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第22回 阿部 啓祐 さん(選抜コース19期生)

今回は、2016年の選抜コース*1卒業生の阿部啓祐さんをご紹介します。

興味あることは何でも体験する阿部さんは、仕事以外にもライフワークがたくさん。濃い人生の真っ最中です。

仕事の限界を決めるのはまさに自分だけ

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新卒で就職した会社で、不動産業界の広告営業を担当して、二年目になります。

クライアントの売上改善のために、広告という切り口にとどまらず、あらゆる課題に対するソリューションを提案しています。営業の枠にとらわれず、経営コンサルに近い働き方かもしれません。

不動産業界は繁忙期と閑散期があるので、先方の財務情報を共有しながら年間計画を立てたり、採用の提案をしたり……グループ会社内の他業種・他部署と連携できるからこそ、自由な発想が求められており、仕事の限界を決めるのはまさに自分だけです。

自分の売上目標の達成はもちろんですが、それ以上に、クライアントにとって大きな成長になるものは何か、そこに対して自分は何ができるのか、幅広い視野を持って物事を考えることが必要になってきます。

「昔は、オフィスに寝泊まりする人もいた」と先輩から聞いたこともありますが、近年では、働き方改革の影響もあり、「与えられた時間内にどれだけ成果を出すか」が求められています。

ターミナル駅にはリモートオフィスが設置されているので、毎日出社する必要はなく、クライアントのところに直行することも多いです。

この会社には、OB訪問で出会いました。

当時『幸福の「資本」論―――あなたの未来を決める「3つの資本」と「8つの人生パターン」(2017/6/15 橘 玲 (著))という書籍を読んで、幸福のためには、自分の能力という人的資本、お金という金融資本、人とのつながりという社会資本の三つが必要だという主張が腑に落ち、その考えのもとに就活をしながら先輩に話を聞いて、この3つの資本を最速で最大化できると考え、今の会社を志望しました。

業務の魅力は、企業を変革に関われること

担当した当初は、クライアントから信頼いただけず、会ってもいただけないような関係性から、利益改善のために必死に提案をしつづけ、社長から認めていただき様々施策を一緒に実行し、利益が5倍となりました。

「クライアントにとっては自分が会社の顔なんだ」という、緊張感と責任感の中で働いています。

ただ、もちろんうまくいくときばかりではないし、怖さもあります。提案し、発注をいただいたにも関わらず効果が出なくて、打ち切りになったケースもあります。

それでも何が原因か特定し、改善策を実行し、ひたすらPDCAを繰り返し、クライアントの期待を1%でも超えられるように考えて、実現に向かって走る毎日です。

そして、成長とともに仕事の成果は上がっていきますが、実績を積むとより難しい案件を任されるようになるので、常にチャレンジな仕事をし続けられます。

同じ仕事をしていたら成長は止まってしまいます。より難しい仕事を任せていただけることこそが、評価の証なんですよね。

「仕事の報酬は仕事」という言葉がありますが、社会人になってようやく腹落ちしました。

意志さえあれば、自分の望む生き方が実現できる

また、本業の仕事以外にも、たくさんやりたいことがあるんです。

学生時代、1年間休学をしてバックパッカーをしていたのですが、旅先のフィリピンでカジノに出会い、ブラックジャックにのめりこみました。マーチンゲール法と呼ばれる負けたら掛け金を2倍にしていく手法を用い、大金を稼ぐこともあれば大損したりしていました。

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しばらくして、「カウンティング」など決まったやり方通りにやるブラックジャックに飽きてきて、他におもしろいゲームがないかと探していたときに、ポーカーに出会いました。

ポーカーは、場と相手の思考を読んで、局面によって正しい決断を繰り返していくゲームです。相手がどこまで思考できるプレイヤーか見極め、自分はその一歩上の思考で裏をかければ勝てます。

「ポーカーを覚えるのは一瞬、極めるのは一生。」とよく言われており、奥が深いゲームです。

フィリピン・韓国・シンガポールマカオなどでプレイしてきましたが、最終的には、ラスベガスで開催されている世界大会優勝を目指しています。

今は仕事とプライベートで忙しく、時間管理が最大の課題です。

 

もう1つのライフワーク兼趣味は、ゲームです。その中でも最近アツいのがe-Sports。モバイルレジェンドというダウンロード数世界で5億人のMOBAというジャンルのゲームにハマっています。ゲーム用語で、「クラン」と呼ばれるチームを代表として立ち上げ、世界大会優勝を目指して7名で活動しています。ポーカーの世界大会の賞金にはおよびませんが、去年の優勝賞金は2600万円にものぼります。

 

僕は今、こうして東京で好きな仕事をしているけれど、山形県の平田町という超田舎の出身で、もともと能力的にもそんなに高くないんです。でも、ほんとに偶然、いろんな機会や、周りの人に恵まれて、今があります。

地方は、良質な情報が不足しており、最適なキャリア選択をすることがかなり難しいのが現状です。特に優秀な先輩は県外にでていってしまうので、地元で相談できる便りになる先輩がいないのです。

また、地元に限らず、望む仕事ができず苦しんでいる、やりたくないことに拘束されている、そんな人は日本に多くいると思います。

それでも、「意志さえあれば、自分の望む生き方が実現できる」ということを、まず自分自身が実現して、それを体系化して、社会に還元していきたいと思っています。

自分の「当たり前」を覆す 

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故郷の風景

子どもの頃は、ゲームばっかりやっていました(笑)。特に64のスマブラと、遊戯王にひたすら熱中していました。

スマブラであればコンボと立ち回り、遊戯王でいえばカードのシナジーとアドバンテージをどう取るかを考えることが必要で、ゲームは、遊びにとどまらない思考訓練になるんです。

ただ両親が厳しく、テレビゲームは、1日1時間までと制限されていて、時間が終わるとゲーム機を隠されるんですね(笑)。それでもゲームが好きすぎて、親が寝静まってから、家中を探して、隠されたゲームをみつけ、夜な夜なプレイしていました(笑)。

特に中学生ごろにはまった「ファイナルファンタジー」「ファイアーエムブレム」「ゼルダの伝説シリーズ」は、僕の青春です。深夜までプレイしていたので、当然朝起きれず、学校はいつもぎりぎり滑り込んでいました(笑)

中高時代は陸上部でした。中学では走り幅跳び、高校では中長距離に転向し、800メートルと、駅伝に出ていました。

自分の限界に挑み続けられるところが、陸上の魅力ですね。

地元では強豪の部活だったのですが、僕は県大会出場以上の結果が出せなかったんです。

そんな時に、同じ練習メニューを同じだけこなしているはずなのに、記録がぐんぐん伸びている同級生がいました。

そこで、「同じ努力をしても同じ結果が出るわけではない。自分の弱みを克服するのではなく、投下する努力に対して、結果が相対的にでるものにフォーカスすることが大事なんだな」と気付いたんです。

自分自身を客観視して、何をすべきかアクションに落とし込む、メタ認知能力が、陸上部の経験で得られたものです。

そして、東京の大学に進学してからは、1~2年生は、サークルや学生団体、長期インターンなど累計10個以上経験、自分のインカレサークルを立ち上げたりなど、好奇心の赴くままにとにかく世界を広げました。

その後、大学3年の終わりに1年間休学をして、海外を周遊しました。「TABIPPO」という団体を知り、話を聞いているうちに、「日本という舞台だけでキャリアを決めるのではなく、世界という舞台を知ったうえで、納得のいくキャリアを選びたい」と考えたんです。

tabippo.net

半年間で東南アジアを1周(世界一周は延期)。旅中はいろんな人に出会いました。

駐在員、海外のパーマネントトラベラー、ゲストハウスに沈没している謎の人、ジム・ロジャーズのように投資で生計を立てている人、ポーカーで生計を立てている人、ブロガー、カメラマンなどなど……。

自分の「当たり前」を覆す人との出会いが、たくさんありました。

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香港・ビクトリアハーバーで

この旅の資金をためる過程でも、たくさんの経験をしました。

表参道のカフェ店員から、西麻布ラウンジの黒服、CMのエキストラ、雑誌のカメラマン、ベンチャー企業でWEBメディアの編集長、大企業で学生向けイベントの企画・運営まで。

ここでは言えないようなバイトもやりました(笑)。

帰国後は、企業主催のイベントに講師として登壇し、自分の経験をアウトプットすることでお金を得る経験もしました。

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ゲーム・ポーカー以外には、本と映画も好きです。

読書は、「ブクログ」と「読書メーター」で管理しています。

僕の人生に影響を与えたのは、冒頭にも話した「幸福の『資本』論」。オススメです。

最近不動産業界で話題で僕も追っかけてるのは、「正直不動産」という漫画。

不動産業界って実際、ウソまみれで、嘘をついたもの勝ちな部分はあるんです。

でもこの漫画では、嘘を付けない営業マンが成果を出していく。

そのコンセプトもいいし、不動産でだまされるリスクや、騙してくる不動産営業マンの思考が網羅されているので、勉強になると思いますよ。

 

映画は年間100本くらいは見ていて、「フィルマークス」で管理しています。

好きな映画はたくさんあるのですが、未鑑賞の人が多そうでおすすめなのが「ルディ」というアメフトの映画。

アメフトをするには不遇な体格で、一度はプレーを諦めていましたが、親友の死をきっかけに、まわりが諦めていく中最後まで自分自身の夢を諦めず、行動し、まわりに認められていく。

悪く言えばありきたりの王道ストーリーなのですが、主人公の熱意がまわりを動かし、応援者が増えていくプロセスは、どんな人でも心動かされ、気づきを得られる部分があると思います。

 

filmarks.com

 

他に記録しているのは、グルメ。食べログで管理中。営業職という仕事柄、毎日いろんな場所のランチに行けるので、2019年は375軒新規開拓しています。

レビューを書く時間がなかなかないのですが、インスタで情報発信しているので、良かったら @abebe1128 フォローしてください!(笑)

前田塾なら、普段かかわらないような人に出会えるかもしれない

前ちゃんには、武者修行で出会いました。

最初から強烈な印象でした(笑)。人に対する熱量がすごい。どうすればその人が変われるか、一人一人に対して熱くフィードバックしている姿が印象的でした。

そして、圧倒的な知識。財務から歴史からAIまでとにかく幅広い。

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武者修行

「普段かかわらないような人に出会えるかもしれない」という期待と、前ちゃんの体系的なビジネス知識を得たいと思って、武者修行中に前田塾への参加を決めました。

実際に参加して、仕事をしていく上で有用な社会人教養を学び、独学でこれから学んでいくための土台作りになりました。

それから、人とのつながりですね。今まで出会ったことのないような様々な人に会いました。

前ちゃんは、たくさんの人とつながりながら、それを風化させない。彼の近くにいるだけで、豊かな人間関係に巻き込まれていきます。

自分の世界を広げたい人、勉強しながらたくさんの優秀な人達と交流を持ちたい人には、前田塾がオススメです。

僕自身・前田塾に興味を持った人はぜひ、お気軽にコンタクトしてください。

一緒にランチの新規開拓しつつ、お話ししましょう。

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 「勝つこと」「結果を出すこと」に真剣にコミットして、行動し、良い結果も悪い結果も享受して次につなげ、人生そのものもゲームのように楽しんでいる阿部さん。

ご両親が隠したゲーム機を探すのも、またゲームのようですね。

SNS等も紹介してくれて、とてもオープンハートな方です。

人に言えないバイトって何だろう……(笑)気になった方は、阿部さんに聞いてみてくださいね。

このブログをきっかけに人の輪が広がったら、何よりの幸せです!

*1:

※編集部注

「選抜コース」は現在、ビジネスの基礎素養を学ぶ「合宿」ビジネスシーンの最先端を行く講師による「トップキャリアコース」として開催されています。

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