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第21回 杉本 昌毅 さん(選抜コース5期生)

またまた選抜コースより、5期生(2014年)の杉本昌毅さんをご紹介します。

2012年に就職し、今や知らぬ者はいない大企業に急成長した大手外資系IT企業にお勤めながら、ライフワークとしてのビジネスもを昨年立ち上げ、順調に育成中。

お仕事はとっても充実、目下の課題は……? (Text: 西岡妙子)

 

自分は何を成してきたか? 

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大手外資系ITへ新卒で入社して8年目になります。企業向けに広告ソリューションの提案を行うことを主として、広告まわりの仕事をしてきました。

一般的には広告営業といわれる仕事だと思いますが、「ビジネス目標にどう貢献するか戦略を練る」という側面では、コンサルに近いところもあり、またマーケティング上の成果を可視化するために、広告商品を開発したり、蓄積されてきたベストプラクティスやビジネスモデルを踏まえた広告のアイデアを考案し、スケールさせる営業企画のような業務にも携わっています。

就活を始めた頃は、コンプレックスに動かされていた部分がありました。「大学で自分が何を成してきたか?」と考えたときに、興味の範囲が広く様々手を出してきたけれど、何事も成していない器用貧乏だと感じていました。

「何をやりたい」という明確なこだわりがなかったので、幅広く業界を見て、当初は就活時期が早かった外資系を受けていました。面接を続ける中で、「何をやりたいかでは決められない。実際に会って、相手の方のモチベーションや、様々な出来事に対して抱く気持ちに共感できる企業にしよう」と思い、とにかくOB訪問を続けていました。

たまたま友人が、「あるサービスを学生に広く使ってほしい」という企業の依頼を受けて、学生団体向けの説明会を企画していたんです。ところが開催日がクリスマス・イブの12月24日で、集客はボロボロ。友人にどうしてもと頼まれて、参加しました。それが今の勤務先です。

その会は、企業の方々と話す良い機会となり、何をしているかというよりも、どういう考え方を持っているのか、たくさん質問をしました。

せっかく新卒採用をしていることを知ったのでエントリーして、面接まで進んで。その面接が、45分間、面接官2名と自分。色々な企業を受けた中で、最も長時間。自分がやってきたことを一つ一つ深堀りしてくれて、楽しみながら自然体で話せたんです。

自分のことを深く知ろうとしてくれてるんだなあ、と思いました。後に振り返ったときにお会いする人全てが非常に論理的にお話をしてくださるのに、良い事も悪い事も何もかも包み隠さない誠実さを感じ、人を大切にする会社だなと感じ、結果、ご縁をいただいたので入社しました。

現在は、本業のほかに、2019年に「食」を愛する6人で、世界一おいしい会社「にくまん」を立ち上げて運営しています。

 

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にくまん合同会社

 食を通じて、食べ手が心身ともに豊かになるのはもちろん、シェフや生産者も豊かとなるように、自分たちの経験を通じて出来ることがあればという思いから、食に関わることは何でも行っています。新店舗やメニュー開発のコンサル、プロモーションや、メディアPRなど。上記のPRタイムスでは、思った以上の反響をいただいて、「いいね!」が3300以上、その期間の Facebook シェアランキングは2位になりました。

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目下の課題は子育てです。11月に子どもが生まれ、妻が産休・育休を取るのと同時に自分も育休を取らせてもらいました。

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「どういう教育をしていくか?」について、妻と最近話し合うのですが、結婚してからもお互いの人生観は勿論、生活していく上で細かいことながら実は重要なお互いの癖や習慣を知ってきたつもりだったけれど、子どもという血はつながっていながら「第三者」である存在が出来て初めて気付いた、夫婦間で考え方が異なる部分もあって、それをどうすり合わせていくか、夫婦間の深いコミュニケーションが必要だなと思っています。
どんな育て方が正解というのはないので、それが難しい。でも、僕も妻も、根底には子どもの幸せを心から願っているので、子供が何かに取り組みたいと言ったときに全力でサポート出来る環境を整えよう、というのは一致しています。
もう一つは、子どもがまだ話せないので、何を求めているのかのか分からないときがあること(笑)。コミュニケーションがこんなにも円滑に取れないのは、人生初めてです(笑)。
転勤族だったということもあり、初対面の人とのコミュニケーションは得意で、もともと他人の考えを汲み取るのは長けている方だと自認しているのですが、子どものおかげで更に考えを汲み取る力がより高まってきて、妻からその点は褒められます。(笑)。
今後のことは、中長期の目標は特に立てていません。僕の怠惰な部分ともいえるのですが(笑)、「VUCA」の時代といわれる、不確実であいまいで変化の速い現代は、環境がどんどん変わるので、5年10年というスパンで考えるよりは、この1年、半年、もっと言えば四半期でどうするかを考えています。
これは四半期ベースや月ベースで目標が動く、外資系で働いてきたことによる癖というのもあるかもしれません。
そのうえで、自分の興味度合いが高い「食」の分野で何かをなしていきたいと考えています。アニオタとかアイドルオタクとか、僕はものすごい尊敬するんです。というのも、自分自身、興味分野は広いものの、飽きっぽくて面倒くさがりなので、とにかく好きでしょうがない「何か」がある人にあこがれるんですね。何かに没頭できるって、ものすごく幸せなことだと思います。
僕にとってそれは何かを考えたとき、今はやはり「食」なんですね。「食育」など、食に関わる課題を解決していきたい。衣食住はどれも、心身の健康に大きな影響を与えますから。
それから、子育てをしていて不自由を感じることがこんなにたくさんあるとは思ってもみませんでした。もちろん、ニュース等でそういう情報に触れることはありますが、ここまでとは。授乳室が無いこと・使いづらいこと、レストランに入りづらいこと、エレベーターの少なさや段差。
そして、赤ちゃんに関わることって、実はわかっていないことがたくさんあるようですね。例えば、夕方にぐずる「夕方泣き」とか「黄昏泣き」と呼ばれるあの現象、実は理由が分かっていないそうですね。子育てについては、より工夫が出来ることがまだまだ多くあるんじゃないかなと、おぼろげながら思っています。
「自分がこれから何を成していくか?」ということについて、特にここ直近で、より真剣に考えます。子どもが生まれたこともあり、妻や子どもが求めることを叶えるために収入面で安定を求めたい一方で、実はこれまで経験の無い業界に飛び込みたい気持ちもある。
それらはトレードオフというわけではありませんが、いずれにせよ、自らが納得のいく決断を下すこと、今後もこういった決断を下す場面があると思いますが、そこで悩み苦しんだ経験が必ずや自分の血肉になると信じています。
老子の「無用の用」という言葉はよく言ったもんだと思うのですが、答えに最短距離で行きたいと思いますよね。でも、引き出しを増やし、あらゆる経験をした後で、その当時は無駄だと思ったことが、後になって生きることがある。
だから、興味持ったことや、これをやっている時はモチベーションが高まると感じたことに、これからも臆せずにどんどん手を出していきたいと思います。
今関心のある社会課題は、中国と香港の問題です。香港の市民たちは、どういうモチベーションで突き動かされているのか、自分なりに咀嚼してみたところ、根底に「認められていない」という意識があると思いました。
誰しも、侵害されない個として、存在を認められたい。中国は香港を自国の一部だと思っているが、香港人はそうは考えていないわけですよね。その鬱々とした気持ちが、デモという形で掲出したのだとみています。
社会人として組織の一部として働いていると、似た気持ちを感じることがあります。だからこそ、自分だったらどう行動するだろうか、どうしたらいいのか? 自分に問われていると思います。考えたことを行動に移すことは重要だけれど、過激であることが正解ではない。お互いを分かり合うって、やはり難しいです。
だからこそ、「心理的安全性」、自分自身が認められていると一人一人が感じ、安心することが大切なんですよね。パフォーマンスが、全然違ってきますから。

 器用貧乏なのではないかというコンプレックス。

転勤族だったので、熊本、大分、横浜、福山と小さい頃は転々とし、小学2年生から高校卒業まで広島にいました。どこへ行っても、比較的いきなり仲良くなれるタイプでした。子どもながら、いつも「もう一人の自分」がいるような感じで、「この人にはどうすればいいか」を常に考えて、人に合わせるのがうまい子でした。活発で、ずっと野球部。バスケもやりました。

中高が大学附属の一貫校で、SSH指定校だったので、大学と連携した実験に取り組みました。まず、テーマを決めるのに四苦八苦。「数字で見えて分かりやすいものにしよう」となり、結局、「希硝酸と濃硝酸の定義、それらを区分するモル濃度境目を見出す論文を出し(『二酸化窒素が発生しなくなる硝酸の濃度決定』)、化学賞を受賞しました。受験勉強とは異なり、問題と正解が対になっているものではなく、正解が分からないことへの取り組みは非常にやりがいがありました。

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大学生時代には、さまざまなことに手を出してきました。

一つはオールラウンドサークル。スポーツ好きなので野球を中心にフットサルやスノーボード等何でもやっていました。

二つ目は、経済について学ぶ有志団体。某金融系の方に協力を仰いで、様々な業界で活躍される社会人を募って勉強会を開いていました。大学でも経済を学んでいたことも含めて、社会に出るうえで必要な知識を得たいと、この勉強会を立ち上げ、企画していました。

三つめは、「和敬塾」という学生寮に住んでいたのですが、その寮生活です。1955年設立の伝統ある学生寮で、体育会系というか、人と人との関係が濃く、寮対抗の体育祭など、さまざまな行事がありました。

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和敬塾 時代

そして四つ目は、NHKの教育テレビに出演していました。高校生の質問に答えて、勉強の仕方を伝え、僕たちが提案したことを、実際に試して結果が出るか検証する教育番組です。小手先の技術ではなく、「思考力」や工夫する力を身につけることを目的としているので、とてもおもしろかったです。2年半くらい出演していました。

今の趣味は、情報をとにかく集めること。収集癖があるんです。例えば、食べ物や子どもの様子、道すがら歩いてて気になったもの、一緒にいる人が「なんでこんなもの?」と思われるようなものでも、何でも写真に撮ってスマホにコレクションしてます(笑)。SNS に上げることもあります。

仕事でも、この癖が多少なりとも生きているようで、常にアップデートされる広告や IT テクノロジーに関する知識やソリューションの収集に長けていると評価されています(笑)。

少し前まではロードバイクが好きで、軽井沢から東京まで走ったり、箱根を登ったり。「センチュリーラン」という180km走破する大会があって、そのために沖縄に行ったこともあります。

直近の本で面白かったのは、「Think clearly 最新の学術研究から導いた、よりよい人生を送るための思考法」(ロルフ・ドベリ (著), 安原 実津 (翻訳) サンマーク出版 2019年)。「シンプルに考えよう」という示唆を与えてくれた本です。

仕事でもプライベートでも何かを為そうとする時に、考慮すべき要素はたくさんあって、ついつい細分化して追っかけてしまい、大局が見えなくなり、結果につながらないことってありますよね。特に第三者が関わる場面では深く考えすぎて複雑になってしまうこと、他人が持つ目標と自分が目指したい方向性が必ずしも合うわけでは無いということで、その他人に自分の考えを押し付けってしまって良いのだろうかとモヤモヤするような時に、この本を読んで自分にとっても他人にとっても物事が「シンプル」であることで、というマインドを学びました。

その他にもベストセラーと言われている本はたいてい斜め読みをしていますが、僕にずっと影響を与えているのは「考具 ―考えるための道具、持っていますか? 」(加藤 昌治 著 CCCメディアハウス 2003年)という本です。

大学1年生の時、特に自分自身が何を為していくべきか思案していた頃、また大学生活を通じて器用貧乏に陥っているのではないかとコンプレックスを持っていた頃に読みました。自分は想像力が豊かな方では無いようで、アイデアを思案していても、何だか当たり前のことしか思いつかないような気がする。そんなように考えていたので、アイデアマンへのあこがれが強くて。

でもこの本を読んで、アイデアというのは突飛なもの、特殊なものではなくて、その種は誰でも持っているもの。その一つ一つのピースを組み合わせることで新たなアイデアが生まれるのだということに気付かされ、自己肯定感につながった本です。

映画で長く心に残っているものは「スタンド・バイ・ミー」ですかね。初めて見たのは中学生の頃かな。僕にとって「映画といって真っ先に思いつく一本」です。生きていく上で人との関わりは当然切り離せないし、仲間がいることで心が豊かになるんだということ、そして仲間とともに困難を乗り越えること。そういう社会との関わりを意識させられたのがこの映画です。

自己肯定感を持つことが出来る種

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選抜コース5期生 2014年

前田さんとは、もともと会ったことないころから、何がきっかけだったかFacebookでつながっていて、前田さんの発信を見ていて、おもしろそうだなと思っていました。「共通の友達」がたくさんいたので不信感はありませんでしたね(笑)

選抜コースに参加したときにはもう社会人になっていたのですが、先ほどお話したように、大学で「これをやった」と誇らしく言えることが無いと思っていました。だから、何らか目に見えて結果のでやすい、分かりやすい力が欲しかった。そこで目に止まったのが、経済やエクセルなどのスキルを学べるという点でした。。

それに加えて人と関わるのが好きなので、「どんな人が来るかな」という楽しみもありました。

参加してからの変化として最たるものは、「知識として知ることと人に伝えることは別問題だな」ということを実感し、腹落ちしたことですね。「どう捉え、どう伝えれば、どう伝わるのか」を意識するようになりました。営業職としても、どうストーリーづけるか、印象付けていくかということを工夫する視点を持つようになりました。前田さんは、伝え方がすごく上手で、分かりやすい。勉強になりました。

それにしても、前田さんは「底抜けに明るい」ですよね。前田さんを思い浮かべると笑顔の印象しかない。それって実は稀有なことだと思います。笑顔は周りにパワーを与えるし、パフォーマンスを上げていく。チームの中で、各個人の心理的安全性が守られているとき、自然に笑顔が増えますから。その笑顔が常にある、って、すごいことです。

それから、徹底的に利他主義の人ですね。自分でそんなつもりはなくても、無意識にでも、その人にとって一番良い状態はどういうものかを考えている。そういう人です。

なので、前田塾には、特に、現状に満足していない人にオススメです。僕のように「何も為してこなかった」と思っている人もそうですが、例えば現状の人間関係に悩みがある人であれば、同じ志を持った仲間に刺激を受けるのも良し、自分に自信を持つことが出来るようなスキルを高めるという入り口もあります。

是非、自己肯定感を持つことが出来る種を育ててみてください。

 

もともとの気質か、成果を重要視する外資系の影響か、あるいはその両方か。何度も繰り返される「事を成す」というワードが、繰り返されます。

言葉は行動になり、実際に始まった「にくまん合同会社」も成長中!

家庭にもしっかり関わりたいし、もちろん本業もおもしろいし、さらに別のライフワークもある。「興味あることはなんでも関わってみる!」という本質は、学生時代から変わりません。

自分の個性に素直でいる生き方、魅力的ですね。「器用貧乏」が(それも、決してそんなことはなかったけれど)、「器用富豪」になりそう!

 

 ※編集部注

「選抜コース」は現在、ビジネスの基礎素養を学ぶ「合宿」ビジネスシーンの最先端を行く講師による「トップキャリアコース」として開催されています。

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第20回 大久保 貴史 さん(選抜コース1期生)

今回は、一期生の大久保貴史さんをご紹介します。

なんと、前田塾誕生のきっかけになった一言を放った方だそうで……。第20回にあたり、誕生秘話を語っていただきました。

企業を退職して独立、現在はフリーランス。柔軟なキャリアの組み立て方にもご注目ください!

自分の夢をかなえることができるのは自分自身だけ

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新卒でIT企業のゲーム部門に6年間勤務した後、独立し、現在はフリーランスでゲーム会社でプロジェクトマネージャーとしてゲーム開発に携わっています。

また、その仕事とは別に祐天寺でコミュニティープラットフォームSai. というコミュニティスペースを運営しています。それはまだ事業と呼べるほどではなく、勢いとノリで始めた部分もあるのですが(笑)、今は、「場として継続できれば」という気持ちで、実験的にやっています。

きっかけは、自分が「あったらいいな」と思っている場が、世の中になかったから。

ひとつは「何かやってみたいと思ったときに、気軽に実践できる場」。

例えば、料理が得意な人が料理をふるまいたいと思ったときに、家では狭いし、キッチン付きのスペースは会場費が高いし、そして集客も大変です。そういったハード面のハードルを下げることで、気軽に誰もがそれぞれの「おもしろいこと」をシェアできる場があるといいなと思っていました。

もう一つは「人と仲良くなれる場」。

最近はSNSの発達もあり、人と出会うこと自体はそれほど難しくなくなってきたけれど、その付き合いを深めることは、SNSではできません。お酒やごはんもいいけれど、それよりも、共通体験をすることで、自分を知ってもらい他者を知り、自然と仲良くなれると考えています。僕はボードゲームが趣味なので、ボードゲームを一緒にやるとか……初対面の人同士でも、いきなり飲みに行くよりも、何かやることがある方が、すぐに仲良くなれるんですよ。コンテンツがハブになってくれるイメージですね。共通コンテンツが持つ力はとても大きいなと感じています。

また、僕自身は自分の活動としてこの場を利用して定期的にボードゲーム会やゲームを使ったワークショップなどを開いています。やはり、一回だけの単発よりも、継続性がある方が実践する人にも参加する人にもメリットが大きい。そして、その「やってみたい」を誰も気軽に実践できる場として、Sai. をはじめました。

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ちなみにボードゲームはもちろんですがデジタルのゲームも好きです。特にゲーム制作の仕事は、人がワクワクする瞬間を生みだす仕組みを作る部分がとても面白いと感じています。あとは、ゴールまで挫折させずに、ユーザーに主体的に取り組んでもらう仕掛けづくりとか。

ゲームって、ほとんどの人が説明書を読まずにいきなり始めますよね。これってスゴイことだなと。徐々に徐々に、本人が楽しみながらのめりこんで、夢中になっていく。そういった仕組みが戦略的に練られているんです。この仕組み作りをしている時は、本当にワクワクします。やってて飽きない仕事ですね。

もともと、大好きなボードゲームに関わって、将来この方向で仕事をしていきたいという気持ちから、まずはデジタルで経験を積もうと思って前職に就職したんです。アナログのボードゲームは、当時は特に日本では市場がなかったので、いきなりはちょっと難しいと考えました。デジタルもアナログも、「どうやって目の前の人を楽しませるか」という視点は変わりませんから、まずはそこを身につけようと思いました。

ところが、前職の中で働きすぎてしまった時期があり、自分の働き方を見直す機会がありました。その時に「このままの状況で働きつづけても、自分の夢には近づくことは難しいな。自分の夢をかなえることができるのは自分自身だけだ」ということを改めて意識するようになりました。29歳の時です。そしてこのまま今の仕事を続けても「夢を先送りにしているな」という感じがどうしてもあり、次のステップ、つまり退職して独立することにしました。

サラリーマン時代もやりがいがなかったわけではないのですが、今はどんな仕事も自分で決め、自分でやる。興味のあることに関われるし、裁量も大きいのでやりがいは本当に大きいです。有休や育休、保険などいろんな制度を思うと、会社員いいなあと思うこともありますし、「どっちがいいか?」と言われると難しいのですが、でも僕はこれでよかったと思っています。

目下の課題は、複数の事業を回すので目の前が手一杯なこと。一つ一つの質を高めていきたいし、もっとアウトプットしたいと日々思っています。2020年の目標は、継続させること、そして1個1個積み上げること。アウトプットを繰り返しやっていくと決意しています。

社会問題で気になることはと聞かれれば、日本で働く人々が幸せに働けているかな、ということ。きつすぎないかな、辛くないかな、と、周りの友人たちを見ていても気になります。もちろん一方で仕事がなくて困っている人もたくさんいると思いますが。

経済的に豊かといわれているのに、幸福感が低いのは悲しいですよね。どうやったら幸せになれるかな、ってよく考えています。一つの解決策として、人の幸せな気持ちって連鎖するので、運営するコミュニティを通じてその輪を広げていけたらと思っています。

自分自身もですが、みんなもっと自由に生きられたらいいのになと。多様性があり、再チャレンジが何度でも応援され、一人一人が人生を楽しみきれる、そんな社会になればいいですね。

前田さん見てると、「この人は人生を謳歌してるな~」って思います(笑)

あの時の夢中になった気持ちが忘れられない

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「コードネーム」

親が転勤族で、小学校時代は三重県で過ごしました。その後、中・高は北海道旭川市。どちらも自然豊かな土地でした。

僕はとてもおしゃべりで、明るくて、空気の読めない奴でした(笑)。今もそうですが(笑)。他人のパーソナルスペースにズカズカ入って行っちゃう。でも、周りが優しかったのかな、比較的許してもらえてました(笑)。ずっとしゃべって、ひたすら遊んでましたね。

子どもの頃は、親戚のお兄さんがボードゲームで相手をしてくれたんです。そのゲーム体験がすごく楽しかった。何種類もゲームがあって、ドンジャラとかダイヤモンドゲームとか色々遊んでいました。あの時の夢中になった気持ちが忘れられなくて、今の仕事につながっています。時間がある夜やお正月に家族みんなでやったゲームも楽しかったなあ。

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カタン

もちろんデジタルゲームも好きでやっていましたが、思い返すと、アナログゲームはずっと途切れずにやってるんですよね。

特に「パンデミック」というゲームが好きです。どうしても大会に出たくて、前田塾の友人を誘ってパートナーになってもらい、3年トライして、イタリアの世界大会まで行きました。世界大会では決勝ステージには進んだものの、優勝はできなかったので、練習してリベンジしたいです。

個人的には「パンデミック」は、運のよさよりも、練習量によって強くなれるものだと考えています。その瞬間瞬間の合理的判断、それをどこまで突き詰めるか、リスクとリターンをどう考え、どう取るか……考える要素が多くて、飽きないゲームです。

また、最近読んでいる本は、OKR(オーケーアール)や1on1などのマネジメント関連の書籍です。あと、ゲーム的手法で課題解決していく「ゲーミフィケーション」関連の本もよく読みます。

映画では友人の紹介で知った「わたしは光をにぎっている」というドキュメンタリー映画を見ましたが、再開発で失われていく街の話ですがすごく良かったです。

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 他に最近の趣味は、「友達の趣味にくっついていく」こと。僕自身はめちゃくちゃ甘いものが好きという訳じゃないけど、ケーキが大好きな友達とケーキ食べに行ったり、ビリヤード好きな友達のビリヤードの練習について行ったり。予算を決めてコミットしていました(笑)。そうやって、自分の「好き」だけでは広がらない世界を、友達にくっついて広げています。

僕は、必ずしも「お金になるもの=価値のあるもの」ではない、と考えています。人とのつながりや、じんわりした感動など、見えない価値、というものがある。ビジネスを意識して即マネタイズ、現金化することに重きを置かなくても、焦らなくてもいいと思っています。


本当にいい仲間と出会えたな。

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野外でジェンガ@前田塾旅行にて。

前田さんとの出会いは、2013年秋ごろ、友達の誕生会でした。面白いおじさんがいるなあ、と思って(笑)。僕は社会人1年目で、前田さんと数名で話してたら止まらなくなって、そのままプロントに流れたんです。

で、「前田さんって何やってんの」っていう話になって、「人材紹介とか、Excel教えたりとか、いろいろやってる」と、Excelでこういうことできるよ、と技を見せてくれたんです。

それで、「すごい!僕も覚えたい!」と言ったら、「へ~、こういうのって若手社会人にニーズあるんだね。勉強会開こうかな……」と。前田さん自身は、このニーズにこの時気付いたようでした。

僕は当時、ベンチャー企業に勤めていて経営層との絡みも多く、事業計画や管理会計財務会計の知識が現場で求められていました。また作業量も多かったので、可処分時間を思考に使うためにも、時短は切実なニーズでした。その悩みを率直に伝えたら、他にも何人か食いついて。

1週間後、個人的な勉強会の案内かと思ったら「前田塾開講のお知らせ」が(笑)。この行動力、尋常じゃないスピード感。「ほんとすごいな」と思って、即参加を決めました。これが前田塾誕生秘話です(笑)。塾になるとは思っていなかったけれど。

1期は公募ではなく、知り合いを集めて開いたようで、集まった受講生が「選抜コース」の1期生となりました。10数名、前田さんの自宅で。資料が30分前にできたとかで、誤字脱字もあったし、分かりにくいところはツッコミを入れながら。そして飲み会、というスタイル(笑)。

それが5年続いているというのがすごいですよね。やめる理由はいくらでもあったと思います。でも、磨き続け、継続し続けたところに、前田さんのパワーを感じます。

前田塾ではスキルや知識、ノウハウだけじゃなく、仲間を得たのが本当に大きいと感じています。同じ年代で、課題意識が合って、面白い人が集まっていました。本当にいい仲間と出会えたな。同世代の仲間とつながることの大切さを実感しました。

「信じた道を継続してやっていけるか」「ゴールに向かって動き続けられるか」と自信が揺らぐときもありますが、前田さんが実際、目の前で実践している。その姿を見ると、僕もがんばらないとな、と思います。

大学だと出会いがない人や、熱い思いがあって共感し高めあっていける仲間を必要としている人には、前田塾がとても合っていると思います。一番の魅力はコミュニティ。一生もの、素敵な仲間ができるはず。

最後に、これはまだ野望なのですが、僕ら1期生のような卒業生がただ一方的に受け取るただけでなく、返す側として講師を頼まれるようになったら面白いなと思います。受講生がとにかくユニークな人が多いので、受講生のままでおわるのはもったいない。僕もいつか依頼が来るように成長したいし、僕の持っているものを下の世代に還元し、提供していけたら嬉しいですね!

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 ※編集部注

「選抜コース」は現在、ビジネスの基礎素養を学ぶ「合宿」ビジネスシーンの最先端を行く講師による「トップキャリアコース」として開催されています。

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アナログのボードゲームを広める、という「まだ世の中にない仕事」に取り組む大久保さん。

「夢をかなえられるのは自分自身しかいない」それは確かにそうなのですが、今の世の中では、多くの人は「だから夢は諦める」という道を選んでいるように思います。

人間にとって、「仕事」とは、「遊ぶ」とは、いったい何だろう。そこに違いはあるのだろうか? と考えされられます。

人と集うこと、そしてコミュニケーションが不可欠なボードゲームは、他者との楽しい体験を生み出します。大久保さんと遊びたい、話してみたい方は、ぜひコミュニティースペースSai.へ。ユニークなイベントが開かれています。

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「スパイフォール」

インタビュー終了後の帰り道。世間話をしながら歩いていて、「結婚したら、僕、子どもは3人欲しいんですよね。だって、3人いれば、子どもだけでもボードゲーム楽しめるし、僕は姉しかいなかったから……って、こんなことで子どもの数決めたら怒られますね」。あらゆることがボードゲーム基準なところ、徹底してていいなあ~と笑ってしまいました。

第19回 後藤 大輝 さん(選抜コース22期生)

今回も、数年前の受講生からご紹介。昨年約一年半の米国留学を終えて帰国、今は大学院卒業そして就職に向けて準備中。

人生を目的に向かって意識的に積み上げてきたタイプかと思いきや、お目覚めは案外ゆっくりだったようで…[Text 西岡妙子]

 始めるのに遅いということはない

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 現在、大学院2年生。今年9月に卒業し、10月にエンジニアとして就職予定です。

工学部で土木を専攻していましたが、その中で、自分の関心はどんどんビジネス、経営学の方に向かっていました。というのも、何かものを作るときには、技術経営や戦略の視点も欠かせない。中でも、ビジネスモデルに興味が湧いてきました。

それで、学部3年の終わりに、友人とビジコンに出たんです。いくつか出場した中のひとつで優勝し、賞金をもらって、そのビジネスアイデアを実現する機会があったんですけど、結局起業はしなかったんですね。自信がなかったんです。今思えば、極端に。

ビジネスのプランを「考えること」と「やること」っていうのは、全く違う種類のスキルなんだと痛感しました。

でもこの経験は、将来を考えるきっかけになりました。というのも、それまで僕は、全く深く考えずに、そこまで来ていたんです。「なりたい自分像」も考えたことがなかった。「今の自分」と理想との差が大きすぎて、とにかく不安で、答えが出なかった。答えが出ないから、考えなかった。

院に進学するのか、起業するのか、就職するのか……何がしたいのか、できるのか。考えてみたところで、これまでの生活とあまりにも乖離していて、現実味がなく、違和感があったんです。それで、武者修行に参加することにしました。

そこで前ちゃんに出会いました。前ちゃんは「院なんて行ったってしょうがない」という立場でしたが(笑)、結局僕は留学するために院に進学することにしました。

武者修行から帰ってきても自信の無さは解消できなかったのですが、大学院に行って留学しよう、と決めて、大学4年は旅武者インターンの全国統括と、留学準備、院への進学準備と忙しく過ごしました(もちろん卒業論文も(笑)
)。

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そして、IBPプログラムと、文科省の「トビタテ!留学JAPAN」という2本の奨学金を得て、シアトルに9か月、そのあとニューヨークに半年留学しました。

シアトルではグローバル・ビジネスを専攻。留学してすぐ感じたのは、「自分の無価値さ」でした。

日本では、例えば旅武者インターンで100人をまとめるリーダーをやり、コーチングや研修の立案や運営をしたりしていましたが、アメリカのマーケットでは何もできないことを思い知ります。コーチングやワークショップ、マーケティングアメリカでやろうって、それは英語喋れなかったら意味ないんですよね(笑)。 日本人を雇う理由ってないじゃないですか。

まずは、言葉の壁を乗り越えなければいけない。英語にはもともと苦手意識があったのですが、日本語を徹底的に排除し、日本人にも会わないようにして、今では「帰国子女?」と言われるレベルになりました。

それから、何か人とは差別化されたスキル、知識が必要だ、と考え、ブロックチェーンについて、大学の授業が終わった放課後に独学で勉強しました。

その留学プログラムには就労ビザの発行も含まれていて、現地で仕事ができる大きなチャンスでした。ただ、そのインターン先は、自分で探さないといけない。それで、ありとあらゆるツテをたどって、ニューヨークのブロックチェーン関連企業でインターンとして就職できたんです。就職面接では、その会社のマーケティングプランをパワポで作って持って行き、プレゼンをしました。そして仮想通貨取引所のマーケッターとして働く機会を得ました。

この経験から、「始めるのに遅いということはない」と実感しました。そして、「やりたいことに素直になる」ことがとても大事。そして、「地に足付けて、自分に力を付けていかないと、価値はついてこない」ということを学びました。

「自分は何ができるのか」と「それが必要とされている価値なのか」という問いの大切さを実感したので、日本に帰ってから未経験だった「エンジニア」としてインターンをさせてもらっています。

また、今友人とサービス開発していて、2月にベータ版をリリース予定。コンテンツは、ブロックチェーン関係です。

今の自分の課題は、「最後までやりきる」こと。成功とか失敗とか関係なく、やりきることが大切だと感じています。途中で辞めたら、全部無駄になっちゃうんですよね。自分がどう貢献したのか、成長したのか、何も分からない。そして結局「何してきたんだっけ?」

なってしまう。

だから、プロジェクトにかかわる機会はたくさんありますが、何でもかんでも引き受けていくのではなく、「やりきれるもの」を選んでいくようにしています。

そして、引き受けた仕事の成功確率を上げていきたい。いろいろやれば、当たる確率は上がっては行きますが、自分で意図して上げていくことを意識しています。そうしないと結局、自分の価値が高まっていかないんです。

アメリカではすぐに「何ができる?」「何が得意?」「何をやりたい?」と聞かれたし、即答できなければいけなかった。

僕は今、自分のエンジニアスキルが不足していると思っているので、仕事を通じて経験を積んでいます。ビジネスのリーダーはエンジニアの知識は必要ないといわれることもありますが、コードなど技術面がある程度分かっていれば、いずれリーダーになったときにエンジニアとコミュニケーションができるし、アイデアも湧いてくる。必要ないと言われているけれど、分かってる方が絶対強いですよね。

帰国して改めて感じたことは、日本の社会は、国籍や民族、性別、宗教など、違うものに対しての文化理解がまだまだだなということです。自分と違うもの、多数派でないものを排除するような空気がありますよね。

また、日本人の宗教観について、生活習慣としての儀礼はありながらも、大多数の人が無宗教ですよね。アメリカでキリスト教コミュニティーに関わって実感したのですが、宗教は、幸せに生きるための哲学、教育が体系化されたもの、という側面があると思うんです。宗教的なものが日常から排除されているせいで、生きるということ、心のこと、哲学的思想に触れる機会が少ない社会なのかなと思います。

 小さい頃は遊ぶのが大好きで、木登りしたり、秘密基地を作ったり……

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小さい頃は、科学館や未来技術館に行くのが大好きで、ノーベル賞を取る!と言っていたそうです。ノーベル賞が何なのか、分かってもいない年の頃の話ですが(笑)。

サッカー、バスケ、なんでもやってました。遊ぶのが大好きで、木登りしたり、秘密基地を作ったり。今はもうだいぶ住宅開発されてしまいましたが、僕が子どもの頃は、まだ畑がたくさんあって。5時まで木に登って遊んで、それから中学受験の塾に行って……勉強も好きでした。

中高時代は、アイドルオタクをやっていました。AKBから、名前を言っても分からないような地下アイドルまで(笑)。親からもらう小遣いだけではオタ活には足りないので、ペンライトを改造してオタ活資金を生んでいました(笑)。何十万と儲けましたね。受験期に入り、足を洗いました(笑)。

今の趣味は、料理です。大学から家が近いので、今日のお昼もネギ塩豚カルビ丼を作って食べてきました(笑)。今婚約中のパートナーがとても料理上手なので、いろいろ教えてもらっています。

パートナーとは、友人の鍋パーティーで知り合いました。これから家庭を築いていくのが楽しみです。でも育児って、自分の時間が無くなるし、「思い通りにならなくてもしょうがない」と諦めるだけの、心のゆとりが必要ですよね。……今の自分には、正直ハードル高いな、と思うところもあります(笑)。

でも、自分なりに考えている子育てメソッドがあって、それを試してみたい気持ちもあって。小さいころ、特に3歳までに、何かに熱中する、興味を持つ、「なぜ?」を考える素地を作る、というものなんですけど。小さいころにその素地ができれば、後はどうにかなるんじゃないかなと思っていて。だから、何でも買い与えるのではなく、「うちは貧乏だ」といって育てようと思ってるんですよ。何もなければ、作るしかないから、考えるようになるんじゃないかな。

甥っ子がちょうどそのくらいなので、彼を見ながら勉強しています(笑)。

企業を自分なりに見るのが楽しめるようになった

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 前田塾のことは、武者修行で知りました。前田塾というコミュニティと、得たい知識を扱っていたので、流れで迷いなく参加しました。選抜コースの22期生になります。

講義だけでなく、同じ期の友人と「企業分析勉強会」なるものを作って、毎週どこかの企業の財務諸表をケーススタディするということをやっていました。そこから企業を自分なりに見るのが楽しめるようになりました。

そのころ得た知識は、そのあとになって、いろいろな場面で登場してきました。自分の研究の過程や、アメリカ留学中の会計の授業、そして社会人と話をするときなどに、前田塾で学んだことが出てきます。ニューヨークでは、Fintechの勉強会で、金融機関にお勤めの方々に講義をしたこともあります。いろんな局面で物事の裏に走っているビジネスロジックに付いていける基礎が得られました。

前ちゃんは、推進力がめっちゃある人だなと思います。次々と新しいことをやる、そのスピードが速い。

あと、ちゃんとしているときと、してないときの差がすごい(笑)。バツイチ感、ありますよね(笑)。常人が付いていけるスピードじゃないですから。

「今は何の知識もないけれど社会人とちゃんと議論できる力を付けたい」と思っている人は、前田塾で学べば、期待通りのものが得られると思いますよ。学生感覚のまま、仲良く過ごせればいいという人には不要でしょうけど、社会人のネットワークからいろいろ吸収してやろうと思っているのなら、前田塾がオススメです。

 

※編集部注

「選抜コース」は現在、ビジネスの基礎素養を学ぶ「合宿」、ビジネスシーンの最先端を行く講師による「トップキャリアコース」として開催されています。

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 このインタビューで、さまざまな二十代の若者たちに会いました。

次々と世間から与えられる課題を、頭を悩ますこともなく難なくこなしてしまうほど「優秀」であるが故に、「何も考えて来なかった…」とある日ふと立ち止まることが、宿命的にあるようですね。

でも後藤さんは、そこから組み立て直し、「始めるのに遅いということはない」というシンプルで力強い結論にたどり着きました。励まされた読者も多いのではないでしょうか。

いつまでもくよくよせずに、今からできる次の手を考える。子どものような素直さの源泉は、あの頃の木登りや秘密基地から繋がっています。

第18回 石川 駿 さん(選抜コース11期生)

前田塾設立以来2017年まで続いた「選抜コース」修了生の石川駿さんをご紹介します。

大学時代の留学をきっかけに、ブロックチェーンゲーム制作企業に就職、社会人一年目にもかかわらずプロデューサーとして、世界最先端を邁進中!

発信元は、白いパーカーの、この若者です。[Text 西岡妙子]

世界市場で見ても先頭の領域で走っている

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現在、社会人1年目で、ブロックチェーンゲームの開発・運営をしています。

大学4年生だった2018年8月に、エンジニアとしてインターンで今の会社に参加して、そのまま就職。2019年4月からゲームプロデューサーとして「My Crypto Heroes(通称マイクリ)」 に関わっていましたが、チームを引継ぎ、10月から新規プロジェクトの立ち上げを担当しています。

ブロックチェーンゲームは、シンプルにいうとゲームのキャラクターやアイテムがプレイヤーの資産となりトレードしたり、プレゼントしたり、他のゲームで使ったりと自由に扱えるオンラインゲームです。黎明期の市場で、弊社が運営するマイクリは日本だけでなく、世界で1番DAUが多いゲームです(イーサリアム上)。僕が今プロデュースしているのは、「ブレイブ・フロンティア」のブロックチェーンゲーム版。ブレフロは、シリーズ合計全世界3800万DLされているモンスト、パズドラ、ツムツムと並ぶ人気のモバイルゲームです。

例えば、ドラクエの「はがねのつるぎ」はやろうと思えば誰でも手に入れられます。もしそのアイテムが100個と限定されたら、ユーザのうち誰かが所有することになり、所有できない人もいる。そうすると、アイテム独自の価値が自然に発生します。有限のものを所有することで、キャラクターやアイテムが資産つまりアセットとなり、それをやり取りすることも楽しむゲームが「ブロックチェーンゲーム」です。

シンガポールに留学した時に、ブロックチェーン開発について学んでいました。帰国して、実際に社会に使われるユースケースを作りたいと考えました。当時2つの領域でユースケースが生まれるだろうと言われていました。1つは「ブロックチェーン×金融」。でもこれは、規模が大きすぎて、時間がかかるだろう、と考えました。

そしてもう一つがこの「ブロックチェーン × ゲーム」でした。ゲームはエンタメとしてゼロから価値を作りやすく、何よりリリースサイクルが速い。また、たいていのスタートアップは、米中の後追いにならざるを得ないのが現状で、国内でトップになれても世界規模ではなかなか難しい。このジャンルなら、「世界初」や「世界一」など世界規模の、それも前例のない領域に関われる可能性があると考えました。「世界市場で見ても先頭の領域で走っている」という体験に、大きな魅力を感じています。

今勤めている会社の経営陣はゲーム会社出身の方が中心で、ゲームの歴史を見てきた世代です。ネットやスマホ、新しいテクノロジーの出現によるゲーム業界への影響の変遷を体感してきた方々で、常に次のパラダイムを考えています。実は僕自身は、ゲームにはさほど興味がなく、ゲーマーではないんですけど(笑)、ゲーム産業は、とてもおもしろくて、興味が尽きないです。

僕が関わっているプロジェクトに、ファンがついて、コミュニティが生まれ、自然に広がっていくような……そのための「熱狂」や「ストーリー」を生み出せる人になりたいと思っています。

そして、もっとビジョンを広げていきたい。今は、「成長する領域で、好きな人たちと働いていきたい」というのが自分の中で大きな価値観になっていて、「世界をどうしたい」というところまで広げ切れていないんです。ここで止まってしまっているところが、自分の今の課題。一歩先のビジョンのために、何か違うことをして……旅もいいでしょうね……その先が見えるようになりたいです。

 僕の特技は、笑うこと

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小学生のころ。お前に食わせるタンメンはねぇ!

子どものころから、元気でやんちゃでうるさい、ガキ大将でしたね。勉強はできたので、小学校の授業で与えられた課題を超高速で解いて、先生に「外で遊んでいい」と言わせるのが好きでした(笑)。挑戦的ですよね。

でも、中学受験で失敗してしまい、行きたいところには合格しなかったんです。それで、一応合格した中高一貫校には進学したものの、「高校受験で、リベンジするぞ」と思っていたので、すごく勉強しました。

中学時代の部活は、小さいころからやりたかった野球部。守備はショートです。練習がハードで、週7日の部活ですが、充実していました。そして、塾。中学時代の思い出は、野球と勉強、それだけです(笑)。中3の時は、今振り返っても、一番勉強した時期です(笑)。

高校では、第一志望の学校に入ることができました。中学受験時代には雲の上の存在だった学校に合格できてうれしかったのですが、内部の優秀な人たちに圧倒されてしまって……。

入学してすぐの試験で、何の気なしに、名簿順で後ろの同級生と成績を比べてみたら、全くかなわなくて、すごくショックを受けました。そいつは結局、オックスフォードに進学したんですよ。だから今思えば、比べる相手が間違ってたし、そこまで落ち込まなくてもよかったんですけどね(笑)。でも、「勉強ができる」という自信を完全に喪失してしまい、どん底で迷走しました。それが高1。

入学後にサッカー部に入っていたんですが、それもいったん辞めてしまっていたのを、友達に声かけてもらって復帰して、迎え入れてもらったことで、居場所ができたんです。そこからだんだん吹っ切れて、ネタキャラ、バカキャラとして素でいられるようになりました。

文化祭などのイベントが好きで、企画屋としてイベントばかりやっていました。

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高校文化祭

フットサルやサッカーは今でも好きだしやりたいんですけど、なかなか機会がないですね。

趣味としては、日向坂が好きですね~。テレビで見て、たまにライブに行く程度ですが、見てると笑顔になれます(笑)。

それから、ポーカーにハマっていて、友達とやってます。ビジネスをエンタメ化した要素がありますよね。経営に必要な要素が詰まっている。自分が持っているものを把握して、他人の持っているものを予想し、場の流れを読んで……いろんな情報から即座に打つ手を決める、迅速で正確な判断力が求められます。おもしろいだけではなくて、学び多い遊びですよね。

昔からビジネスにはすごく関心があり、高校生のころに読んだカーネギーの「人を動かす」や「金持ち父さん」はすごく勉強になった本です。今は仕事がらみの「ブレイブフロンティア」の既存キャラを覚えるための図鑑を読み込んでいますが(笑)。

最近の映画では「The Greatest Showman」がおもしろかった。スタートアップのクレイジーな感じがいいですよね。新しい価値観をオーディエンスに刺さるように、いろんな課題や衝突を解決していくストーリーや、名声を求めすぎるとこうなる、という教訓など、美しい映像と音楽を楽しみつつ、すごく学べる部分もあって、感動した作品です。

僕の特技は、笑うことかな。すぐ笑っちゃう。そこがいいって友達には言われています。

将来は、「仲の良い家族を作りたい」という理想があって、育児もたくさん関わりたい。そのためには、仕事のフレキシブルさと、時間とお金両方の余裕が必要だと思うんです。「成長する領域で働きたい」という思いは、そこをクリアできるから、というのも大きいです。 

熱量の高い仲間と一緒にいるのが大事

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選抜コース11期生 2017年

前田塾に参加したのは、大学1年生の夏です。当時あった選抜コースの11期生になります。

大学に入学して、テニスサークルに入って、それなりに楽しくはやっていたんだけど、物足りなくて。大学時代にビジネス的なことをやりたいという思いがありました。そんなときに、高校の先輩のFacebookで、前田塾のことを知りました。

前田塾には、ビジネスの素養・教養を学べることの他に、熱意ある人に出会えることを期待していました。結果はもちろん、期待以上のものでした。

熱量の高い仲間と一緒にいるのは大事だということは、当時から実感していたんです。コミュニティが変わると、自分の中のスタンダードが変わり、行動が変わりますから。

実際、前田塾で影響を受けて、コースが終わってすぐ、ビジネス力をつけるためにインターンに挑戦しました。それも前田さんに紹介してもらいました。

当時の仲間とは、最近は結婚式の2次会で会ったりしますね。すごく幸せなことだと思います。

前田さんは、考える力があり、徹底的に考える人。層が深いと感じています。また、人への影響力がありますよね。前田塾のあと、前田さんがメンタ―をしているタームを選んで、武者修行にも参加し、勉強させてもらいました。

前田塾は、学びながら影響を受け、自分を変えるきっかけになりました。

社会人になると、新たなコミュニティを生成する機会はどんどんなくなってきます。やりたいこと、やるべきことが明確になればなるほど、深く専門的に、自分の意図に合った人に出会う場に行くようになるので、思わぬ出会いが生まれにくいと実感しています。

コミュニティが必要なときと、そうでないときがあると思います。今僕は、自分の課題が明確なので、あえて専門的に深めていきたい段階におり、仕事で成果を出していくことが、最大の挑戦です。

もしコミュニティが必要なフェーズにあるのなら、前田塾は、異業種の多様な人がいて、ユニークなコミュニティ形成のチャンスがある場ですね。大学に入ってやりたいことが見つからない人や、今いるコミュニティでは物足りない、ちょっと違和感がある、そんな人に、前田塾をお勧めします。

 

元気でやんちゃでうるさかった元・ガキ大将は、自分のやりたいことが明確です。

そして、それは今やりたいことだけど、将来的には変わるかもしれない……そんなことは全く気にしていません。

今はグローバルに活躍する彼でも、他人と比べてしまい、落ち込んでいた時期もありました。

でもやっぱり、自分らしい自然な姿に戻ることで、活力を取り戻しました。

「今見える世界がまだまだ狭いことも分かっている」と言いながら、とりあえず今いるフィールドで、遊ぶように働く姿は、とても生き生きしていました。 

第17回 鶴野 直子 さん(U30トップキャリアコース 1期生)

U30トップキャリアコースの女性の参加者は全体の2割。

日本のキャリア問題を反映しているかのような数字ですが、前田塾では、性別も年齢も、学歴も所属も関係なく、属性から解放されて「本人」だけで勝負。

子どもの頃のように全く対等に、楽しく共に学び、知性を磨きます。

今回は、大手外資系コンサルから国内メーカーに転職、管理職就任という異例のキャリアの鶴野直子さんをご紹介します。

このままじゃいけない、新しいことに挑戦したい 

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2014年に新卒で就職したグローバル戦略コンサル企業から転職して、現在は日本の工具メーカーに勤めています。

大学に入る前は、国家公務員になりたいと考えていたのですが、兄が実際公務員として勤務している姿を見ていて、キャリアアップの手堅いルートがあるようなので「私には合わないかな、途中でドロップアウトしそうだな」と思うようになりました。

一つの組織の中でキャリアを積んでいくイメージが自分の中になくて、組織を変えながら生きていく方が性に合ってるかな、と。

それで、コンサルを志望して就職活動しました。もともと課題解決を考えるのが好きなので、仕組みを変えたり、新しい仕組みを作ったりということに興味がありました。前職の戦略コンサルは、面接官とのフィット感もばっちりで、就職試験がすごくおもしろくて、勉強になったんです。試験後、すがすがしい疲れの中で、「落ちても満足だな」と思いました。

結局内定をいただいて、即決しました。社風が合っていたんですね。

そしてコンサルタントとしてクライアントに関わっている中で、自社の商品を我が子のように愛しているクライアントさんの姿を見て、やっぱり私も事業会社で働いてみたいと思うようになりました。サービス系やITではなく、物理的なモノづくりに関わってみたかった。そして、一般消費者、つまり市井の人々を対象にしたBtoCビジネスが好きなんです。

プロジェクトベースで動く前職から事業会社に移ると、スピード感が物足りなく感じることがよくあるそうですが、現業はファンドが入っていることもあり、スピードは十分維持されていると感じます。

実は、私が転職してすぐは、動きがゆったりしていて内心焦っていたのですが、ファンドが入ってから会社のトップ層がガラッと変わり、改革がどんどん進んできました。

特に2019年はCEOが変わり、「こんなに変わるとは!」と思うほどの変革がありました。意志あるトップ層の責任感と役割の重要さを目の当たりにして、将来は私も改革ができる層になっていきたいと考えています。もちろん手を動かす現場ももちろん必要ですが、彼らにこれからどこに行こうとしてるのかを伝え、納得してもらいながら、改革を進めていきたい。

現在、企画戦略を担当していて、営業戦略やチャネル戦略を立案しています。需要や売上、在庫管理、生産を平準化するためのルート戦略を検討したり、何をどこにいくつセールスするのかを考えたり、ビジネスの数字を日々作っていることを実感しています。

課長になったので、年上の部下の方もいます。プロパーの社員さんに対しては、ついつい遠慮してしまいそうになりますが、それはかえってよくない、と踏ん張っています。すごく鍛えられますね。商品知識はプロパーの方のほうがあるので、現場の方の声を聴きながら、新しい経営層が目指す世界と現場からのリアルな声をつないでいけたらと思っています。
中途入社組の私は、プロパー社員さんががっかりされないように、「この会社をよくするために来たんだよね?」という期待に応えていきたいと思っています。「中途で来た人」と思われて、終わってしまわないように。会社になじんで終わり、というのは嫌なんです。「なじみたい」と思ったら辞め時かも知れません(笑)

プロジェクトベースで常に全力疾走だった前職では、とにかくロジカルであることが求められていました。決して苦手な分野ではなかったのですが、自分でそれが強みだとわかっていなかった。

自分に自信が持てなくて、高評価をいただいても「女性だから甘くされたかな?」などとなんとなく素直になれなくて、自己嫌悪や否定感が強かったのですが、今はそう思ってしまったとしても、「それも含めて私」と思えるようになりました。できないところばかりが目について、完璧主義だったんです。

自分のペースで、自分のやっていることをひとつひとつ認められる、今の自分の方がいいな、と自分でも思います。年齢とともに成長した部分もあると思います。

現職で、日本全国の営業所を回っていて、都会と地方に差があることに気づきました。経済というよりも、ビジネスの知識や技術、環境の格差ですね。地方の中小企業には、能力があって勤勉でも、環境のせいで限界があり、どうにもならなくて苦労している人がいます。そういう人々が、正当に報われるべきだと思っています。

問題が解けたときのスッキリ感がすごく嬉しい

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さいころは、とにかく負けず嫌いな子どもで、男子と喧嘩ばかりしてました(笑)感情が激しくて、よく泣いてよく笑ってよく怒って。悔しくて泣いちゃうこともしょっちゅう……それは今でもかな(笑)。

負けず嫌いな半面、負けそうなものにははじめから取り掛かれない、臆病な部分もあって。「挑戦してダメなこともある、合わないだけ。勝ち負けじゃない」とだんだんと思えるようになったのですが。

ずっとピアノを習っていて、小学校で金管バンドでトランペット。中高は私立の女子高で、オーケストラでビオラを弾いていました。メロディーラインじゃなくて、伴奏をやってみたかったんです。オケはその後、大学でも続けました。中高では部長、大学では団体責任者に就き、みんなが居やすい場づくりを考えるのが好きでした。今も市民オケで弾いています。

好きな曲は、ベルリオーズの「幻想交響曲」、チャイコフスキーの「冬の日の幻想」や「小ロシア」。「小ロシア」は、先輩たちの演奏で、人生で初めて聞いたシンフォニーです。それからドボルザークの7番、8番も。これは高1、高2で弾いた曲。どの曲も、青春と結びついて、忘れがたいですね。

小学生のころから国語が得意で、どちらかというと算数が苦手。本を読むのは今でも好きで、今は勉強もかねて需要予測の本を読んだりもしていますが、小説もよく読みます。

小野不由美の「十二国記」シリーズの新刊は、出て2日で読み切りました。ファンタジーの中に、生きる上での大事な要素……信頼や、裏切りなど、日ごろに置きかけられる問いかけがたくさん含まれている、すごい作品だと思います。小学生のころよく読んでいたのは吉本ばななの「TSUGUMI」。生と死、どう生きるかを考えさせられ、学生のころは毎年1~2回、読み返していました。

ちょっと前までは「脱出ゲーム」にはまって、100回以上参加しました。成績をエクセルで管理するほどはまってました(笑)。トップキャリアコースの仲間と参加したこともあって、それがたまたまテレビに取材されたんですよ(笑)。何回も参加していると、パターンが読めてきそうに思えるのですが、やはり一筋縄ではいかない。ひらめきが必要なんです。考えるのが好きなんですよね。問題が解けたときのスッキリ感が、すごく嬉しいんです。

社会人になってから、美術に興味が出てきて、西洋と日本の美術史を勉強しています。何も知らずに、自分の感性だけで美術鑑賞するのもいいものですが、背景や流れを把握してから見ると、より深く味わうことができます。美術作品も経営課題の解き方も、時代によって評価されるか否かが変わる。時代の寵児として光が当てられていた人が、社会情勢の変化によって一転、影となることもありますよね。アートとコンサルは、似ていると思います。

小学生の時には良妻賢母を夢見ていましたが、結婚や出産については、今はまったく意識していません。というのも、私は考えるとそれに縛られてしまうタイプなので、あえて考えないようにしているんです。生物的な出産リミットはあるものの、生涯仕事は続けていきたいので、その時々の状況や人との出会いで、考えていきたいと思っています。

「大多数の生き方から外れても、人と人と違うなら違ったとしても、わたしには価値があると思えればいいじゃないか」と、考えられるようになったのは、私なりの成長だと思います。

とりあえずサバイブしていける

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トップキャリアコースのことは、前ちゃんのFacebookフィードを見て知りました。学生時代に、前ちゃんのホームパーティーで知り合っていたのですが、その時には「ただの飲んだくれ」と思ってました(笑)

職業や職種の違う人、価値観の違う人に出会いたいと思っていたんです。これまでの経験から、「環境は人を作る。それは大人になっても同じだ」と考えていました。職場環境の違う人の思考に触れてみたかった。

私はもともと、自己肯定感が低くて、根暗で引きこもり系なんです(笑)。一人でいくらでも過ごすことができます。だから、外に出ることを敢えて意識していないと、家にこもっちゃう。ただ、これまでも「意識して頑張って外に出て、結果良かった」ということが多かったのも事実です。なので、トップキャリアの参加についても、自分で自分で刺激を与えるという意味もありました。

「目の前の気になることをとにかくやってみよう」と思っていたので、自己投資は惜しみたくなくて、すぐに申し込みました。

参加して、関心分野が広がったし、期待した通り、本当にいろんな人に出会えました。思考の違いは言葉の選び方一つ一つに出てきていて、毎回議論したり話を聞いたりするのに飽きなかったです。例えば、公務員として働いていたある人は、「日本人として~」と話始めたりするのですが、私はそんなことを考えたこともなかったから。

今、自分の状況に「これでいいのかな?」と疑問がある人、自分で自分が何をどう考えているのかを知りたい、自分を客観視し、相対化したい人は、ぜひ参加したらいいと思います。同世代の異業種がこんなに集まることは、他にはないですから。転職を考えている方にもお勧めします。会社でなければ学べないこともあるけれど、会社の外でなければ学べないこともあります。

前ちゃんは、やっぱり「よく飲んでるな~」と思います(笑)そして、「自分が楽しいことをやろう」ということがちゃんとできている大人だな、と思います。大人になると、「こうしなければ」が増えてきて、私はそれが窮屈で苦しくなるタイプなのですが、前ちゃんは自由にいろいろ楽しんでる。「それもいいのかな」と思わせてくれる、良い見本です。

トップキャリアコースで、いろいろと戦う力が身に付きました。とりあえずサバイブしていけるんじゃないかな、と思っています。 

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20代で年上の部下がいる管理職。

一見順風満帆の超人ですが、「まだ足りないのでは?」と不安を感じたり、「過大評価されている」と感じてしまったり……「私はわたし」にたどり着くまでには、苦悩のときがあった鶴野さん。

「成長したんですよ。まだまだ、ですけど」と、笑顔で語ってくれました。

「考えて考えて、解けてスッキリするのが好き!」という彼女の性格が、とことん自分に向き合う力になり、そのまま仕事、そしてキャリア形成に生きていますね。

仕事の話はもちろん、趣味のクラシックや脱出ゲームにいたるまで、彼女独自のアンテナにかかったものについての話題も広がり、興味深い話が尽きないインタビューでした。

第16回 飯沼 広基さん(U30トップキャリアコース 1期生)

U30トップキャリアコース第1期生の飯沼広基さんをご紹介。

「今は某大企業に勤めてるんですけど、もうすぐ転職するんです。トップキャリアで影響受けまして」
……!! 「前田塾で人生変わりました」という方は多いですが、ここまで大きく変化するとは!! 詳しくお話を伺ってみました。

このままじゃいけない、新しいことに挑戦したい

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現在、大手エネルギー産業の企業に勤務していますが、実はもうすぐIT系ベンチャーに転職するんです。U30トップキャリアコースに出て、講師陣や受講者から刺激を受け、背中を押されました。

大学院卒業後、技術職として今の仕事に就きました。新製品の企画、研究開発、客先での実証試験、脱炭素を目指して環境に配慮した戦略の提言まで、ひととおりの業務を担当しました。

大学院では化学工学を専攻し、就職にあたり、いろんな業界を受けました。その中で、人柄がよく、優しい方が多い今の会社に決めました。業務や勤務体系、収入も、非常に安定しています。いろいろな業務経験をさせていただき、ここまで育ててくれた会社には心から感謝しています。

でも、トップキャリアコースに行って、「新しいことに挑戦したい」と思ったんです。1月からトップキャリアに行き始めて、コースが終了した6月には転職を決意していました。

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知り合いの紹介で転職すると、実力以上のポジションが与えられてしまうこともありますよね。そうじゃなくて、自分の力でやっていきたかったので、知り合いがいる企業ではなく、全く知らないところに飛び込んでみたいと思って、いろんな業界を見ていました。新しいところに行くのには全く抵抗がないタイプなんです。

実は、6月に結婚しまして……転職を考えていたにもかかわらず。相手は、大学院生時代にインターンに来た時に、同じくインターンをされていた方です。

入籍にあたり、役所の手続きのために有給休暇を取ったんです。あっち行ったりこっち行ったり、なんかすごく煩雑で……これが全部WEBでできればいいのに、こんなことで時間取られるのはすごく損失だな、と思いました。

その体験を抱えているときに、自治体や官公庁にITを導入するサービスを提供する会社に出会って、この事業に関わりたいと思い、転職先が決まりました。当初は全く違う分野に転職するのかと考えていたので、何がきっかけになるか、分からないもんですよね。

自治体の手続きって、ほんとに面倒ですよね。これからマンパワーがどんどん不足してくる中で、そういった「人間がやらなくてもいい仕事」を機械化することは、とても有意義だと思います。

一方で、役所がとても重要な役割を果たす場合があると思います。ただ仕事を省力化するのではなく、注力すべき分野・領域に正しくリソースが割けるような世界があるべき姿だと思います。自治体サービスの利用者・提供者とも利益を享受できるよう、ボトルネックを取り払い、多様性に応える事業を創出していきたいと思っています。

転職先には、素晴らしい方々がいっぱいいて、まず追い付くのが今の課題です。やりたいことが明確化し、とてもワクワクしています。今はできないことはたくさんあるけれど、一個ずつ潰していけば、なんとかなると思っています。楽観的な性格なので。

会社に対してちゃんと成果を出している前提ではあるものの、転職先は副業もOKなので、大学時代の友人と起業しようという計画があります。「2021年の4月」と、時期だけは彼と約束しているんです。農業か不動産か、人の生活に近い、何か泥臭いことをやりたいと思っています。

妻となんでもない話をする、日々の他愛ない時間がとても大切。

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川崎北部出身です。生粋のKYな子どもでした。当時はそんな言葉はなかったけれど。思ったことをすぐに口に出してしまっていて、小学校中学年くらいの頃は、いじめられてたんです。

そのいじめが嫌で、何が原因なのか、5年生の頃、自分ですごく考えたんです。そして、「言われたら嫌だろうな、ということは言わない方がいい」と気づき、、自分で性格を変えて、人の気持ちを考えるようにしてみました。そしたら、6年生で仲の良い友達ができて、嬉しかったですね。

中学受験をして中高一貫校に入学。野球部に入りました。二つ上の兄が通っていたので、親がなんとなく、その学校に行くように仕向けたんじゃないかな。それで、兄が入っていた野球部に。それも親が、二人同じ部活の方が楽だから、仕向けたっぽいんですけど。軟式野球ではあるものの、強い学校だったので、結構がんばりました。強い部活って楽しいです。6年続けましたね。ピッチャーをやっていました。

大学ではアカペラサークルに入りました。周りの人が歌がうますぎたので、僕はボイスパーカッション担当に。ボイパの練習は、みんな独学なんです。一人一人、唇の形も体形も違うので、自分で編み出すしかない。お風呂で歌うといい感じなので、自分で練習して、組み合わせは先輩に教わったりして。

「VOICES! 3」というコンピレーションCDに、2曲、SoundScapeというユニットで収録されています。

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最近の趣味は、カメラ。妻の影響で始めました。休日には二人で散歩して、同じ被写体を撮影して、比べたりしてます。妻となんでもない話をする、日々の他愛ない時間がとても大切。もし子どもが生まれたら、転職先はリモートワークができるので、融通利かせられるし、家事力も問題ないので、かなり育児に参加できると思っています。

本を読むのも好きで、興味のあるジャンルがあったら、その領域をひたすら10冊くらい読みます。購入して読んで、手元に残すもの以外はメルカリで売っています。割とすぐに売れるので、最近は発送業務もなかなか忙しいんですよ。

今は転職に向けて、自治体関連の本やITのシステム、設計の勉強をしています。軽めの読書なら、村山由佳さんの「おいしいコーヒーのいれ方」シリーズが好きです。今年のベスト本は、山口周さんの「ニュータイプの時代 」。思考法や発想の転換になるようなヒントをたくさんもらいました。オススメです!

これまでに出会ったことのない化け物ばかり

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トップキャリアコースは、Facebookの広告を見て知りました。社会人二年目のとき。前田塾のことは全く知らなかったけど、何となく申し込みました。講師の方も、錚々たる会社名が並んでいて、おもしろそうだなと思って。

ちょうど業務が回せるようになった時期で、新しい刺激を受けたかったんですよね。それから、「コミュニティーを作る」という言葉に惹かれました。もともと人が好きなので、おもしろい人に出会いたくて。トップキャリアコースは、ちょっと会費高めのサークルかな、と。

参加してみると、これまでに出会ったことのない化け物ばかりで、本当に刺激になりました。講師の人たちはもちろん化け物ですが、彼らは年上だから。年下なのに化け物なんです。キレキレの人や、政治から哲学からなんでも詳しい人など、本当にびっくりしました。

僕は技術系の人間で、テクノロジー方面にはアンテナ張ってるんですけど、政治や経済には興味がなくて疎かったんですよ。でも、トップキャリアの人は割とちゃんと知ってて。若いのに。コースで自分の知らない分野も含め、強制的に学ばされたのは、本当にいい経験になりました。

理系からメーカー勤務のような、コテコテの技術系の人、刺激を求めている人に、この講座はとてもいいと思いますよ。

前ちゃんとは、面接の電話が初対面。「飲み好きそうだなあ」と感じました。それから、ロジカルに見えて、実は感性の人なんじゃないかな。感性で直感的に結論を出してから、裏付けとしてロジックを詰めるタイプだと思う。右脳と左脳のバランスがすごく良い人だと思います。

今後関心ある前田塾の講座は……講座より、飲み会に行きたいのですが、PowerPointのプレゼン講座に興味があります。懇親会目的で、参加してみようかな。

 

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肩に力が入っていない、飄々としたたたずまい。大胆に人生を切り開く一方で、地道な日々をしっかり味わい、楽しんでいます。
転職、結婚、そして未来についても、自分の大切なこと、その本質だけを守り、あとはこだわりすぎず、深刻になりすぎない。
「僕は科学者なので……」というわりに……いえ、おそらくは科学者だからこそ、直感や流れに任せて運ばれてきたようなこれまでの人生。人事は尽くし、天意を聴くしかない部分についてはまるっきり天におまかせのようです。

そこから生まれる余裕が、フットワークを軽くさせているのでしょう。彼と話していると、「意識ひとつで、人間は自由になれるものだ」と感じます。

 

第15回 中西一貴さん(2019秋合宿・トップキャリアU30 3期生)

前田塾秋合宿に参加し、新年からトップキャリアコースを受講予定の中西一貴さんは、医学部の3年生。

武者修行、そして前田塾で、大きく変化したことを語ってくださいました。

 

「どんな世界が見たいか」という観点から、キャリアを考える

f:id:mizugame23:20191215194533j:plain現在、医学部の3年生です。これまで医学の初歩の初歩ともいえる原理を学んできて、これから臨床医学に入ります。

父が医者なので、小さいころからなんとなく、大人になったら医療関係に、と思っていました。憧れというほどのものでもなくて、なぜか普通そういうものなんだと思っていたんですよね。

同時に、医者になって一人一人の患者さんに関わるよりは、大きな影響のあることをやりたいという思いもありました。高校生のころに「医系技官」という職業を知り、それならば医療の世界で自分の働きかけが大きく響くような、そんな仕事ができると思い、目指すようになりました。それがわざわざ東京に来た理由でもあります。

でも大学に入学して勉強して、いろんな活動に関わってくるうちに、また将来の展望が変わってきて、今は、「自分が何をしたいか、どうなりたいか」ということよりも「どんな世界が見たいか」という観点から、キャリアを考えるようになったのです。

学部で「食生活」に関する栄養学の研究に触れて、その研究がまだまだ発展途上であることに気づきました。今、病気で病院にかかったときに、投薬や運動をすすめることはあっても、食事指導ってあまり強くはされないですよね。それってまだざっくりと「この食事は健康的だ」と言うことはわかっていても、例えば「こう言う状況の時は特にこの栄養素の摂取に気をつけなければいけない」といったことが厳密にはわかっていない、という現状があると思うんです。

そして、栄養学はただ研究をすれば良いというものでもなく、伝えて、実践してもらわないと意味がない。

高騰し続ける日本の医療費の中で、2大巨頭と言われるのが糖尿病と骨粗しょう症です。いずれも、食事がとても重要なファクターであり、食事に気を付けていれば未病の段階で防げる可能性が高いものです。引いては、医療費の削減にも貢献できますよね。

……ということを誰もが頭では知っていながらも、なかなか行動にはつながらない。医者が食事についてのアドバイスをしても、患者さん自身に実感がなければ、行動はしない。逆に言えば、それが分かれば、行動変容につながると思うんです。

最新の精度の高い情報がもっと共有され、実際の行動に移されるように、進歩し続けるデジタル技術が生み出す、新しい社会に関わることをイメージしています。

学業面ではその目標に向けて、キャリアにつなげて行きたいと考えています。

他にもいろいろやる中で、なんだかあわただしくて……毎日の整ったリズムを作ることが、今の自分の課題ですかね(笑)。

ひとつは、大学受験塾での講師業。化学を教えています。高3担当なので、結果に繋げなければいけないから、絶対手を抜けなくて、生徒との真剣勝負。なかなか責任重大です。でもそんな生徒から自分がもらうものも少なくなく、とてもやりがいを感じています。

もう一つは、「知るカフェ」というカフェの店員。ちょっと変わったカフェで、学生が主体となって運営を行っています。普通のカフェ店員の様にホールスタッフもしますが、お店のシステム作りや経営のお手伝いなど運営業務も担当しています。

shirucafe.com

それから、旅武者の営業インターン。旅武者で人生が変わったという人はたくさんいるけれど、僕もその一人です。大げさに言うならば、それまでの僕は殻に閉じこもっていて……全部、何でも、一人でやろうと思っていた。周りにそういわれていたわけでもないのに、「自分でできなきゃだめだ」と思い込んでいたし、できないことも認めたくなかった。それを壊してくれたのは武者修行、そして前田塾なんです。

mushashugyo.jp

ずっと一人だった

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僕自身、小さいころから、「ずっと一人だった」という印象があります。いじめられてた、ということではないのですが、そういう気持ちだったことが思い出されます。

漫画を読むのが好きで、特に好きなのはあだち充作品。テレビで見た『クロスゲーム』をきっかけに、有名どころはほぼ全作読んでますね。主人公が努力して強くなって、結果が結びついて行くというストレートなストーリーはもちろん、時間があったら喫茶店に行ってのんびりするような、昭和ののどかな日常の雰囲気がいいなあと思います(笑)。キャラクターの間に少しずつ関係性が育っていく群像劇が丁寧に描かれていることも魅力です。

中高はとにかく自由な学校でした。僕は、生徒会や文化祭など、イベントに関わっていました。学校から1千万の予算を預かって、それを各部活に振り分ける予算委員会という活動では、各部との丁々発止の折衝が面白かったです。

大学では「競技かるた」の同好会に入り、真剣に挑戦しました。医学部だけの部活では交友関係が狭くなるので、全学部のサークルがいいなと思っていたので。秋からの参加だったのに温かく受け入れてくれた皆には今でも感謝しています。大会で日本全国を回り、A級が取れたので引退しましたが、今でも「趣味・特技」と言われれば、「カルタ」。

「玉の緒よ」という札が好きですね。これは「決して明るみに出してはいけない想いだけれども、これ以上生きていたら表に出てしまうのでもう生きていられない」という激情の句で、何か共感できるものがあります。

玉の緒よ絶えなば絶えねながらへば 忍ぶることのよわりもぞする

式子内親王(89番)新古今集』恋一・1034

ただ、そんなことは試合中は考えないですね。何なら強い人ほどあんまり意識してない印象があります(笑)。試合中はシンプルな音の聴きやすさみたいなことしか頭にありません。それでいうなら、「ゆふされば」の札が好きです。A級に上がった大会の最後の一枚も「ゆふされば」でした。

夕されば門田の稲葉おとづれて 芦のまろやに秋風ぞ吹く

大納言経信(71番)『金葉集』秋・183

 他には、ジム通いが、心身ともに良いリフレッシュになります。数字として記録できるものが好きなんですよ。データで出るから、目に見えて変化が分かる。それがやりがいになります。データとか数字とか、結局好きなんですよね(笑)。

最近は読書も好きで、最近良かった本は孫正義の「志高く」。ビジネス書や実用書をよく読みます。でも、本棚の一番上は、あだち充コレクションです!(笑) バイトするようになってから大人買いして、ほぼコンプリートしています。

このインタビューの「結婚や育児について」という質問事項を見て……思わず目を背けてしまいました(笑)。うーん、ほんとに、難問ですよね。30までに結婚はしたいと思っているんです。でも、子育てができるかどうか。パートナーに丸投げする気はなくて、だからこそ、自分のキャリアプランとの兼ね合いが本当に難しい……。

ちょっとだけ考えて、とりあえず料理はできるようになろうと、ABCクッキングに通ったんですけどね。30回通って、簡単なものなら一通り作れるようになったんですよ……って、問題はそこじゃないんですよね(笑)。でも、とりあえず(笑)。

まだまだ道の途中だけど、人間としてようやくここまでこれた

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前田塾のことは、FBの友達の投稿で知っていました。その友人は幼馴染で、小4の時に彼が転校してそのまま疎遠になっていたのですが、大学生になってからまた出会って、そしたら彼が武者修行・前田塾と参加していたんです。彼がとにかくほめちぎっていたので、武者修行と秋合宿に参加申し込みをしました。

申し込み時点では、知らない領域の学問に出会えることは期待していたけれど、チームで学ぶという手法には、まったく興味がなかったんです。

前ちゃんの第一印象は、「エラいちゃらんぽらんで、ユルい人だな」(笑)。でも、そのあとの講義の時には、「クソみたいな議論しやがって!」って怒られて、「言葉遣いワル!」って思って(笑)。でも、その時は真剣な姿勢の、普段とのギャップに驚きました。

合宿でもそうなのですが、一人一人がどういう状況なのか、どういう段階でどういう性格か、ちゃんと見てくれている人です。一人一人に成長や変化がもたらされるように、働きかけてくれて、そして、チームで取り組むということの意義を教えてくれました。

武者修行を終えて前田塾合宿に参加する時には、チームの力を知っていたので、それをもっと深めたいという意識になっていました。そして、仲間を信頼し、「わからない」を言いあえて、かつてないくらいいいチームワークができ、とても充実した体験だったと思います。

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2019年 秋合宿

以前の僕がまさにそうだったのですが、「自分は一人で何でもできる」と思っている人に、ぜひ前田塾でのチームワークの体験をしてもらいたい。個人のスペックが高いならなおさら、誰かと組んで、チームで学ぶとすごい力になるんです。……でも、個人でわりと何でもできる人ほど、「チームの力」という言葉が響かないんですよねえ~(笑)。学部の友達にも勧めているけれど、「いや、独学の方が早いから」みたいな感じで……。教わらずにできることに価値があると思ってる、というのもあるのかな……。

武者修行や前田塾に出会う前の僕は、「もっと立派な人間に」という思いはあったけれど、それは独力でかなえられる、と思っていたんです。そんな僕に、周囲の、例えばカフェのメンバーが、輪に入れようと手を差し伸べてくれていた。でも僕は、彼らの気づかいや優しさにも、気づかずにいて、あまり大事にしていなかったんです。

ビジネスを学ぼうと思って参加した武者修行と前田塾で、人との関わり方を教えてもらって、そのことに気付けて、そして周りへの感謝が少しはできるようになりました。昔は、「周りに感謝しなさい」とか言われても、「よくある話」や「きれいごと」くらいにしか思っていなかったけれど、少しずつそれがわかるようになって来たかな、と。まだまだ道の途中だけど、人間としてようやくここまでこれた、という思いです。

医学部というのは、専門性が高い分、閉鎖したコミュニティーになりがち。ここに来て、まだまだ知らないことが無限にあることを知った。だから、今はまだ、意識して積極的に、知らないところに足を踏み入れて、もっといろんなところに行きたいと思っています。来年から、トップキャリアコース3期に参加します。どんな仲間に出会えるか、今からとても楽しみにしています。

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「ずっと一人だ」という内面を抱えながら、あだち充の描く日常の風景に惹かれていたという中西さん。複雑に絡み合う登場人物たちの関係性、「チーム」「コミュニティ」という在り方に、憧れに似た直感があったのかもしれません。

自分でなんでもできる人ほど、「誰かに助けてもらう」ためのきっかけを、若いうちに得ることが難しい。相談したり、頼ったりする機会も少なくなりがちです。さらに年を取れば取るほど、人に甘えることができなくなってくる。

殻を破らさせられるような経験を経て肩の力が抜けたとき、「ずっと一人」ではなかったことに気付き、周りにいる他者の存在を感じた。そんなたった数か月前の自分自身を、懐かしむように語ってくれました。

この「変化」は、十年、二十年と年を経るごとに、価値を増してくるでしょう。

「他者とともに在る」ということが、この世界を豊かにしてきました。大切にしていきたいですね。