In Our Time | 前田塾塾生白書 ~ 仲間に出会う。時代を創る。

前田塾参加者をつなぐ 新世代型コミュニティチャンネル

第19回 後藤 大輝 さん(選抜コース22期生)

今回も、数年前の受講生からご紹介。昨年約一年半の米国留学を終えて帰国、今は大学院卒業そして就職に向けて準備中。

人生を目的に向かって意識的に積み上げてきたタイプかと思いきや、お目覚めは案外ゆっくりだったようで…[Text 西岡妙子]

 始めるのに遅いということはない

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 現在、大学院2年生。今年9月に卒業し、10月にエンジニアとして就職予定です。

工学部で土木を専攻していましたが、その中で、自分の関心はどんどんビジネス、経営学の方に向かっていました。というのも、何かものを作るときには、技術経営や戦略の視点も欠かせない。中でも、ビジネスモデルに興味が湧いてきました。

それで、学部3年の終わりに、友人とビジコンに出たんです。いくつか出場した中のひとつで優勝し、賞金をもらって、そのビジネスアイデアを実現する機会があったんですけど、結局起業はしなかったんですね。自信がなかったんです。今思えば、極端に。

ビジネスのプランを「考えること」と「やること」っていうのは、全く違う種類のスキルなんだと痛感しました。

でもこの経験は、将来を考えるきっかけになりました。というのも、それまで僕は、全く深く考えずに、そこまで来ていたんです。「なりたい自分像」も考えたことがなかった。「今の自分」と理想との差が大きすぎて、とにかく不安で、答えが出なかった。答えが出ないから、考えなかった。

院に進学するのか、起業するのか、就職するのか……何がしたいのか、できるのか。考えてみたところで、これまでの生活とあまりにも乖離していて、現実味がなく、違和感があったんです。それで、武者修行に参加することにしました。

そこで前ちゃんに出会いました。前ちゃんは「院なんて行ったってしょうがない」という立場でしたが(笑)、結局僕は留学するために院に進学することにしました。

武者修行から帰ってきても自信の無さは解消できなかったのですが、大学院に行って留学しよう、と決めて、大学4年は旅武者インターンの全国統括と、留学準備、院への進学準備と忙しく過ごしました(もちろん卒業論文も(笑)
)。

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そして、IBPプログラムと、文科省の「トビタテ!留学JAPAN」という2本の奨学金を得て、シアトルに9か月、そのあとニューヨークに半年留学しました。

シアトルではグローバル・ビジネスを専攻。留学してすぐ感じたのは、「自分の無価値さ」でした。

日本では、例えば旅武者インターンで100人をまとめるリーダーをやり、コーチングや研修の立案や運営をしたりしていましたが、アメリカのマーケットでは何もできないことを思い知ります。コーチングやワークショップ、マーケティングアメリカでやろうって、それは英語喋れなかったら意味ないんですよね(笑)。 日本人を雇う理由ってないじゃないですか。

まずは、言葉の壁を乗り越えなければいけない。英語にはもともと苦手意識があったのですが、日本語を徹底的に排除し、日本人にも会わないようにして、今では「帰国子女?」と言われるレベルになりました。

それから、何か人とは差別化されたスキル、知識が必要だ、と考え、ブロックチェーンについて、大学の授業が終わった放課後に独学で勉強しました。

その留学プログラムには就労ビザの発行も含まれていて、現地で仕事ができる大きなチャンスでした。ただ、そのインターン先は、自分で探さないといけない。それで、ありとあらゆるツテをたどって、ニューヨークのブロックチェーン関連企業でインターンとして就職できたんです。就職面接では、その会社のマーケティングプランをパワポで作って持って行き、プレゼンをしました。そして仮想通貨取引所のマーケッターとして働く機会を得ました。

この経験から、「始めるのに遅いということはない」と実感しました。そして、「やりたいことに素直になる」ことがとても大事。そして、「地に足付けて、自分に力を付けていかないと、価値はついてこない」ということを学びました。

「自分は何ができるのか」と「それが必要とされている価値なのか」という問いの大切さを実感したので、日本に帰ってから未経験だった「エンジニア」としてインターンをさせてもらっています。

また、今友人とサービス開発していて、2月にベータ版をリリース予定。コンテンツは、ブロックチェーン関係です。

今の自分の課題は、「最後までやりきる」こと。成功とか失敗とか関係なく、やりきることが大切だと感じています。途中で辞めたら、全部無駄になっちゃうんですよね。自分がどう貢献したのか、成長したのか、何も分からない。そして結局「何してきたんだっけ?」

なってしまう。

だから、プロジェクトにかかわる機会はたくさんありますが、何でもかんでも引き受けていくのではなく、「やりきれるもの」を選んでいくようにしています。

そして、引き受けた仕事の成功確率を上げていきたい。いろいろやれば、当たる確率は上がっては行きますが、自分で意図して上げていくことを意識しています。そうしないと結局、自分の価値が高まっていかないんです。

アメリカではすぐに「何ができる?」「何が得意?」「何をやりたい?」と聞かれたし、即答できなければいけなかった。

僕は今、自分のエンジニアスキルが不足していると思っているので、仕事を通じて経験を積んでいます。ビジネスのリーダーはエンジニアの知識は必要ないといわれることもありますが、コードなど技術面がある程度分かっていれば、いずれリーダーになったときにエンジニアとコミュニケーションができるし、アイデアも湧いてくる。必要ないと言われているけれど、分かってる方が絶対強いですよね。

帰国して改めて感じたことは、日本の社会は、国籍や民族、性別、宗教など、違うものに対しての文化理解がまだまだだなということです。自分と違うもの、多数派でないものを排除するような空気がありますよね。

また、日本人の宗教観について、生活習慣としての儀礼はありながらも、大多数の人が無宗教ですよね。アメリカでキリスト教コミュニティーに関わって実感したのですが、宗教は、幸せに生きるための哲学、教育が体系化されたもの、という側面があると思うんです。宗教的なものが日常から排除されているせいで、生きるということ、心のこと、哲学的思想に触れる機会が少ない社会なのかなと思います。

 小さい頃は遊ぶのが大好きで、木登りしたり、秘密基地を作ったり……

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小さい頃は、科学館や未来技術館に行くのが大好きで、ノーベル賞を取る!と言っていたそうです。ノーベル賞が何なのか、分かってもいない年の頃の話ですが(笑)。

サッカー、バスケ、なんでもやってました。遊ぶのが大好きで、木登りしたり、秘密基地を作ったり。今はもうだいぶ住宅開発されてしまいましたが、僕が子どもの頃は、まだ畑がたくさんあって。5時まで木に登って遊んで、それから中学受験の塾に行って……勉強も好きでした。

中高時代は、アイドルオタクをやっていました。AKBから、名前を言っても分からないような地下アイドルまで(笑)。親からもらう小遣いだけではオタ活には足りないので、ペンライトを改造してオタ活資金を生んでいました(笑)。何十万と儲けましたね。受験期に入り、足を洗いました(笑)。

今の趣味は、料理です。大学から家が近いので、今日のお昼もネギ塩豚カルビ丼を作って食べてきました(笑)。今婚約中のパートナーがとても料理上手なので、いろいろ教えてもらっています。

パートナーとは、友人の鍋パーティーで知り合いました。これから家庭を築いていくのが楽しみです。でも育児って、自分の時間が無くなるし、「思い通りにならなくてもしょうがない」と諦めるだけの、心のゆとりが必要ですよね。……今の自分には、正直ハードル高いな、と思うところもあります(笑)。

でも、自分なりに考えている子育てメソッドがあって、それを試してみたい気持ちもあって。小さいころ、特に3歳までに、何かに熱中する、興味を持つ、「なぜ?」を考える素地を作る、というものなんですけど。小さいころにその素地ができれば、後はどうにかなるんじゃないかなと思っていて。だから、何でも買い与えるのではなく、「うちは貧乏だ」といって育てようと思ってるんですよ。何もなければ、作るしかないから、考えるようになるんじゃないかな。

甥っ子がちょうどそのくらいなので、彼を見ながら勉強しています(笑)。

企業を自分なりに見るのが楽しめるようになった

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 前田塾のことは、武者修行で知りました。前田塾というコミュニティと、得たい知識を扱っていたので、流れで迷いなく参加しました。選抜コースの22期生になります。

講義だけでなく、同じ期の友人と「企業分析勉強会」なるものを作って、毎週どこかの企業の財務諸表をケーススタディするということをやっていました。そこから企業を自分なりに見るのが楽しめるようになりました。

そのころ得た知識は、そのあとになって、いろいろな場面で登場してきました。自分の研究の過程や、アメリカ留学中の会計の授業、そして社会人と話をするときなどに、前田塾で学んだことが出てきます。ニューヨークでは、Fintechの勉強会で、金融機関にお勤めの方々に講義をしたこともあります。いろんな局面で物事の裏に走っているビジネスロジックに付いていける基礎が得られました。

前ちゃんは、推進力がめっちゃある人だなと思います。次々と新しいことをやる、そのスピードが速い。

あと、ちゃんとしているときと、してないときの差がすごい(笑)。バツイチ感、ありますよね(笑)。常人が付いていけるスピードじゃないですから。

「今は何の知識もないけれど社会人とちゃんと議論できる力を付けたい」と思っている人は、前田塾で学べば、期待通りのものが得られると思いますよ。学生感覚のまま、仲良く過ごせればいいという人には不要でしょうけど、社会人のネットワークからいろいろ吸収してやろうと思っているのなら、前田塾がオススメです。

 

※編集部注

「選抜コース」は現在、ビジネスの基礎素養を学ぶ「合宿」、ビジネスシーンの最先端を行く講師による「トップキャリアコース」として開催されています。

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 このインタビューで、さまざまな二十代の若者たちに会いました。

次々と世間から与えられる課題を、頭を悩ますこともなく難なくこなしてしまうほど「優秀」であるが故に、「何も考えて来なかった…」とある日ふと立ち止まることが、宿命的にあるようですね。

でも後藤さんは、そこから組み立て直し、「始めるのに遅いということはない」というシンプルで力強い結論にたどり着きました。励まされた読者も多いのではないでしょうか。

いつまでもくよくよせずに、今からできる次の手を考える。子どものような素直さの源泉は、あの頃の木登りや秘密基地から繋がっています。

第18回 石川 駿 さん(選抜コース11期生)

前田塾設立以来2017年まで続いた「選抜コース」修了生の石川駿さんをご紹介します。

大学時代の留学をきっかけに、ブロックチェーンゲーム制作企業に就職、社会人一年目にもかかわらずプロデューサーとして、世界最先端を邁進中!

発信元は、白いパーカーの、この若者です。[Text 西岡妙子]

世界市場で見ても先頭の領域で走っている

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現在、社会人1年目で、ブロックチェーンゲームの開発・運営をしています。

大学4年生だった2018年8月に、エンジニアとしてインターンで今の会社に参加して、そのまま就職。2019年4月からゲームプロデューサーとして「My Crypto Heroes(通称マイクリ)」 に関わっていましたが、チームを引継ぎ、10月から新規プロジェクトの立ち上げを担当しています。

ブロックチェーンゲームは、シンプルにいうとゲームのキャラクターやアイテムがプレイヤーの資産となりトレードしたり、プレゼントしたり、他のゲームで使ったりと自由に扱えるオンラインゲームです。黎明期の市場で、弊社が運営するマイクリは日本だけでなく、世界で1番DAUが多いゲームです(イーサリアム上)。僕が今プロデュースしているのは、「ブレイブ・フロンティア」のブロックチェーンゲーム版。ブレフロは、シリーズ合計全世界3800万DLされているモンスト、パズドラ、ツムツムと並ぶ人気のモバイルゲームです。

例えば、ドラクエの「はがねのつるぎ」はやろうと思えば誰でも手に入れられます。もしそのアイテムが100個と限定されたら、ユーザのうち誰かが所有することになり、所有できない人もいる。そうすると、アイテム独自の価値が自然に発生します。有限のものを所有することで、キャラクターやアイテムが資産つまりアセットとなり、それをやり取りすることも楽しむゲームが「ブロックチェーンゲーム」です。

シンガポールに留学した時に、ブロックチェーン開発について学んでいました。帰国して、実際に社会に使われるユースケースを作りたいと考えました。当時2つの領域でユースケースが生まれるだろうと言われていました。1つは「ブロックチェーン×金融」。でもこれは、規模が大きすぎて、時間がかかるだろう、と考えました。

そしてもう一つがこの「ブロックチェーン × ゲーム」でした。ゲームはエンタメとしてゼロから価値を作りやすく、何よりリリースサイクルが速い。また、たいていのスタートアップは、米中の後追いにならざるを得ないのが現状で、国内でトップになれても世界規模ではなかなか難しい。このジャンルなら、「世界初」や「世界一」など世界規模の、それも前例のない領域に関われる可能性があると考えました。「世界市場で見ても先頭の領域で走っている」という体験に、大きな魅力を感じています。

今勤めている会社の経営陣はゲーム会社出身の方が中心で、ゲームの歴史を見てきた世代です。ネットやスマホ、新しいテクノロジーの出現によるゲーム業界への影響の変遷を体感してきた方々で、常に次のパラダイムを考えています。実は僕自身は、ゲームにはさほど興味がなく、ゲーマーではないんですけど(笑)、ゲーム産業は、とてもおもしろくて、興味が尽きないです。

僕が関わっているプロジェクトに、ファンがついて、コミュニティが生まれ、自然に広がっていくような……そのための「熱狂」や「ストーリー」を生み出せる人になりたいと思っています。

そして、もっとビジョンを広げていきたい。今は、「成長する領域で、好きな人たちと働いていきたい」というのが自分の中で大きな価値観になっていて、「世界をどうしたい」というところまで広げ切れていないんです。ここで止まってしまっているところが、自分の今の課題。一歩先のビジョンのために、何か違うことをして……旅もいいでしょうね……その先が見えるようになりたいです。

 僕の特技は、笑うこと

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小学生のころ。お前に食わせるタンメンはねぇ!

子どものころから、元気でやんちゃでうるさい、ガキ大将でしたね。勉強はできたので、小学校の授業で与えられた課題を超高速で解いて、先生に「外で遊んでいい」と言わせるのが好きでした(笑)。挑戦的ですよね。

でも、中学受験で失敗してしまい、行きたいところには合格しなかったんです。それで、一応合格した中高一貫校には進学したものの、「高校受験で、リベンジするぞ」と思っていたので、すごく勉強しました。

中学時代の部活は、小さいころからやりたかった野球部。守備はショートです。練習がハードで、週7日の部活ですが、充実していました。そして、塾。中学時代の思い出は、野球と勉強、それだけです(笑)。中3の時は、今振り返っても、一番勉強した時期です(笑)。

高校では、第一志望の学校に入ることができました。中学受験時代には雲の上の存在だった学校に合格できてうれしかったのですが、内部の優秀な人たちに圧倒されてしまって……。

入学してすぐの試験で、何の気なしに、名簿順で後ろの同級生と成績を比べてみたら、全くかなわなくて、すごくショックを受けました。そいつは結局、オックスフォードに進学したんですよ。だから今思えば、比べる相手が間違ってたし、そこまで落ち込まなくてもよかったんですけどね(笑)。でも、「勉強ができる」という自信を完全に喪失してしまい、どん底で迷走しました。それが高1。

入学後にサッカー部に入っていたんですが、それもいったん辞めてしまっていたのを、友達に声かけてもらって復帰して、迎え入れてもらったことで、居場所ができたんです。そこからだんだん吹っ切れて、ネタキャラ、バカキャラとして素でいられるようになりました。

文化祭などのイベントが好きで、企画屋としてイベントばかりやっていました。

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高校文化祭

フットサルやサッカーは今でも好きだしやりたいんですけど、なかなか機会がないですね。

趣味としては、日向坂が好きですね~。テレビで見て、たまにライブに行く程度ですが、見てると笑顔になれます(笑)。

それから、ポーカーにハマっていて、友達とやってます。ビジネスをエンタメ化した要素がありますよね。経営に必要な要素が詰まっている。自分が持っているものを把握して、他人の持っているものを予想し、場の流れを読んで……いろんな情報から即座に打つ手を決める、迅速で正確な判断力が求められます。おもしろいだけではなくて、学び多い遊びですよね。

昔からビジネスにはすごく関心があり、高校生のころに読んだカーネギーの「人を動かす」や「金持ち父さん」はすごく勉強になった本です。今は仕事がらみの「ブレイブフロンティア」の既存キャラを覚えるための図鑑を読み込んでいますが(笑)。

最近の映画では「The Greatest Showman」がおもしろかった。スタートアップのクレイジーな感じがいいですよね。新しい価値観をオーディエンスに刺さるように、いろんな課題や衝突を解決していくストーリーや、名声を求めすぎるとこうなる、という教訓など、美しい映像と音楽を楽しみつつ、すごく学べる部分もあって、感動した作品です。

僕の特技は、笑うことかな。すぐ笑っちゃう。そこがいいって友達には言われています。

将来は、「仲の良い家族を作りたい」という理想があって、育児もたくさん関わりたい。そのためには、仕事のフレキシブルさと、時間とお金両方の余裕が必要だと思うんです。「成長する領域で働きたい」という思いは、そこをクリアできるから、というのも大きいです。 

熱量の高い仲間と一緒にいるのが大事

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選抜コース11期生 2017年

前田塾に参加したのは、大学1年生の夏です。当時あった選抜コースの11期生になります。

大学に入学して、テニスサークルに入って、それなりに楽しくはやっていたんだけど、物足りなくて。大学時代にビジネス的なことをやりたいという思いがありました。そんなときに、高校の先輩のFacebookで、前田塾のことを知りました。

前田塾には、ビジネスの素養・教養を学べることの他に、熱意ある人に出会えることを期待していました。結果はもちろん、期待以上のものでした。

熱量の高い仲間と一緒にいるのは大事だということは、当時から実感していたんです。コミュニティが変わると、自分の中のスタンダードが変わり、行動が変わりますから。

実際、前田塾で影響を受けて、コースが終わってすぐ、ビジネス力をつけるためにインターンに挑戦しました。それも前田さんに紹介してもらいました。

当時の仲間とは、最近は結婚式の2次会で会ったりしますね。すごく幸せなことだと思います。

前田さんは、考える力があり、徹底的に考える人。層が深いと感じています。また、人への影響力がありますよね。前田塾のあと、前田さんがメンタ―をしているタームを選んで、武者修行にも参加し、勉強させてもらいました。

前田塾は、学びながら影響を受け、自分を変えるきっかけになりました。

社会人になると、新たなコミュニティを生成する機会はどんどんなくなってきます。やりたいこと、やるべきことが明確になればなるほど、深く専門的に、自分の意図に合った人に出会う場に行くようになるので、思わぬ出会いが生まれにくいと実感しています。

コミュニティが必要なときと、そうでないときがあると思います。今僕は、自分の課題が明確なので、あえて専門的に深めていきたい段階におり、仕事で成果を出していくことが、最大の挑戦です。

もしコミュニティが必要なフェーズにあるのなら、前田塾は、異業種の多様な人がいて、ユニークなコミュニティ形成のチャンスがある場ですね。大学に入ってやりたいことが見つからない人や、今いるコミュニティでは物足りない、ちょっと違和感がある、そんな人に、前田塾をお勧めします。

 

元気でやんちゃでうるさかった元・ガキ大将は、自分のやりたいことが明確です。

そして、それは今やりたいことだけど、将来的には変わるかもしれない……そんなことは全く気にしていません。

今はグローバルに活躍する彼でも、他人と比べてしまい、落ち込んでいた時期もありました。

でもやっぱり、自分らしい自然な姿に戻ることで、活力を取り戻しました。

「今見える世界がまだまだ狭いことも分かっている」と言いながら、とりあえず今いるフィールドで、遊ぶように働く姿は、とても生き生きしていました。 

第17回 鶴野 直子 さん(U30トップキャリアコース 1期生)

U30トップキャリアコースの女性の参加者は全体の2割。

日本のキャリア問題を反映しているかのような数字ですが、前田塾では、性別も年齢も、学歴も所属も関係なく、属性から解放されて「本人」だけで勝負。

子どもの頃のように全く対等に、楽しく共に学び、知性を磨きます。

今回は、大手外資系コンサルから国内メーカーに転職、管理職就任という異例のキャリアの鶴野直子さんをご紹介します。

このままじゃいけない、新しいことに挑戦したい 

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2014年に新卒で就職したグローバル戦略コンサル企業から転職して、現在は日本の工具メーカーに勤めています。

大学に入る前は、国家公務員になりたいと考えていたのですが、兄が実際公務員として勤務している姿を見ていて、キャリアアップの手堅いルートがあるようなので「私には合わないかな、途中でドロップアウトしそうだな」と思うようになりました。

一つの組織の中でキャリアを積んでいくイメージが自分の中になくて、組織を変えながら生きていく方が性に合ってるかな、と。

それで、コンサルを志望して就職活動しました。もともと課題解決を考えるのが好きなので、仕組みを変えたり、新しい仕組みを作ったりということに興味がありました。前職の戦略コンサルは、面接官とのフィット感もばっちりで、就職試験がすごくおもしろくて、勉強になったんです。試験後、すがすがしい疲れの中で、「落ちても満足だな」と思いました。

結局内定をいただいて、即決しました。社風が合っていたんですね。

そしてコンサルタントとしてクライアントに関わっている中で、自社の商品を我が子のように愛しているクライアントさんの姿を見て、やっぱり私も事業会社で働いてみたいと思うようになりました。サービス系やITではなく、物理的なモノづくりに関わってみたかった。そして、一般消費者、つまり市井の人々を対象にしたBtoCビジネスが好きなんです。

プロジェクトベースで動く前職から事業会社に移ると、スピード感が物足りなく感じることがよくあるそうですが、現業はファンドが入っていることもあり、スピードは十分維持されていると感じます。

実は、私が転職してすぐは、動きがゆったりしていて内心焦っていたのですが、ファンドが入ってから会社のトップ層がガラッと変わり、改革がどんどん進んできました。

特に2019年はCEOが変わり、「こんなに変わるとは!」と思うほどの変革がありました。意志あるトップ層の責任感と役割の重要さを目の当たりにして、将来は私も改革ができる層になっていきたいと考えています。もちろん手を動かす現場ももちろん必要ですが、彼らにこれからどこに行こうとしてるのかを伝え、納得してもらいながら、改革を進めていきたい。

現在、企画戦略を担当していて、営業戦略やチャネル戦略を立案しています。需要や売上、在庫管理、生産を平準化するためのルート戦略を検討したり、何をどこにいくつセールスするのかを考えたり、ビジネスの数字を日々作っていることを実感しています。

課長になったので、年上の部下の方もいます。プロパーの社員さんに対しては、ついつい遠慮してしまいそうになりますが、それはかえってよくない、と踏ん張っています。すごく鍛えられますね。商品知識はプロパーの方のほうがあるので、現場の方の声を聴きながら、新しい経営層が目指す世界と現場からのリアルな声をつないでいけたらと思っています。
中途入社組の私は、プロパー社員さんががっかりされないように、「この会社をよくするために来たんだよね?」という期待に応えていきたいと思っています。「中途で来た人」と思われて、終わってしまわないように。会社になじんで終わり、というのは嫌なんです。「なじみたい」と思ったら辞め時かも知れません(笑)

プロジェクトベースで常に全力疾走だった前職では、とにかくロジカルであることが求められていました。決して苦手な分野ではなかったのですが、自分でそれが強みだとわかっていなかった。

自分に自信が持てなくて、高評価をいただいても「女性だから甘くされたかな?」などとなんとなく素直になれなくて、自己嫌悪や否定感が強かったのですが、今はそう思ってしまったとしても、「それも含めて私」と思えるようになりました。できないところばかりが目について、完璧主義だったんです。

自分のペースで、自分のやっていることをひとつひとつ認められる、今の自分の方がいいな、と自分でも思います。年齢とともに成長した部分もあると思います。

現職で、日本全国の営業所を回っていて、都会と地方に差があることに気づきました。経済というよりも、ビジネスの知識や技術、環境の格差ですね。地方の中小企業には、能力があって勤勉でも、環境のせいで限界があり、どうにもならなくて苦労している人がいます。そういう人々が、正当に報われるべきだと思っています。

問題が解けたときのスッキリ感がすごく嬉しい

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さいころは、とにかく負けず嫌いな子どもで、男子と喧嘩ばかりしてました(笑)感情が激しくて、よく泣いてよく笑ってよく怒って。悔しくて泣いちゃうこともしょっちゅう……それは今でもかな(笑)。

負けず嫌いな半面、負けそうなものにははじめから取り掛かれない、臆病な部分もあって。「挑戦してダメなこともある、合わないだけ。勝ち負けじゃない」とだんだんと思えるようになったのですが。

ずっとピアノを習っていて、小学校で金管バンドでトランペット。中高は私立の女子高で、オーケストラでビオラを弾いていました。メロディーラインじゃなくて、伴奏をやってみたかったんです。オケはその後、大学でも続けました。中高では部長、大学では団体責任者に就き、みんなが居やすい場づくりを考えるのが好きでした。今も市民オケで弾いています。

好きな曲は、ベルリオーズの「幻想交響曲」、チャイコフスキーの「冬の日の幻想」や「小ロシア」。「小ロシア」は、先輩たちの演奏で、人生で初めて聞いたシンフォニーです。それからドボルザークの7番、8番も。これは高1、高2で弾いた曲。どの曲も、青春と結びついて、忘れがたいですね。

小学生のころから国語が得意で、どちらかというと算数が苦手。本を読むのは今でも好きで、今は勉強もかねて需要予測の本を読んだりもしていますが、小説もよく読みます。

小野不由美の「十二国記」シリーズの新刊は、出て2日で読み切りました。ファンタジーの中に、生きる上での大事な要素……信頼や、裏切りなど、日ごろに置きかけられる問いかけがたくさん含まれている、すごい作品だと思います。小学生のころよく読んでいたのは吉本ばななの「TSUGUMI」。生と死、どう生きるかを考えさせられ、学生のころは毎年1~2回、読み返していました。

ちょっと前までは「脱出ゲーム」にはまって、100回以上参加しました。成績をエクセルで管理するほどはまってました(笑)。トップキャリアコースの仲間と参加したこともあって、それがたまたまテレビに取材されたんですよ(笑)。何回も参加していると、パターンが読めてきそうに思えるのですが、やはり一筋縄ではいかない。ひらめきが必要なんです。考えるのが好きなんですよね。問題が解けたときのスッキリ感が、すごく嬉しいんです。

社会人になってから、美術に興味が出てきて、西洋と日本の美術史を勉強しています。何も知らずに、自分の感性だけで美術鑑賞するのもいいものですが、背景や流れを把握してから見ると、より深く味わうことができます。美術作品も経営課題の解き方も、時代によって評価されるか否かが変わる。時代の寵児として光が当てられていた人が、社会情勢の変化によって一転、影となることもありますよね。アートとコンサルは、似ていると思います。

小学生の時には良妻賢母を夢見ていましたが、結婚や出産については、今はまったく意識していません。というのも、私は考えるとそれに縛られてしまうタイプなので、あえて考えないようにしているんです。生物的な出産リミットはあるものの、生涯仕事は続けていきたいので、その時々の状況や人との出会いで、考えていきたいと思っています。

「大多数の生き方から外れても、人と人と違うなら違ったとしても、わたしには価値があると思えればいいじゃないか」と、考えられるようになったのは、私なりの成長だと思います。

とりあえずサバイブしていける

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トップキャリアコースのことは、前ちゃんのFacebookフィードを見て知りました。学生時代に、前ちゃんのホームパーティーで知り合っていたのですが、その時には「ただの飲んだくれ」と思ってました(笑)

職業や職種の違う人、価値観の違う人に出会いたいと思っていたんです。これまでの経験から、「環境は人を作る。それは大人になっても同じだ」と考えていました。職場環境の違う人の思考に触れてみたかった。

私はもともと、自己肯定感が低くて、根暗で引きこもり系なんです(笑)。一人でいくらでも過ごすことができます。だから、外に出ることを敢えて意識していないと、家にこもっちゃう。ただ、これまでも「意識して頑張って外に出て、結果良かった」ということが多かったのも事実です。なので、トップキャリアの参加についても、自分で自分で刺激を与えるという意味もありました。

「目の前の気になることをとにかくやってみよう」と思っていたので、自己投資は惜しみたくなくて、すぐに申し込みました。

参加して、関心分野が広がったし、期待した通り、本当にいろんな人に出会えました。思考の違いは言葉の選び方一つ一つに出てきていて、毎回議論したり話を聞いたりするのに飽きなかったです。例えば、公務員として働いていたある人は、「日本人として~」と話始めたりするのですが、私はそんなことを考えたこともなかったから。

今、自分の状況に「これでいいのかな?」と疑問がある人、自分で自分が何をどう考えているのかを知りたい、自分を客観視し、相対化したい人は、ぜひ参加したらいいと思います。同世代の異業種がこんなに集まることは、他にはないですから。転職を考えている方にもお勧めします。会社でなければ学べないこともあるけれど、会社の外でなければ学べないこともあります。

前ちゃんは、やっぱり「よく飲んでるな~」と思います(笑)そして、「自分が楽しいことをやろう」ということがちゃんとできている大人だな、と思います。大人になると、「こうしなければ」が増えてきて、私はそれが窮屈で苦しくなるタイプなのですが、前ちゃんは自由にいろいろ楽しんでる。「それもいいのかな」と思わせてくれる、良い見本です。

トップキャリアコースで、いろいろと戦う力が身に付きました。とりあえずサバイブしていけるんじゃないかな、と思っています。 

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20代で年上の部下がいる管理職。

一見順風満帆の超人ですが、「まだ足りないのでは?」と不安を感じたり、「過大評価されている」と感じてしまったり……「私はわたし」にたどり着くまでには、苦悩のときがあった鶴野さん。

「成長したんですよ。まだまだ、ですけど」と、笑顔で語ってくれました。

「考えて考えて、解けてスッキリするのが好き!」という彼女の性格が、とことん自分に向き合う力になり、そのまま仕事、そしてキャリア形成に生きていますね。

仕事の話はもちろん、趣味のクラシックや脱出ゲームにいたるまで、彼女独自のアンテナにかかったものについての話題も広がり、興味深い話が尽きないインタビューでした。

第16回 飯沼 広基さん(U30トップキャリアコース 1期生)

U30トップキャリアコース第1期生の飯沼広基さんをご紹介。

「今は某大企業に勤めてるんですけど、もうすぐ転職するんです。トップキャリアで影響受けまして」
……!! 「前田塾で人生変わりました」という方は多いですが、ここまで大きく変化するとは!! 詳しくお話を伺ってみました。

このままじゃいけない、新しいことに挑戦したい

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現在、大手エネルギー産業の企業に勤務していますが、実はもうすぐIT系ベンチャーに転職するんです。U30トップキャリアコースに出て、講師陣や受講者から刺激を受け、背中を押されました。

大学院卒業後、技術職として今の仕事に就きました。新製品の企画、研究開発、客先での実証試験、脱炭素を目指して環境に配慮した戦略の提言まで、ひととおりの業務を担当しました。

大学院では化学工学を専攻し、就職にあたり、いろんな業界を受けました。その中で、人柄がよく、優しい方が多い今の会社に決めました。業務や勤務体系、収入も、非常に安定しています。いろいろな業務経験をさせていただき、ここまで育ててくれた会社には心から感謝しています。

でも、トップキャリアコースに行って、「新しいことに挑戦したい」と思ったんです。1月からトップキャリアに行き始めて、コースが終了した6月には転職を決意していました。

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知り合いの紹介で転職すると、実力以上のポジションが与えられてしまうこともありますよね。そうじゃなくて、自分の力でやっていきたかったので、知り合いがいる企業ではなく、全く知らないところに飛び込んでみたいと思って、いろんな業界を見ていました。新しいところに行くのには全く抵抗がないタイプなんです。

実は、6月に結婚しまして……転職を考えていたにもかかわらず。相手は、大学院生時代にインターンに来た時に、同じくインターンをされていた方です。

入籍にあたり、役所の手続きのために有給休暇を取ったんです。あっち行ったりこっち行ったり、なんかすごく煩雑で……これが全部WEBでできればいいのに、こんなことで時間取られるのはすごく損失だな、と思いました。

その体験を抱えているときに、自治体や官公庁にITを導入するサービスを提供する会社に出会って、この事業に関わりたいと思い、転職先が決まりました。当初は全く違う分野に転職するのかと考えていたので、何がきっかけになるか、分からないもんですよね。

自治体の手続きって、ほんとに面倒ですよね。これからマンパワーがどんどん不足してくる中で、そういった「人間がやらなくてもいい仕事」を機械化することは、とても有意義だと思います。

一方で、役所がとても重要な役割を果たす場合があると思います。ただ仕事を省力化するのではなく、注力すべき分野・領域に正しくリソースが割けるような世界があるべき姿だと思います。自治体サービスの利用者・提供者とも利益を享受できるよう、ボトルネックを取り払い、多様性に応える事業を創出していきたいと思っています。

転職先には、素晴らしい方々がいっぱいいて、まず追い付くのが今の課題です。やりたいことが明確化し、とてもワクワクしています。今はできないことはたくさんあるけれど、一個ずつ潰していけば、なんとかなると思っています。楽観的な性格なので。

会社に対してちゃんと成果を出している前提ではあるものの、転職先は副業もOKなので、大学時代の友人と起業しようという計画があります。「2021年の4月」と、時期だけは彼と約束しているんです。農業か不動産か、人の生活に近い、何か泥臭いことをやりたいと思っています。

妻となんでもない話をする、日々の他愛ない時間がとても大切。

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川崎北部出身です。生粋のKYな子どもでした。当時はそんな言葉はなかったけれど(笑)。思ったことをすぐに口に出してしまっていて、小学校中学年くらいの頃は、いじめられてたんです。

そのいじめが嫌で、何が原因なのか、5年生の頃、自分ですごく考えたんです。そして、「言われたら嫌だろうな、ということは言わない方がいい」と気づき、、自分で性格を変えて、人の気持ちを考えるようにしてみました。そしたら、6年生で仲の良い友達ができて、嬉しかったですね。

中学受験をして中高一貫校に入学。野球部に入りました。二つ上の兄が通っていたので、親がなんとなく、その学校に行くように仕向けたんじゃないかな(笑)。それで、兄が入っていた野球部に。それも親が、二人同じ部活の方が楽だから、仕向けたっぽいんですけど(笑)。軟式野球ではあるものの、強い学校だったので、結構がんばりました。強い部活って楽しいです。6年続けましたね。ピッチャーをやっていました。

大学ではアカペラサークルに入りました。周りの人が歌がうますぎたので(笑)、僕はボイスパーカッション担当に。ボイパの練習は、みんな独学なんです。一人一人、唇の形も体形も違うので、自分で編み出すしかない。お風呂で歌うといい感じなので、自分で練習して、組み合わせは先輩に教わったりして。

「VOICES! 3」というコンピレーションCDに、2曲、SoundScapeというユニットで収録されています。

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最近の趣味は、カメラ。妻の影響で始めました。休日には二人で散歩して、同じ被写体を撮影して、比べたりしてます。妻となんでもない話をする、日々の他愛ない時間がとても大切。もし子どもが生まれたら、転職先はリモートワークができるので、融通利かせられるし、家事力も問題ないので(笑)、かなり育児に参加できると思っています。

本を読むのも好きで、興味のあるジャンルがあったら、その領域をひたすら10冊くらい読みます。購入して読んで、手元に残すもの以外はメルカリで売っています。割とすぐに売れるので、最近は発送業務もなかなか忙しいんですよ(笑)。

今は転職に向けて、自治体関連の本やITのシステム、設計の勉強をしています。軽めの読書なら、村山由佳さんの「おいしいコーヒーのいれ方」シリーズが好きです。今年のベスト本は、山口周さんの「ニュータイプの時代 」。思考法や発想の転換になるようなヒントをたくさんもらいました。オススメです!

これまでに出会ったことのない化け物ばかり

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トップキャリアコースは、Facebookの広告を見て知りました。社会人二年目のとき。前田塾のことは全く知らなかったけど、何となく申し込みました(笑)。講師の方も、錚々たる会社名が並んでいて、おもしろそうだなと思って。

ちょうど業務が回せるようになった時期で、新しい刺激を受けたかったんですよね。それから、「コミュニティーを作る」という言葉に惹かれました。もともと人が好きなので、おもしろい人に出会いたくて。トップキャリアコースは、ちょっと会費高めのサークルかな、と(笑)。

参加してみると、これまでに出会ったことのない化け物ばかりで、本当に刺激になりました。講師の人たちはもちろん化け物ですが、彼らは年上だから。年下なのに化け物なんです(笑)。キレキレの人や、政治から哲学からなんでも詳しい人など、本当にびっくりしました。

僕は技術系の人間で、テクノロジー方面にはアンテナ張ってるんですけど、政治や経済には興味がなくて疎かったんですよ。でも、トップキャリアの人は割とちゃんと知ってて。若いのに(笑)。コースで自分の知らない分野も含め、強制的に学ばされたのは、本当にいい経験になりました。

理系からメーカー勤務のような、コテコテの技術系の人、刺激を求めている人に、この講座はとてもいいと思いますよ。

前ちゃんとは、面接の電話が初対面。「飲み好きそうだなあ」と感じました(笑)。それから、ロジカルに見えて、実は感性の人なんじゃないかな。感性で直感的に結論を出してから、裏付けとしてロジックを詰めるタイプだと思う。右脳と左脳のバランスがすごく良い人だと思います。

今後関心ある前田塾の講座は……講座より、飲み会に行きたいのですが(笑)、PowerPointのプレゼン講座に興味があります。懇親会目的で、参加してみようかな(笑)。

 

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肩に力が入っていない、飄々としたたたずまい。大胆に人生を切り開く一方で、地道な日々をしっかり味わい、楽しんでいます。
転職、結婚、そして未来についても、自分の大切なこと、その本質だけを守り、あとはこだわりすぎず、深刻になりすぎない。
「僕は科学者なので……」というわりに……いえ、おそらくは科学者だからこそ、直感や流れに任せて運ばれてきたようなこれまでの人生。人事は尽くし、天意を聴くしかない部分についてはまるっきり天におまかせのようです。

そこから生まれる余裕が、フットワークを軽くさせているのでしょう。彼と話していると、「意識ひとつで、人間は自由になれるものだ」と感じます。

 

第15回 中西一貴さん(2019秋合宿・トップキャリアU30 3期生)

前田塾秋合宿に参加し、新年からトップキャリアコースを受講予定の中西一貴さんは、医学部の3年生。

武者修行、そして前田塾で、大きく変化したことを語ってくださいました。

 

「どんな世界が見たいか」という観点から、キャリアを考える

f:id:mizugame23:20191215194533j:plain現在、医学部の3年生です。これまで医学の初歩の初歩ともいえる原理を学んできて、これから臨床医学に入ります。

父が医者なので、小さいころからなんとなく、大人になったら医療関係に、と思っていました。憧れというほどのものでもなくて、なぜか普通そういうものなんだと思っていたんですよね。

同時に、医者になって一人一人の患者さんに関わるよりは、大きな影響のあることをやりたいという思いもありました。高校生のころに「医系技官」という職業を知り、それならば医療の世界で自分の働きかけが大きく響くような、そんな仕事ができると思い、目指すようになりました。それがわざわざ東京に来た理由でもあります。

でも大学に入学して勉強して、いろんな活動に関わってくるうちに、また将来の展望が変わってきて、今は、「自分が何をしたいか、どうなりたいか」ということよりも「どんな世界が見たいか」という観点から、キャリアを考えるようになったのです。

学部で「食生活」に関する栄養学の研究に触れて、その研究がまだまだ発展途上であることに気づきました。今、病気で病院にかかったときに、投薬や運動をすすめることはあっても、食事指導ってあまり強くはされないですよね。それってまだざっくりと「この食事は健康的だ」と言うことはわかっていても、例えば「こう言う状況の時は特にこの栄養素の摂取に気をつけなければいけない」といったことが厳密にはわかっていない、という現状があると思うんです。

そして、栄養学はただ研究をすれば良いというものでもなく、伝えて、実践してもらわないと意味がない。

高騰し続ける日本の医療費の中で、2大巨頭と言われるのが糖尿病と骨粗しょう症です。いずれも、食事がとても重要なファクターであり、食事に気を付けていれば未病の段階で防げる可能性が高いものです。引いては、医療費の削減にも貢献できますよね。

……ということを誰もが頭では知っていながらも、なかなか行動にはつながらない。医者が食事についてのアドバイスをしても、患者さん自身に実感がなければ、行動はしない。逆に言えば、それが分かれば、行動変容につながると思うんです。

最新の精度の高い情報がもっと共有され、実際の行動に移されるように、進歩し続けるデジタル技術が生み出す、新しい社会に関わることをイメージしています。

学業面ではその目標に向けて、キャリアにつなげて行きたいと考えています。

他にもいろいろやる中で、なんだかあわただしくて……毎日の整ったリズムを作ることが、今の自分の課題ですかね(笑)。

ひとつは、大学受験塾での講師業。化学を教えています。高3担当なので、結果に繋げなければいけないから、絶対手を抜けなくて、生徒との真剣勝負。なかなか責任重大です。でもそんな生徒から自分がもらうものも少なくなく、とてもやりがいを感じています。

もう一つは、「知るカフェ」というカフェの店員。ちょっと変わったカフェで、学生が主体となって運営を行っています。普通のカフェ店員の様にホールスタッフもしますが、お店のシステム作りや経営のお手伝いなど運営業務も担当しています。

shirucafe.com

それから、旅武者の営業インターン。旅武者で人生が変わったという人はたくさんいるけれど、僕もその一人です。大げさに言うならば、それまでの僕は殻に閉じこもっていて……全部、何でも、一人でやろうと思っていた。周りにそういわれていたわけでもないのに、「自分でできなきゃだめだ」と思い込んでいたし、できないことも認めたくなかった。それを壊してくれたのは武者修行、そして前田塾なんです。

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ずっと一人だった

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僕自身、小さいころから、「ずっと一人だった」という印象があります。いじめられてた、ということではないのですが、そういう気持ちだったことが思い出されます。

漫画を読むのが好きで、特に好きなのはあだち充作品。テレビで見た『クロスゲーム』をきっかけに、有名どころはほぼ全作読んでますね。主人公が努力して強くなって、結果が結びついて行くというストレートなストーリーはもちろん、時間があったら喫茶店に行ってのんびりするような、昭和ののどかな日常の雰囲気がいいなあと思います(笑)。キャラクターの間に少しずつ関係性が育っていく群像劇が丁寧に描かれていることも魅力です。

中高はとにかく自由な学校でした。僕は、生徒会や文化祭など、イベントに関わっていました。学校から1千万の予算を預かって、それを各部活に振り分ける予算委員会という活動では、各部との丁々発止の折衝が面白かったです。

大学では「競技かるた」の同好会に入り、真剣に挑戦しました。医学部だけの部活では交友関係が狭くなるので、全学部のサークルがいいなと思っていたので。秋からの参加だったのに温かく受け入れてくれた皆には今でも感謝しています。大会で日本全国を回り、A級が取れたので引退しましたが、今でも「趣味・特技」と言われれば、「カルタ」。

「玉の緒よ」という札が好きですね。これは「決して明るみに出してはいけない想いだけれども、これ以上生きていたら表に出てしまうのでもう生きていられない」という激情の句で、何か共感できるものがあります。

玉の緒よ絶えなば絶えねながらへば 忍ぶることのよわりもぞする

式子内親王(89番)新古今集』恋一・1034

ただ、そんなことは試合中は考えないですね。何なら強い人ほどあんまり意識してない印象があります(笑)。試合中はシンプルな音の聴きやすさみたいなことしか頭にありません。それでいうなら、「ゆふされば」の札が好きです。A級に上がった大会の最後の一枚も「ゆふされば」でした。

夕されば門田の稲葉おとづれて 芦のまろやに秋風ぞ吹く

大納言経信(71番)『金葉集』秋・183

 他には、ジム通いが、心身ともに良いリフレッシュになります。数字として記録できるものが好きなんですよ。データで出るから、目に見えて変化が分かる。それがやりがいになります。データとか数字とか、結局好きなんですよね(笑)。

最近は読書も好きで、最近良かった本は孫正義の「志高く」。ビジネス書や実用書をよく読みます。でも、本棚の一番上は、あだち充コレクションです!(笑) バイトするようになってから大人買いして、ほぼコンプリートしています。

このインタビューの「結婚や育児について」という質問事項を見て……思わず目を背けてしまいました(笑)。うーん、ほんとに、難問ですよね。30までに結婚はしたいと思っているんです。でも、子育てができるかどうか。パートナーに丸投げする気はなくて、だからこそ、自分のキャリアプランとの兼ね合いが本当に難しい……。

ちょっとだけ考えて、とりあえず料理はできるようになろうと、ABCクッキングに通ったんですけどね。30回通って、簡単なものなら一通り作れるようになったんですよ……って、問題はそこじゃないんですよね(笑)。でも、とりあえず(笑)。

まだまだ道の途中だけど、人間としてようやくここまでこれた

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前田塾のことは、FBの友達の投稿で知っていました。その友人は幼馴染で、小4の時に彼が転校してそのまま疎遠になっていたのですが、大学生になってからまた出会って、そしたら彼が武者修行・前田塾と参加していたんです。彼がとにかくほめちぎっていたので、武者修行と秋合宿に参加申し込みをしました。

申し込み時点では、知らない領域の学問に出会えることは期待していたけれど、チームで学ぶという手法には、まったく興味がなかったんです。

前ちゃんの第一印象は、「エラいちゃらんぽらんで、ユルい人だな」(笑)。でも、そのあとの講義の時には、「クソみたいな議論しやがって!」って怒られて、「言葉遣いワル!」って思って(笑)。でも、その時は真剣な姿勢の、普段とのギャップに驚きました。

合宿でもそうなのですが、一人一人がどういう状況なのか、どういう段階でどういう性格か、ちゃんと見てくれている人です。一人一人に成長や変化がもたらされるように、働きかけてくれて、そして、チームで取り組むということの意義を教えてくれました。

武者修行を終えて前田塾合宿に参加する時には、チームの力を知っていたので、それをもっと深めたいという意識になっていました。そして、仲間を信頼し、「わからない」を言いあえて、かつてないくらいいいチームワークができ、とても充実した体験だったと思います。

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2019年 秋合宿

以前の僕がまさにそうだったのですが、「自分は一人で何でもできる」と思っている人に、ぜひ前田塾でのチームワークの体験をしてもらいたい。個人のスペックが高いならなおさら、誰かと組んで、チームで学ぶとすごい力になるんです。……でも、個人でわりと何でもできる人ほど、「チームの力」という言葉が響かないんですよねえ~(笑)。学部の友達にも勧めているけれど、「いや、独学の方が早いから」みたいな感じで……。教わらずにできることに価値があると思ってる、というのもあるのかな……。

武者修行や前田塾に出会う前の僕は、「もっと立派な人間に」という思いはあったけれど、それは独力でかなえられる、と思っていたんです。そんな僕に、周囲の、例えばカフェのメンバーが、輪に入れようと手を差し伸べてくれていた。でも僕は、彼らの気づかいや優しさにも、気づかずにいて、あまり大事にしていなかったんです。

ビジネスを学ぼうと思って参加した武者修行と前田塾で、人との関わり方を教えてもらって、そのことに気付けて、そして周りへの感謝が少しはできるようになりました。昔は、「周りに感謝しなさい」とか言われても、「よくある話」や「きれいごと」くらいにしか思っていなかったけれど、少しずつそれがわかるようになって来たかな、と。まだまだ道の途中だけど、人間としてようやくここまでこれた、という思いです。

医学部というのは、専門性が高い分、閉鎖したコミュニティーになりがち。ここに来て、まだまだ知らないことが無限にあることを知った。だから、今はまだ、意識して積極的に、知らないところに足を踏み入れて、もっといろんなところに行きたいと思っています。来年から、トップキャリアコース3期に参加します。どんな仲間に出会えるか、今からとても楽しみにしています。

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「ずっと一人だ」という内面を抱えながら、あだち充の描く日常の風景に惹かれていたという中西さん。複雑に絡み合う登場人物たちの関係性、「チーム」「コミュニティ」という在り方に、憧れに似た直感があったのかもしれません。

自分でなんでもできる人ほど、「誰かに助けてもらう」ためのきっかけを、若いうちに得ることが難しい。相談したり、頼ったりする機会も少なくなりがちです。さらに年を取れば取るほど、人に甘えることができなくなってくる。

殻を破らさせられるような経験を経て肩の力が抜けたとき、「ずっと一人」ではなかったことに気付き、周りにいる他者の存在を感じた。そんなたった数か月前の自分自身を、懐かしむように語ってくれました。

この「変化」は、十年、二十年と年を経るごとに、価値を増してくるでしょう。

「他者とともに在る」ということが、この世界を豊かにしてきました。大切にしていきたいですね。

第14回 岡浦 加奈さん(2013 選抜コース1期生)

今回はなんと、2013年前田塾開講時の生徒さん、つまり1期生の方がご登場。

新卒でベンチャー企業に就職し、外資系戦略コンサルティング会社に転職しご活躍されていえる岡浦加奈さんをご紹介します。

「先に大手、というのはよくあるのですが、私は逆を行きました」その理由も語ってくださいました。[Text: 西岡妙子] 

 伴走できることが成長につながっている 

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外資系戦略コンサルティング会社に勤務して4年目になります。

新卒で、当時20名程度のPR会社に就職し、2年間勤めました。最初の就職先としてベンチャーを志望したのは、自ら提案に関わり受注を受けて制作し、納品し、お金をいただく……そのお金を生み出す流れ全体の経験を積みたかったから。それを体験できそうな規模感の企業を探していて、良い出会いがありました。

そこで様々なお客様のPRやマーケティングに関わる課題解決をご支援しているうちに、その前後の工程にあるような製品開発から営業、またはより上流の経営に関わる課題も見えてくるようになりました。そういった経営全般に関わる課題解決に興味を持つようになったものの、PR会社の看板ではお客様に提案できません。それでより幅広い企業の経営課題に携わるコンサルティング業界へ足を踏み入れることにしました。経営者とともに働きたい、また、海外で働きたいという思いもあり、外資系の戦略コンサルに絞って転職活動をしました。

現在の業務は、プロジェクトベースで、1~3か月ごとにお客様が変わります。テーマはもちろん、業界も変わるので、その都度イチから勉強です(笑)。経営者の方々のお悩みに向き合うわけですから、テーマは簡単なものではないし、苦しいこともあります。毎回もうこれ以上は伸びませんというところまでストレッチをさせられるような感じです(笑)。でも、新たな意思決定がされ、変化が起きる、そのプロセスはほんとにおもしろくて、それに伴走できることが自分の成長にもつながっていると感じます。

様々な業界の方々と協働してきましたが、今関心があるのは「ヘルスケア」分野。日本のみならず、世界中の関心を集めているトピックですよね。デジタル技術の導入や新薬開発をはじめ、海外進出に挑戦する企業も多く、まさに今過渡期だなと思います。

私自身の課題は、現場チームの責任者の一人として、お客様との関係をどう作っていくか、ということ。与えられた仕事をこなすだけでは、満足する結果は得られません。お客様を巻き込み、提言を実行していただけるような流れを作っていく。毎日が挑戦です。

長期的な目標は、日々様々な業界の課題に向き合っているものの、自分の中に明確な原体験がなくて……人生を懸けて「これをやりたい・これを解決したい」というものが見えたら、大きな挑戦をしようと思っています。具体的な人生目標がない今は、むしろ、やりたいことがある人、パッションを持った経営者の右腕として、その人の夢を実現するサポートができたらいいなと思っています。国内外問わず、好きな場所で、好きな人たちと、仕事をしていきたい。夢がある人のサポートができるような武器を身に着けていきたいと思って今の自分を位置づけています。 

 人からの評価指標で 自分の人生を生きていた

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さいころはというと、当時から自立心が強く、一人でどこかに行っちゃう子でした(笑)。幼稚園のころ、必要なお金だけ持って、バスに乗って駅前の本屋さんに本を買いに行ったこともあります。料理をしたり、重い荷物を持ったりする時も、親に手伝わせない子供だったそうです。

大学に入って初めてパスポートを取得したのですが、その5日後には航空券を取って韓国に行ってきました(笑)。両親は、やりたいことにあまり反対せず、自由にさせてくれていましたが……半ば諦めていたのかもしれませんね(笑)。何も言わずに見守ってくれて、本当に感謝しています。

そんな性格ではあるものの、中高時代は真面目で、典型的な優等生タイプでした。勉強ができるという意味で目立ったがゆえに、気づかぬうちに周りの先生からの期待や、勝手に美化された優等生イメージにがんじがらめになっていて。

大学受験に失敗をして、志望校ではない大学に入学した後、偶然大学内で同じ高校の知り合いに会って「あれ、なんであの岡浦さんがこの大学にいるの?」と純粋に驚かれたことがあるんです。その時はひどく挫折感を味わいました。

でも、それがきっかけで「これで挫折感を覚えるということは、結局人からの評価指標で自分の人生を生きているんだな」と気づいたんです。「人からの期待や敷かれたレールを辿ることを自分の目標にすり替えるのは楽だけど、後で振り返った時に自分で考え納得して選んだ道だと思える人生にしないといけないな」と。

大学の友人たちが有名な大手企業に就職する中、あえて無名のベンチャーを選んだのも、こういった経験も繋がっているのだと思います。

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スロベニア ブレッド湖

プライベートは、国内外いろんなところに旅行に行っています。特に思い出に残っている国は、スロベニア。現地の方の家庭に宿泊させてもらったのですが、景色が良くて、人があたたかく、のどかで穏やかで。あくせく働くことがすべてではないと感じました。

社会人になってからは日々、平日は思いっきり働きますが(笑)、土日は月に1回は国内旅行に出かけたり、プロジェクトの合間には海外旅行に行ったり、自分が普段生活の大半を過ごすコミュニティや社会の外に出て、息が詰まらないように、そして視野が狭くならないように意識をしています。

そういった意味では、本も非日常の世界を体験できる一つの手段だと思っていますが、私の場合は基本的には仕事で必要なものを読むことに追われています。仕事関連以外で最近読んだ本の中では、巷で話題の「サード・ドア」がおもしろかったです。それこそ敢えて思い込みのレールから外れることや、人生の価値観について考えさせられました。

生き方として折に触れて読んでいるのは、「白洲次郎 占領を背負った男」という本です。学生時代、進路を考えているときに人に勧められ手に取ったのですが、彼の生き方は本当にかっこよくて、信念を持って生きていく姿にあこがれています。私の座右の銘は「意志あるところに道あり」で、まさに彼はそれを体現しているような生き方をした人なんです。

今後のプライベートについては、周りで結婚や出産を経験する人たちも増えてきて、結婚や出産、育児を自分ゴト化して考えるようになってきました。コンサルティング業界はもともと女性が少ないこともあって、職場にはワーキングマザーはそこまで多くはいません。一方で職場の海外オフィスを見てみると、子育てをしながら普通に働いている女性コンサルタントも多く在籍しています。

会社の制度の云々の問題だけではなく、日本は女性が働くための社会インフラの問題もあって、一人の力でどうにかできるものではないと思うので、いろんな人やサービスの助けをお借りしながら、両立する道を社内で作って、ロールモデルになっていければと思っています。

バックグラウンドが異なる優秀な人ばかりが集う稀有なコミュニティ

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前田塾との出会いは、7年前のこと。1期生になります。前田さんのFBの投稿を見かけて、メッセージを送ったのがきっかけです。

前田さんには、就職活動の時にお会いしていたんです。ベンチャーに就職したいと考えていたけれど、学生の目線では限られた情報の中で企業の良し悪しを判断できなかったので、友人の紹介で前田さんに相談させていただいてたんです。いつも明るい前田さんは、私にとって、ビジネス界のお父さんです(笑)。出会った当時の私が何に悩み、何を考えていたのかを、(私自身すっかり忘れていることまで)数年経った今でも覚えてくださっていたんです。ほんとに真摯に目の前の相手に向き合ってくださる方なんだなと。

当時まだ学生で、社会人になるにあたって、1社目がベンチャーということもあり、世の中の動きや経済、会計の知識など、ビジネスの基本を理解してから入社しておきたいと考えていました。

知識を求めて参加した前田塾ですが、そこで得た友人たちとのつながりは、今でも貴重です。社会人の方も多かったので、「社会人になるって、こんな感じなんだな」とイメージすることができ、いきいきと働かれている姿から、たくさん刺激を受けました。その時の前田塾同期と、転職した先で同期になったり、不思議なご縁を感じています(笑)。

また、人生や生き方について考え、視野を広げるいい機会になりました。全く違うバックグラウンドの、それも優秀な人ばかりが集まった稀有なコミュニティだったと思います。

AIから政治まで扱っているトップキャリアコース、おもしろそうですよね。前田さんからは1期の頃の前田塾とコンテンツも変わっているよ!と伺っているので、ライフステージや社内での立場が変わるタイミングで、世の中のことを学び、スキルを高めるために参加したいと思っています。

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バス代と本代だけを握りしめてたった一人でお買い物に出かけた小さな女の子が、そのまま大きくなり、世界を飛び回って仕事をしています。

今の状況からできることを探すのではなく、「やりたいこと」「在りたい姿」をまず定めて、そこにたどり着くためにとにかく動きます。でも無鉄砲すぎるわけでもなく、使える武器を集め、着実に作戦を練り、必要な荷物だけを持って……。

でもそこに至るまでには、いったん「自分」を見失い、痛い思いも体験して、「自分」に再会し、そして強くなりました。

ジェンダーバイアスが強いといわれている日本で、女性がキャリアを積みながら生きていくのは、なかなか大変なことです。でも岡浦さんは、彼女なりの答えを見せてくれるような気がしています。お話を聞いているだけで、応援したくなりますね。

当ブログの前田塾長の記事を読んで、「『寂しかったから始めた』なんて、全然気づかなかった! ちゃんとしているように見えてましたよ~」とのこと(笑)!

開講から6年、延べ4000名の方に参加いただいている前田塾。まだまだ仲間募集中です! 

 

第13回 森 太一さん(2017秋合宿)

今回は、2017年秋合宿に参加された医大休学中の森太一さんをご紹介します。

止まらないほど話題が広がり続ける楽しいインタビューの中で、質問を投げかけると、「おお、それはおもしろい質問ですね……」とぐっと黙り込んで考え思索に沈む、その緩急の差が印象的でした。

「分からない」を「おもしろい」の入り口ととらえられたら、日々は「おもしろい」だらけです。[Text: 西岡妙子]

隣の芝は青く見えるというのなら、どれだけ青いか見てやろう。

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北海道旭川市にある医大の4年生ですが、実習に入る前に休学して、もうすぐ1年になります。この一年、いろんな経験をしました。

休学をした理由の一つは、医療の未来を見極める必要性を感じたからです。診療の際の意思決定プロセスを考えれば考えるほど、「AIの方が対時間、対報酬あたりでいい仕事ができるんじゃないか?」と、危機感に似た仮説に至りました。

医師が、知識・経験を価値として提供し、報酬を得ているのならば、それはAIで代替可能であり、医師の本質的な価値は最も代替可能なのではないか、と。すぐにその時代が訪れないとしても、自分が医師として働き盛りの時代にはそうなるなと思いました。

「医師に必要なのは知識だけじゃない、人間性やリーダーシップも重要だ」という見方も分かりますが、それはどんな仕事にだって必要なこと。

それで、自分の身の振り方を再考する必要性があるのではないかと考えました。しかし、こんなことを考えている人が周りにいなく、周りがおかしいのか、自分がおかしいのか……について結論がつけられず、とりあえず休学にしたんです。

もう一つの理由は、医学部で勉強を続け、この後研修医、医者となっていくにつれて、専門性が高まる反面、世界が狭くなるな、と感じたことです。視野と可能性を広げて、他の世界も見ておかないと、本気で飛び込めないと思いました。医学は本当に面白い分野なのですが、他のジャンルへの好奇心が止められなかったんです(笑)。隣の芝だから青く見えたのかもしれない。だったら、どれだけ青いのか見てやろう。そんな気持ちでした。

大学3年時に海外ビジネス武者修行プログラムに参加し、戻ってきて休学しました。武者修行を運営する旅武者で、営業インターンをしています。休学してすぐのころには、前田塾の大阪展開に挑戦していました。今は、医療ベンチャーに勤務していて、復学しても業務委託で仕事を続けさせてもらえることになっています。

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その会社で、メンタ―というべき人生の先輩に出会いました。50代の大学教授で、その会社にも勤務し、好奇心を忘れずに、医師としての仕事もとても楽しんでいる先生の生き方を見ていて、大学に戻って医療の道をもう一度目指す決心ができました。

医療問題は、日本最大の課題のひとつ。このまま医療費が高騰を続けると財政は破綻し、現状の保険医療を提供出来なくなることは必至です。そして、高齢者の増加に対応するためには、効率化は必須です。

現在、来るべき超高齢者社会に対応すべく在宅医療が増加しています。一方で、在宅医療等は始まったばかりという部分も多いため、効率化の余地が多分にあるかと考えています。特にデータを用いることでもっと効率化出来るのではないか。そうすれば、医師・患者さん双方にとってより良い医療を届けることが出来るのではないかと考えております。今の勤務先でも、データによる在宅医療効率化に関連した業務を行っています。

とにかく元気が良かった

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年子の弟(左)と。

医大を志したのは、高校生の頃。

中学生のころにリーマンショックがあり、父がそのあおりで苦労していました。それで父は、僕と年子の弟に、「ただ良い大学に行き、良い就職をするというのは意味がない。大学に行きたいなら、目的を持って進学しなさい」と言っていて、大学では何か目的をもって学ぶか、研究をしたいと考えていました。

高校入学時には、宇宙工学に関心があり、高2のときに、JAXAで開かれた5泊6日の「サイエンス・サマー・キャンプ」に参加しました。そこには全国から宇宙好きが来ていて、周りの「宇宙好き度」に負けた、と思いました(笑)。太陽光パネルの美しさについて熱く語ってる同年代のマニアがいて、ちょっと僕にはないな、って(笑)。それで、進路を考え直したんです。

自分にとって大切なことは「自由」。どうすれば自由になれるか、自己裁量を増やして生きていけるか……。「自分に確固たるもの、手に職があればいいのではないか」と考え、医師を目指すようになりました。宇宙にも、医療の側から関わることもできますし。

生まれ育ちは鳥取で、小・中・高と、ずっと野球をやっていました。弟がキャッチャーで、僕はピッチャー。打順は1番が多かったですね。切り込み隊長的な役割です。とにかく元気が良かったからかな。(笑)

大学からは、せっかく北海道に来たんだから北海道でなければできないことを、と思って、カヌー部に入り、川中心の生活を送ってました。北海道には美しい川がたくさんあるんです。やるなら徹底的に、と思って、大学3年の夏まで打ち込みました。

普通のスポーツだと、チームが弱いと「勝てない」や「下手」で終わりですが、カヌーで、「弱い」はすなわち「事故」そして「死」を意味します。だから、安全こそが、部活のキー。チームの力を見極めて、シビアな判断が必要になります。うまい人が多ければ激しい川に挑戦できるし、初心者が多ければ無理はしない。シビアな意思決定をし、難所に挑戦する先輩たちが楽しそうだったので、先輩を目指してがんばりました。水を感じる日々を送り、少しずつ技を磨きました。

身体を動かすのが好きなので、ときどき家の周りや公園を走ってリフレッシュしています。

最近読んだ本で面白かったのは、サマセット・モームの「サミングアップ」というエッセイ。勤務先の先生に勧められて読みました。人生や考え方について鋭く切り込んでいて、長年思っていたことが言語化された部分もあり、すっきりしました。

それから、HBR 10 Must Read Seriesの「Mental Toughness」を今読んでいて、おすすめです。

エントロピーの増大に乗っかって行ったらどうなるだろう?

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前田塾に参加したのは、2017年の合宿が最初です。在学中に参加した武者修行のコミュニティで、「前田塾」というワードが度々話題に上がっていたので、ずっと関心がありました。

自分の中に実務レベルでできることを増やしていきたい。それから、これから生きていく上で、何をやるべきか、大まかな世界地図を得たい、と思ったからです。開講されることを知り、すぐに申し込みました。どんなものか、確かめに行こう、と。

受講して、社会からの情報の取り方、自分なりの咀嚼の仕方、それから道に迷ったときに、どうやって確かめるかその術を学びました。自分で情報を解釈できるようになると、今やっていることや、これからやるべきことの意味が分かります。そのうえで道を選んだ方が、おもしろいのではと思いました。

参加するのは、若ければ若いほどいいと思います。中学生で参加したかったくらいです。大学選ぶときに、自分が何ができて何をやりたいのか、そのためにはどの大学のどの学部なのか、そういうことを考える時間も、情報も不足している。模試の結果や偏差値だけでは、進路を選べるはずがないですよね。

前ちゃんには、一番最初に、ブロックチェーンのことで話しかけたんです。僕の話を聞いて、「こういうこと?」って言い換えて具体に落としてくれて、僕の「知りたい」という欲求に対して、いろんなボールを投げてくれた。そして、分からないことは「分からない」ってはっきり言ってくれるところが、すごいなと思いました。分からないことをごまかそうとする方はたくさんいましたから、率直で信頼できると感じましたし、その「在り方」を学びたいと感じました。

前ちゃんイズムに影響を受けて、大阪前田塾をやったり、ホームパーティーをやってた時期もあります。(笑)旭川に戻るので定期講座への参加は難しいのですが、今後もAI系の講座にまた出たい。

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復学後は実習ののち、国家試験に向かって勉強して、ゆくゆくはASEANで働ける医者になりたいと思っています。地域に縛られず、海外で働くことも視野に入れたときに、アメリカの医師免許取得が今は流行っているのですが、このペースではおそらく供給過剰になっていく。ASEANは戦略的に成長している地域であり、何よりも、アジアのエネルギー溢れる感じが大好きです。社会改革のためには医療ビジネスにも関わっていきたいですが、まずは現場を知りたい。

「エネルギー量は増大し続け、やがてカオスとなり、最後は死に至る」というエントロピーの法則を学んだ時に、わくわくするけれど怖いな、と感じました。安全に生きていくためには、エントロピーを抑える方向を目指すべき。でも、「エントロピーの増大に乗っかって行ったらどうなるだろう?」とふと思ったんです。アジアのカオスにエネルギーを感じたように、カオスの中の恐怖を押さえるのではなく、その熱量を利用できたらおもしろいだろうな、って。そのためには、振り落とされず生きていく術を得なければならないし、才覚も必要。まだ若いので、「自分の才覚で食べていく」方向を目指して、エネルギーの増大を感じて生きてみたい。

「広大な宇宙の中で、我々は生まれて死んでいく。人間の小さな人生に意味はない」という趣旨のことが、先ほど紹介したモームの本にも書かれていて、「生きていることに特別意味はない」と、共感しています。意味付けしたいという思いもありますが、「意味がない」が大前提だというのが僕の考えです。

だからこそ、面白いことは、自分で見つけていきたい、面白くしたい。「おもしろき こともなき世を おもしろく」という高杉晋作の句が表しているような在り方で、生きて、切り開きたいと、強く思います。

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「人間たちは、急行列車に乗り込むけれど、自分たちが何を探しているのか分かっていない。子どもたちだけが顔を窓にくっつけて、夢中で外を見てるんだ」

というサン=デグジュベリ『星の王子様』の一節を思い浮かべました。

「世の中はそういうものだから」と納得し、あるいは諦めて、小さな疑問に蓋をして……。そうやって、感覚を麻痺させることに慣れてしまった大人たちにまっ直ぐな問いかけを投げかけるのは、子どもたち。多くの寓話にもそう描かれています。

好奇心を大切に、失敗も成功もひっくるめてのたくさんの体験談。冒険の続きが気になりますね。