In Our Time | 前田塾塾生白書 ~ 仲間に出会う。時代を創る。

前田塾参加者をつなぐ 新世代型コミュニティチャンネル

第6回 松田 悠馬さん(2018夏合宿 参加)

「前田塾をたっぷりほめちぎりに来ました」という松田悠馬さん。2018年度の合宿に参加されたのがご縁の始まりです。

実際話を伺ってみると、前田塾の印象を聞くどころではありません。冒険に満ちた彼の半生を、「それで?」「それで?」と、ドキドキしながら伺いました。

[Text: 西岡妙子] 

大学は、今のところ僕には必要ありません。

f:id:mizugame23:20191005171919j:plain

大学を休学して、起業して1年ちょっとになります。本来ならば大学3回生の年ですが、大学には1年通って、そのあと2年休学してますので……(笑)

家庭の事情で親と離れて、高校生から一人暮らしをしています。祖父母の支援はあったのですが、そのころから「将来どうする? どうやって生活していく?」ということが切実な課題としてあり、「起業か、投資か……」とか考えながら、書籍を読み漁ったり、起業セミナーに通うなどしていました。ハンドボール部で部長もしながらでしたので忙しかったです(笑)

でも、高2の時点ではまだ卒業後に起業するというイメージができなくて、とりあえず受験勉強を始めて、志望校に合格したので、とりあえず入学しました。実際に大学に通ってみてすごくいい友達に恵まれたのですが、一方で仕事をしたい気持ちが高まって行きました。

それで2年目から休学。前田塾って、大学休学している人結構いるんですよね。僕が参加した合宿のグループは、8割弱が休学中だったこともありました(笑)

 実業家のイーロン・マスクが「世の中で最もコストに見合わないサービスは大学だ」と言っています。私自身、高い学費と4年間という時間を支払ってまで行く必要があるのか?と疑問に思ってしまうぐらい費用対効果の薄いサービスだなと感じています(笑)

一般的には、就職や仕事をするためには大卒が絶対条件と考える人がいるようですが、私はそんなことないと思います。

今はネットのおかげで様々な人やコミュニティ瞬時にアクセスできるので、大卒にこだわらなくても仕事は見つかります。4年間かけて大学資格をもらうよりは、同じ時間をかけて圧倒的な実力と経験を得たほうが得なんじゃないかなと思って今は自分なりに行動しています。

大学を辞めずに休学としているのは、30歳前後で大学の勉強をしたくなったら戻れるようにしているからです。「〇〇大卒」の看板を使って仕事をしたいとは考えていないので、今のところは学校に戻る気はありません。

私が、子どもの頃はまじめで、学級委員や生徒会などをやっていました。常識を疑わず、反抗しない子だったので、先生にとっては扱いやすい子だったと思います。でも、この性格や価値観は中学時代までで、高校時代に起きた環境の変化とともに自分自身もガラリと変わりましたね。

仕事が趣味のような毎日ですが、睡眠だけはこだわって、大事にしています(笑)

行動して、経験と結果を積み上げていく

f:id:mizugame23:20191005172949j:plain

2019年夏ドバイ、現地人の自宅にて。

今、事業としてやってみたいことは、ひとつはドバイとの貿易。貴金属の輸出入をやってみたいです。それから、業務効率化を行うクラウドシステムの法人営業。そして予防医療としてのアロマテラピー。いろいろやりたいんです、飽き性なんです・・・(笑)

去年までは資産運用関連の情報を掲載したメディアを運営したり、イスラエル企業が開発した新型スマートフォンの日本総代理店をやるなどしていましたが、頼れる人に引継ぎ今年の5月に現場を去ったところです。

なんでも行動ベースで考えながらやっていくことを心がけています。現在はネットに情報があふれているので、行動せずとも誰でも「評論家」や「批評家」にはなれます。だからこそ行動する力の重要性は高まっていると考えていて、経験と結果をたくさん自分の中に残していきたいです。行動して得たものだけが自分の本当の血肉になるのかなと今は感じています。

今後はカジノリゾートの設計に関心があります。カジノリゾートは経営の側面から見ると非常に可能性を秘めていて、今まで見たことないリゾート地を作ることができます。2022年ごろから各都市の誘致が始まりますから、その時期には自分も開発に混ざれるように今から実力と経験を積んでいきたいです。

 今の日本は、「若者の貧困」が大きな社会課題だと感じています。若者はお金がないため、生活費を稼ぐためにバイトをして時間を切り売りしている人が多くいます。

もし若い時の時間を目の前の生活のためではなく、本当に自分のやりたいことに使えるようになったらもっと面白い社会になるんじゃないかと考えています。

そのためにまず、目的が不明確な大学を切り捨てて学費を浮かせることが考えられます。(大学に行かずに何をするのかは重要ですが。)また理想論ですが、将来的にはベーシックインカムの導入によって、若い人が目の前の暮らしを心配をせずに自由にやりたいことができる社会になったらよいなと思っています。

「分からない」をさらけ出せる前田塾

f:id:mizugame23:20191005173858j:plain

合宿

前田塾には、友人の紹介で参加しました。最初話を聞いた時は、「得体が知れない……」と思い(笑)、前田さんに先に会ったんです。そしたらめっちゃいい人だったんで、とりあえず合宿に参加しました。

得られたことは大きく2つあります。

1つは社会人に必要なビジネス素養となる「知識と教養」です。社会人やインターン生であれば、習ったことを翌日から使えるほど即効性のある知識を提供してもらえます。

そしてもう1つが、「本質を掴むスキル」ですね。これは情報を効率よく学習するスキルです。現代ではググれば単体の情報はいくらでも集めることができます。そこに本質を掴むスキルが備わると、単体の情報どうし繋がりや、背景に隠れている基礎事項などを効率よく見つけ出せるようになります。

こうすると、暗記に頼らずに大量の知識を自分の頭でかみ砕いて理解でき、最後には長期的に記憶に残るようになります。

この「本質を掴むスキル」は、訓練しないと身につかない能力です。ただ当たり前ですが、身に着けるのは早ければ早いほどお得です。実際私は仕事をしていて、新しいことのキャッチアップをする局面に多く出くわしますが、その際に本質を掴むスキルは大いに役立ちます。

ただ、だれでも最初は、スキルは有りません。そこのところ、前田塾では「分からない」や「できない」といった状態でも、遠慮なくさらけ出して磨きあえる環境が提供されています。私は何回も失敗をしながら、前田塾のおかげで大きく成長できたなと感じています。

社会人になってこのスキルがないと、知識は吸収できないし、分からないことが分からないままになってしまいますからね。

成長意欲があって、今の自分の知識やスキルに満足していない方は、合宿に行ってください!

前田さんは話しかけやすいし質問しやすいし、講師スキルはとても高いです。ビジネスの先輩としても、求められることをやりながら事業を成長させていて、尊敬しています。

合宿、めっちゃいいですよ。大学とはつながり方の種類が違う仲間に出会えますから。また参加したいです。講師として呼んでもらえたら嬉しいですね(笑)

——————————

あまりの行動力に、異世界の話を聞いているような気分になりました。「成功も失敗ない。ただ経験だけがある」という言葉を体現している松田さん。

やるべきことをやる力は、覚悟から生まれるのでしょうか。自立を余儀なくされた環境から生まれたとはいえ、置かれた状況を前進するエネルギーに変えていく姿は、本当にお見事です。

大量の情報を、理路整然と分かりやすくお話してくださり、さすがビジネスをしている方は鍛えられ方が違う、話が早い……と唸ってしまいました!