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第21回 杉本 昌毅 さん(選抜コース5期生)

またまた選抜コースより、5期生(2014年)の杉本昌毅さんをご紹介します。

2012年に就職し、今や知らぬ者はいない大企業に急成長した大手外資系IT企業にお勤めながら、ライフワークとしてのビジネスもを昨年立ち上げ、順調に育成中。

お仕事はとっても充実、目下の課題は……? (Text: 西岡妙子)

 

自分は何を成してきたか? 

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大手外資系ITへ新卒で入社して8年目になります。企業向けに広告ソリューションの提案を行うことを主として、広告まわりの仕事をしてきました。

一般的には広告営業といわれる仕事だと思いますが、「ビジネス目標にどう貢献するか戦略を練る」という側面では、コンサルに近いところもあり、またマーケティング上の成果を可視化するために、広告商品を開発したり、蓄積されてきたベストプラクティスやビジネスモデルを踏まえた広告のアイデアを考案し、スケールさせる営業企画のような業務にも携わっています。

就活を始めた頃は、コンプレックスに動かされていた部分がありました。「大学で自分が何を成してきたか?」と考えたときに、興味の範囲が広く様々手を出してきたけれど、何事も成していない器用貧乏だと感じていました。

「何をやりたい」という明確なこだわりがなかったので、幅広く業界を見て、当初は就活時期が早かった外資系を受けていました。面接を続ける中で、「何をやりたいかでは決められない。実際に会って、相手の方のモチベーションや、様々な出来事に対して抱く気持ちに共感できる企業にしよう」と思い、とにかくOB訪問を続けていました。

たまたま友人が、「あるサービスを学生に広く使ってほしい」という企業の依頼を受けて、学生団体向けの説明会を企画していたんです。ところが開催日がクリスマス・イブの12月24日で、集客はボロボロ。友人にどうしてもと頼まれて、参加しました。それが今の勤務先です。

その会は、企業の方々と話す良い機会となり、何をしているかというよりも、どういう考え方を持っているのか、たくさん質問をしました。

せっかく新卒採用をしていることを知ったのでエントリーして、面接まで進んで。その面接が、45分間、面接官2名と自分。色々な企業を受けた中で、最も長時間。自分がやってきたことを一つ一つ深堀りしてくれて、楽しみながら自然体で話せたんです。

自分のことを深く知ろうとしてくれてるんだなあ、と思いました。後に振り返ったときにお会いする人全てが非常に論理的にお話をしてくださるのに、良い事も悪い事も何もかも包み隠さない誠実さを感じ、人を大切にする会社だなと感じ、結果、ご縁をいただいたので入社しました。

現在は、本業のほかに、2019年に「食」を愛する6人で、世界一おいしい会社「にくまん」を立ち上げて運営しています。

 

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にくまん合同会社

 食を通じて、食べ手が心身ともに豊かになるのはもちろん、シェフや生産者も豊かとなるように、自分たちの経験を通じて出来ることがあればという思いから、食に関わることは何でも行っています。新店舗やメニュー開発のコンサル、プロモーションや、メディアPRなど。上記のPRタイムスでは、思った以上の反響をいただいて、「いいね!」が3300以上、その期間の Facebook シェアランキングは2位になりました。

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目下の課題は子育てです。11月に子どもが生まれ、妻が産休・育休を取るのと同時に自分も育休を取らせてもらいました。

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「どういう教育をしていくか?」について、妻と最近話し合うのですが、結婚してからもお互いの人生観は勿論、生活していく上で細かいことながら実は重要なお互いの癖や習慣を知ってきたつもりだったけれど、子どもという血はつながっていながら「第三者」である存在が出来て初めて気付いた、夫婦間で考え方が異なる部分もあって、それをどうすり合わせていくか、夫婦間の深いコミュニケーションが必要だなと思っています。
どんな育て方が正解というのはないので、それが難しい。でも、僕も妻も、根底には子どもの幸せを心から願っているので、子供が何かに取り組みたいと言ったときに全力でサポート出来る環境を整えよう、というのは一致しています。
もう一つは、子どもがまだ話せないので、何を求めているのかのか分からないときがあること(笑)。コミュニケーションがこんなにも円滑に取れないのは、人生初めてです(笑)。
転勤族だったということもあり、初対面の人とのコミュニケーションは得意で、もともと他人の考えを汲み取るのは長けている方だと自認しているのですが、子どものおかげで更に考えを汲み取る力がより高まってきて、妻からその点は褒められます。(笑)。
今後のことは、中長期の目標は特に立てていません。僕の怠惰な部分ともいえるのですが(笑)、「VUCA」の時代といわれる、不確実であいまいで変化の速い現代は、環境がどんどん変わるので、5年10年というスパンで考えるよりは、この1年、半年、もっと言えば四半期でどうするかを考えています。
これは四半期ベースや月ベースで目標が動く、外資系で働いてきたことによる癖というのもあるかもしれません。
そのうえで、自分の興味度合いが高い「食」の分野で何かをなしていきたいと考えています。アニオタとかアイドルオタクとか、僕はものすごい尊敬するんです。というのも、自分自身、興味分野は広いものの、飽きっぽくて面倒くさがりなので、とにかく好きでしょうがない「何か」がある人にあこがれるんですね。何かに没頭できるって、ものすごく幸せなことだと思います。
僕にとってそれは何かを考えたとき、今はやはり「食」なんですね。「食育」など、食に関わる課題を解決していきたい。衣食住はどれも、心身の健康に大きな影響を与えますから。
それから、子育てをしていて不自由を感じることがこんなにたくさんあるとは思ってもみませんでした。もちろん、ニュース等でそういう情報に触れることはありますが、ここまでとは。授乳室が無いこと・使いづらいこと、レストランに入りづらいこと、エレベーターの少なさや段差。
そして、赤ちゃんに関わることって、実はわかっていないことがたくさんあるようですね。例えば、夕方にぐずる「夕方泣き」とか「黄昏泣き」と呼ばれるあの現象、実は理由が分かっていないそうですね。子育てについては、より工夫が出来ることがまだまだ多くあるんじゃないかなと、おぼろげながら思っています。
「自分がこれから何を成していくか?」ということについて、特にここ直近で、より真剣に考えます。子どもが生まれたこともあり、妻や子どもが求めることを叶えるために収入面で安定を求めたい一方で、実はこれまで経験の無い業界に飛び込みたい気持ちもある。
それらはトレードオフというわけではありませんが、いずれにせよ、自らが納得のいく決断を下すこと、今後もこういった決断を下す場面があると思いますが、そこで悩み苦しんだ経験が必ずや自分の血肉になると信じています。
老子の「無用の用」という言葉はよく言ったもんだと思うのですが、答えに最短距離で行きたいと思いますよね。でも、引き出しを増やし、あらゆる経験をした後で、その当時は無駄だと思ったことが、後になって生きることがある。
だから、興味持ったことや、これをやっている時はモチベーションが高まると感じたことに、これからも臆せずにどんどん手を出していきたいと思います。
今関心のある社会課題は、中国と香港の問題です。香港の市民たちは、どういうモチベーションで突き動かされているのか、自分なりに咀嚼してみたところ、根底に「認められていない」という意識があると思いました。
誰しも、侵害されない個として、存在を認められたい。中国は香港を自国の一部だと思っているが、香港人はそうは考えていないわけですよね。その鬱々とした気持ちが、デモという形で掲出したのだとみています。
社会人として組織の一部として働いていると、似た気持ちを感じることがあります。だからこそ、自分だったらどう行動するだろうか、どうしたらいいのか? 自分に問われていると思います。考えたことを行動に移すことは重要だけれど、過激であることが正解ではない。お互いを分かり合うって、やはり難しいです。
だからこそ、「心理的安全性」、自分自身が認められていると一人一人が感じ、安心することが大切なんですよね。パフォーマンスが、全然違ってきますから。

 器用貧乏なのではないかというコンプレックス。

転勤族だったので、熊本、大分、横浜、福山と小さい頃は転々とし、小学2年生から高校卒業まで広島にいました。どこへ行っても、比較的いきなり仲良くなれるタイプでした。子どもながら、いつも「もう一人の自分」がいるような感じで、「この人にはどうすればいいか」を常に考えて、人に合わせるのがうまい子でした。活発で、ずっと野球部。バスケもやりました。

中高が大学附属の一貫校で、SSH指定校だったので、大学と連携した実験に取り組みました。まず、テーマを決めるのに四苦八苦。「数字で見えて分かりやすいものにしよう」となり、結局、「希硝酸と濃硝酸の定義、それらを区分するモル濃度境目を見出す論文を出し(『二酸化窒素が発生しなくなる硝酸の濃度決定』)、化学賞を受賞しました。受験勉強とは異なり、問題と正解が対になっているものではなく、正解が分からないことへの取り組みは非常にやりがいがありました。

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大学生時代には、さまざまなことに手を出してきました。

一つはオールラウンドサークル。スポーツ好きなので野球を中心にフットサルやスノーボード等何でもやっていました。

二つ目は、経済について学ぶ有志団体。某金融系の方に協力を仰いで、様々な業界で活躍される社会人を募って勉強会を開いていました。大学でも経済を学んでいたことも含めて、社会に出るうえで必要な知識を得たいと、この勉強会を立ち上げ、企画していました。

三つめは、「和敬塾」という学生寮に住んでいたのですが、その寮生活です。1955年設立の伝統ある学生寮で、体育会系というか、人と人との関係が濃く、寮対抗の体育祭など、さまざまな行事がありました。

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和敬塾 時代

そして四つ目は、NHKの教育テレビに出演していました。高校生の質問に答えて、勉強の仕方を伝え、僕たちが提案したことを、実際に試して結果が出るか検証する教育番組です。小手先の技術ではなく、「思考力」や工夫する力を身につけることを目的としているので、とてもおもしろかったです。2年半くらい出演していました。

今の趣味は、情報をとにかく集めること。収集癖があるんです。例えば、食べ物や子どもの様子、道すがら歩いてて気になったもの、一緒にいる人が「なんでこんなもの?」と思われるようなものでも、何でも写真に撮ってスマホにコレクションしてます(笑)。SNS に上げることもあります。

仕事でも、この癖が多少なりとも生きているようで、常にアップデートされる広告や IT テクノロジーに関する知識やソリューションの収集に長けていると評価されています(笑)。

少し前まではロードバイクが好きで、軽井沢から東京まで走ったり、箱根を登ったり。「センチュリーラン」という180km走破する大会があって、そのために沖縄に行ったこともあります。

直近の本で面白かったのは、「Think clearly 最新の学術研究から導いた、よりよい人生を送るための思考法」(ロルフ・ドベリ (著), 安原 実津 (翻訳) サンマーク出版 2019年)。「シンプルに考えよう」という示唆を与えてくれた本です。

仕事でもプライベートでも何かを為そうとする時に、考慮すべき要素はたくさんあって、ついつい細分化して追っかけてしまい、大局が見えなくなり、結果につながらないことってありますよね。特に第三者が関わる場面では深く考えすぎて複雑になってしまうこと、他人が持つ目標と自分が目指したい方向性が必ずしも合うわけでは無いということで、その他人に自分の考えを押し付けってしまって良いのだろうかとモヤモヤするような時に、この本を読んで自分にとっても他人にとっても物事が「シンプル」であることで、というマインドを学びました。

 

その他にもベストセラーと言われている本はたいてい斜め読みをしていますが、僕にずっと影響を与えているのは「考具 ―考えるための道具、持っていますか? 」(加藤 昌治 著 CCCメディアハウス 2003年)という本です。

大学1年生の時、特に自分自身が何を為していくべきか思案していた頃、また大学生活を通じて器用貧乏に陥っているのではないかとコンプレックスを持っていた頃に読みました。自分は想像力が豊かな方では無いようで、アイデアを思案していても、何だか当たり前のことしか思いつかないような気がする。そんなように考えていたので、アイデアマンへのあこがれが強くて。

でもこの本を読んで、アイデアというのは突飛なもの、特殊なものではなくて、その種は誰でも持っているもの。その一つ一つのピースを組み合わせることで新たなアイデアが生まれるのだということに気付かされ、自己肯定感につながった本です。

 

映画で長く心に残っているものは「スタンド・バイ・ミー」ですかね。初めて見たのは中学生の頃かな。僕にとって「映画といって真っ先に思いつく一本」です。生きていく上で人との関わりは当然切り離せないし、仲間がいることで心が豊かになるんだということ、そして仲間とともに困難を乗り越えること。そういう社会との関わりを意識させられたのがこの映画です。

自己肯定感を持つことが出来る種

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選抜コース5期生 2014年

前田さんとは、もともと会ったことないころから、何がきっかけだったかFacebookでつながっていて、前田さんの発信を見ていて、おもしろそうだなと思っていました。「共通の友達」がたくさんいたので不信感はありませんでしたね(笑)

選抜コースに参加したときにはもう社会人になっていたのですが、先ほどお話したように、大学で「これをやった」と誇らしく言えることが無いと思っていました。だから、何らか目に見えて結果のでやすい、分かりやすい力が欲しかった。そこで目に止まったのが、経済やエクセルなどのスキルを学べるという点でした。。

それに加えて人と関わるのが好きなので、「どんな人が来るかな」という楽しみもありました。

参加してからの変化として最たるものは、「知識として知ることと人に伝えることは別問題だな」ということを実感し、腹落ちしたことですね。「どう捉え、どう伝えれば、どう伝わるのか」を意識するようになりました。営業職としても、どうストーリーづけるか、印象付けていくかということを工夫する視点を持つようになりました。前田さんは、伝え方がすごく上手で、分かりやすい。勉強になりました。

それにしても、前田さんは「底抜けに明るい」ですよね。前田さんを思い浮かべると笑顔の印象しかない。それって実は稀有なことだと思います。笑顔は周りにパワーを与えるし、パフォーマンスを上げていく。チームの中で、各個人の心理的安全性が守られているとき、自然に笑顔が増えますから。その笑顔が常にある、って、すごいことです。

それから、徹底的に利他主義の人ですね。自分でそんなつもりはなくても、無意識にでも、その人にとって一番良い状態はどういうものかを考えている。そういう人です。

なので、前田塾には、特に、現状に満足していない人にオススメです。僕のように「何も為してこなかった」と思っている人もそうですが、例えば現状の人間関係に悩みがある人であれば、同じ志を持った仲間に刺激を受けるのも良し、自分に自信を持つことが出来るようなスキルを高めるという入り口もあります。

是非、自己肯定感を持つことが出来る種を育ててみてください。

 

もともとの気質か、成果を重要視する外資系の影響か、あるいはその両方か。何度も繰り返される「事を成す」というワードが、繰り返されます。

言葉は行動になり、実際に始まった「にくまん合同会社」も成長中!

家庭にもしっかり関わりたいし、もちろん本業もおもしろいし、さらに別のライフワークもある。「興味あることはなんでも関わってみる!」という本質は、学生時代から変わりません。

自分の個性に素直でいる生き方、魅力的ですね。「器用貧乏」が(それも、決してそんなことはなかったけれど)、「器用富豪」になりそう!

 

 ※編集部注

「選抜コース」は現在、ビジネスの基礎素養を学ぶ「合宿」ビジネスシーンの最先端を行く講師による「トップキャリアコース」として開催されています。

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第20回 大久保 貴史 さん(選抜コース1期生)

今回は、一期生の大久保貴史さんをご紹介します。

なんと、前田塾誕生のきっかけになった一言を放った方だそうで……。第20回にあたり、誕生秘話を語っていただきました。

企業を退職して独立、現在はフリーランス。柔軟なキャリアの組み立て方にもご注目ください!

自分の夢をかなえることができるのは自分自身だけ

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新卒でIT企業のゲーム部門に6年間勤務した後、独立し、現在はフリーランスでゲーム会社でプロジェクトマネージャーとしてゲーム開発に携わっています。

また、その仕事とは別に祐天寺でコミュニティープラットフォームSai. というコミュニティスペースを運営しています。それはまだ事業と呼べるほどではなく、勢いとノリで始めた部分もあるのですが(笑)、今は、「場として継続できれば」という気持ちで、実験的にやっています。

きっかけは、自分が「あったらいいな」と思っている場が、世の中になかったから。

ひとつは「何かやってみたいと思ったときに、気軽に実践できる場」。

例えば、料理が得意な人が料理をふるまいたいと思ったときに、家では狭いし、キッチン付きのスペースは会場費が高いし、そして集客も大変です。そういったハード面のハードルを下げることで、気軽に誰もがそれぞれの「おもしろいこと」をシェアできる場があるといいなと思っていました。

もう一つは「人と仲良くなれる場」。

最近はSNSの発達もあり、人と出会うこと自体はそれほど難しくなくなってきたけれど、その付き合いを深めることは、SNSではできません。お酒やごはんもいいけれど、それよりも、共通体験をすることで、自分を知ってもらい他者を知り、自然と仲良くなれると考えています。僕はボードゲームが趣味なので、ボードゲームを一緒にやるとか……初対面の人同士でも、いきなり飲みに行くよりも、何かやることがある方が、すぐに仲良くなれるんですよ。コンテンツがハブになってくれるイメージですね。共通コンテンツが持つ力はとても大きいなと感じています。

また、僕自身は自分の活動としてこの場を利用して定期的にボードゲーム会やゲームを使ったワークショップなどを開いています。やはり、一回だけの単発よりも、継続性がある方が実践する人にも参加する人にもメリットが大きい。そして、その「やってみたい」を誰も気軽に実践できる場として、Sai. をはじめました。

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ちなみにボードゲームはもちろんですがデジタルのゲームも好きです。特にゲーム制作の仕事は、人がワクワクする瞬間を生みだす仕組みを作る部分がとても面白いと感じています。あとは、ゴールまで挫折させずに、ユーザーに主体的に取り組んでもらう仕掛けづくりとか。

ゲームって、ほとんどの人が説明書を読まずにいきなり始めますよね。これってスゴイことだなと。徐々に徐々に、本人が楽しみながらのめりこんで、夢中になっていく。そういった仕組みが戦略的に練られているんです。この仕組み作りをしている時は、本当にワクワクします。やってて飽きない仕事ですね。

もともと、大好きなボードゲームに関わって、将来この方向で仕事をしていきたいという気持ちから、まずはデジタルで経験を積もうと思って前職に就職したんです。アナログのボードゲームは、当時は特に日本では市場がなかったので、いきなりはちょっと難しいと考えました。デジタルもアナログも、「どうやって目の前の人を楽しませるか」という視点は変わりませんから、まずはそこを身につけようと思いました。

ところが、前職の中で働きすぎてしまった時期があり、自分の働き方を見直す機会がありました。その時に「このままの状況で働きつづけても、自分の夢には近づくことは難しいな。自分の夢をかなえることができるのは自分自身だけだ」ということを改めて意識するようになりました。29歳の時です。そしてこのまま今の仕事を続けても「夢を先送りにしているな」という感じがどうしてもあり、次のステップ、つまり退職して独立することにしました。

サラリーマン時代もやりがいがなかったわけではないのですが、今はどんな仕事も自分で決め、自分でやる。興味のあることに関われるし、裁量も大きいのでやりがいは本当に大きいです。有休や育休、保険などいろんな制度を思うと、会社員いいなあと思うこともありますし、「どっちがいいか?」と言われると難しいのですが、でも僕はこれでよかったと思っています。

目下の課題は、複数の事業を回すので目の前が手一杯なこと。一つ一つの質を高めていきたいし、もっとアウトプットしたいと日々思っています。2020年の目標は、継続させること、そして1個1個積み上げること。アウトプットを繰り返しやっていくと決意しています。

社会問題で気になることはと聞かれれば、日本で働く人々が幸せに働けているかな、ということ。きつすぎないかな、辛くないかな、と、周りの友人たちを見ていても気になります。もちろん一方で仕事がなくて困っている人もたくさんいると思いますが。

経済的に豊かといわれているのに、幸福感が低いのは悲しいですよね。どうやったら幸せになれるかな、ってよく考えています。一つの解決策として、人の幸せな気持ちって連鎖するので、運営するコミュニティを通じてその輪を広げていけたらと思っています。

自分自身もですが、みんなもっと自由に生きられたらいいのになと。多様性があり、再チャレンジが何度でも応援され、一人一人が人生を楽しみきれる、そんな社会になればいいですね。

前田さん見てると、「この人は人生を謳歌してるな~」って思います(笑)

あの時の夢中になった気持ちが忘れられない

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「コードネーム」

親が転勤族で、小学校時代は三重県で過ごしました。その後、中・高は北海道旭川市。どちらも自然豊かな土地でした。

僕はとてもおしゃべりで、明るくて、空気の読めない奴でした(笑)。今もそうですが(笑)。他人のパーソナルスペースにズカズカ入って行っちゃう。でも、周りが優しかったのかな、比較的許してもらえてました(笑)。ずっとしゃべって、ひたすら遊んでましたね。

子どもの頃は、親戚のお兄さんがボードゲームで相手をしてくれたんです。そのゲーム体験がすごく楽しかった。何種類もゲームがあって、ドンジャラとかダイヤモンドゲームとか色々遊んでいました。あの時の夢中になった気持ちが忘れられなくて、今の仕事につながっています。時間がある夜やお正月に家族みんなでやったゲームも楽しかったなあ。

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カタン

もちろんデジタルゲームも好きでやっていましたが、思い返すと、アナログゲームはずっと途切れずにやってるんですよね。

特に「パンデミック」というゲームが好きです。どうしても大会に出たくて、前田塾の友人を誘ってパートナーになってもらい、3年トライして、イタリアの世界大会まで行きました。世界大会では決勝ステージには進んだものの、優勝はできなかったので、練習してリベンジしたいです。

個人的には「パンデミック」は、運のよさよりも、練習量によって強くなれるものだと考えています。その瞬間瞬間の合理的判断、それをどこまで突き詰めるか、リスクとリターンをどう考え、どう取るか……考える要素が多くて、飽きないゲームです。

また、最近読んでいる本は、「OKR(オーケーアール)」や「1on1」などのマネジメント関連の書籍です。あと、ゲーム的手法で課題解決していく「ゲーミフィケーション」関連の本もよく読みます。

映画では友人の紹介で知った「わたしは光をにぎっている」というドキュメンタリー映画を見ましたが、再開発で失われていく街の話ですがすごく良かったです。

 

phantom-film.com

 他に最近の趣味は、「友達の趣味にくっついていく」こと。僕自身はめちゃくちゃ甘いものが好きという訳じゃないけど、ケーキが大好きな友達とケーキ食べに行ったり、ビリヤード好きな友達のビリヤードの練習について行ったり。予算を決めてコミットしていました(笑)。そうやって、自分の「好き」だけでは広がらない世界を、友達にくっついて広げています。

僕は、必ずしも「お金になるもの=価値のあるもの」ではない、と考えています。人とのつながりや、じんわりした感動など、見えない価値、というものがある。ビジネスを意識して即マネタイズ、現金化することに重きを置かなくても、焦らなくてもいいと思っています。


本当にいい仲間と出会えたな。

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野外でジェンガ@前田塾旅行にて。

前田さんとの出会いは、2013年秋ごろ、友達の誕生会でした。面白いおじさんがいるなあ、と思って(笑)。僕は社会人1年目で、前田さんと数名で話してたら止まらなくなって、そのままプロントに流れたんです。

で、「前田さんって何やってんの」っていう話になって、「人材紹介とか、Excel教えたりとか、いろいろやってる」と、Excelでこういうことできるよ、と技を見せてくれたんです。

それで、「すごい!僕も覚えたい!」と言ったら、「へ~、こういうのって若手社会人にニーズあるんだね。勉強会開こうかな……」と。前田さん自身は、このニーズにこの時気付いたようでした。

僕は当時、ベンチャー企業に勤めていて経営層との絡みも多く、事業計画や管理会計財務会計の知識が現場で求められていました。また作業量も多かったので、可処分時間を思考に使うためにも、時短は切実なニーズでした。その悩みを率直に伝えたら、他にも何人か食いついて。

1週間後、個人的な勉強会の案内かと思ったら「前田塾開講のお知らせ」が(笑)。この行動力、尋常じゃないスピード感。「ほんとすごいな」と思って、即参加を決めました。これが前田塾誕生秘話です(笑)。塾になるとは思っていなかったけれど。

1期は公募ではなく、知り合いを集めて開いたようで、集まった受講生が「選抜コース」の1期生となりました。10数名、前田さんの自宅で。資料が30分前にできたとかで、誤字脱字もあったし、分かりにくいところはツッコミを入れながら。そして飲み会、というスタイル(笑)。

それが5年続いているというのがすごいですよね。やめる理由はいくらでもあったと思います。でも、磨き続け、継続し続けたところに、前田さんのパワーを感じます。

前田塾ではスキルや知識、ノウハウだけじゃなく、仲間を得たのが本当に大きいと感じています。同じ年代で、課題意識が合って、面白い人が集まっていました。本当にいい仲間と出会えたな。同世代の仲間とつながることの大切さを実感しました。

「信じた道を継続してやっていけるか」「ゴールに向かって動き続けられるか」と自信が揺らぐときもありますが、前田さんが実際、目の前で実践している。その姿を見ると、僕もがんばらないとな、と思います。

大学だと出会いがない人や、熱い思いがあって共感し高めあっていける仲間を必要としている人には、前田塾がとても合っていると思います。一番の魅力はコミュニティ。一生もの、素敵な仲間ができるはず。

最後に、これはまだ野望なのですが、僕ら1期生のような卒業生がただ一方的に受け取るただけでなく、返す側として講師を頼まれるようになったら面白いなと思います。受講生がとにかくユニークな人が多いので、受講生のままでおわるのはもったいない。僕もいつか依頼が来るように成長したいし、僕の持っているものを下の世代に還元し、提供していけたら嬉しいですね!

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 ※編集部注

「選抜コース」は現在、ビジネスの基礎素養を学ぶ「合宿」ビジネスシーンの最先端を行く講師による「トップキャリアコース」として開催されています。

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アナログのボードゲームを広める、という「まだ世の中にない仕事」に取り組む大久保さん。

「夢をかなえられるのは自分自身しかいない」それは確かにそうなのですが、今の世の中では、多くの人は「だから夢は諦める」という道を選んでいるように思います。

人間にとって、「仕事」とは、「遊ぶ」とは、いったい何だろう。そこに違いはあるのだろうか? と考えされられます。

人と集うこと、そしてコミュニケーションが不可欠なボードゲームは、他者との楽しい体験を生み出します。大久保さんと遊びたい、話してみたい方は、ぜひコミュニティースペースSai.へ。ユニークなイベントが開かれています。

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「スパイフォール」

インタビュー終了後の帰り道。世間話をしながら歩いていて、「結婚したら、僕、子どもは3人欲しいんですよね。だって、3人いれば、子どもだけでもボードゲーム楽しめるし、僕は姉しかいなかったから……って、こんなことで子どもの数決めたら怒られますね」。あらゆることがボードゲーム基準なところ、徹底してていいなあ~と笑ってしまいました。

第19回 後藤 大輝 さん(選抜コース22期生)

今回も、数年前の受講生からご紹介。昨年約一年半の米国留学を終えて帰国、今は大学院卒業そして就職に向けて準備中。

人生を目的に向かって意識的に積み上げてきたタイプかと思いきや、お目覚めは案外ゆっくりだったようで…[Text 西岡妙子]

 始めるのに遅いということはない

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 現在、大学院2年生。今年9月に卒業し、10月にエンジニアとして就職予定です。

工学部で土木を専攻していましたが、その中で、自分の関心はどんどんビジネス、経営学の方に向かっていました。というのも、何かものを作るときには、技術経営や戦略の視点も欠かせない。中でも、ビジネスモデルに興味が湧いてきました。

それで、学部3年の終わりに、友人とビジコンに出たんです。いくつか出場した中のひとつで優勝し、賞金をもらって、そのビジネスアイデアを実現する機会があったんですけど、結局起業はしなかったんですね。自信がなかったんです。今思えば、極端に。

ビジネスのプランを「考えること」と「やること」っていうのは、全く違う種類のスキルなんだと痛感しました。

でもこの経験は、将来を考えるきっかけになりました。というのも、それまで僕は、全く深く考えずに、そこまで来ていたんです。「なりたい自分像」も考えたことがなかった。「今の自分」と理想との差が大きすぎて、とにかく不安で、答えが出なかった。答えが出ないから、考えなかった。

院に進学するのか、起業するのか、就職するのか……何がしたいのか、できるのか。考えてみたところで、これまでの生活とあまりにも乖離していて、現実味がなく、違和感があったんです。それで、武者修行に参加することにしました。

そこで前ちゃんに出会いました。前ちゃんは「院なんて行ったってしょうがない」という立場でしたが(笑)、結局僕は留学するために院に進学することにしました。

武者修行から帰ってきても自信の無さは解消できなかったのですが、大学院に行って留学しよう、と決めて、大学4年は旅武者インターンの全国統括と、留学準備、院への進学準備と忙しく過ごしました(もちろん卒業論文も(笑)
)。

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そして、IBPプログラムと、文科省の「トビタテ!留学JAPAN」という2本の奨学金を得て、シアトルに9か月、そのあとニューヨークに半年留学しました。

シアトルではグローバル・ビジネスを専攻。留学してすぐ感じたのは、「自分の無価値さ」でした。

日本では、例えば旅武者インターンで100人をまとめるリーダーをやり、コーチングや研修の立案や運営をしたりしていましたが、アメリカのマーケットでは何もできないことを思い知ります。コーチングやワークショップ、マーケティングアメリカでやろうって、それは英語喋れなかったら意味ないんですよね(笑)。 日本人を雇う理由ってないじゃないですか。

まずは、言葉の壁を乗り越えなければいけない。英語にはもともと苦手意識があったのですが、日本語を徹底的に排除し、日本人にも会わないようにして、今では「帰国子女?」と言われるレベルになりました。

それから、何か人とは差別化されたスキル、知識が必要だ、と考え、ブロックチェーンについて、大学の授業が終わった放課後に独学で勉強しました。

その留学プログラムには就労ビザの発行も含まれていて、現地で仕事ができる大きなチャンスでした。ただ、そのインターン先は、自分で探さないといけない。それで、ありとあらゆるツテをたどって、ニューヨークのブロックチェーン関連企業でインターンとして就職できたんです。就職面接では、その会社のマーケティングプランをパワポで作って持って行き、プレゼンをしました。そして仮想通貨取引所のマーケッターとして働く機会を得ました。

この経験から、「始めるのに遅いということはない」と実感しました。そして、「やりたいことに素直になる」ことがとても大事。そして、「地に足付けて、自分に力を付けていかないと、価値はついてこない」ということを学びました。

「自分は何ができるのか」と「それが必要とされている価値なのか」という問いの大切さを実感したので、日本に帰ってから未経験だった「エンジニア」としてインターンをさせてもらっています。

また、今友人とサービス開発していて、2月にベータ版をリリース予定。コンテンツは、ブロックチェーン関係です。

今の自分の課題は、「最後までやりきる」こと。成功とか失敗とか関係なく、やりきることが大切だと感じています。途中で辞めたら、全部無駄になっちゃうんですよね。自分がどう貢献したのか、成長したのか、何も分からない。そして結局「何してきたんだっけ?」

なってしまう。

だから、プロジェクトにかかわる機会はたくさんありますが、何でもかんでも引き受けていくのではなく、「やりきれるもの」を選んでいくようにしています。

そして、引き受けた仕事の成功確率を上げていきたい。いろいろやれば、当たる確率は上がっては行きますが、自分で意図して上げていくことを意識しています。そうしないと結局、自分の価値が高まっていかないんです。

アメリカではすぐに「何ができる?」「何が得意?」「何をやりたい?」と聞かれたし、即答できなければいけなかった。

僕は今、自分のエンジニアスキルが不足していると思っているので、仕事を通じて経験を積んでいます。ビジネスのリーダーはエンジニアの知識は必要ないといわれることもありますが、コードなど技術面がある程度分かっていれば、いずれリーダーになったときにエンジニアとコミュニケーションができるし、アイデアも湧いてくる。必要ないと言われているけれど、分かってる方が絶対強いですよね。

帰国して改めて感じたことは、日本の社会は、国籍や民族、性別、宗教など、違うものに対しての文化理解がまだまだだなということです。自分と違うもの、多数派でないものを排除するような空気がありますよね。

また、日本人の宗教観について、生活習慣としての儀礼はありながらも、大多数の人が無宗教ですよね。アメリカでキリスト教コミュニティーに関わって実感したのですが、宗教は、幸せに生きるための哲学、教育が体系化されたもの、という側面があると思うんです。宗教的なものが日常から排除されているせいで、生きるということ、心のこと、哲学的思想に触れる機会が少ない社会なのかなと思います。

 小さい頃は遊ぶのが大好きで、木登りしたり、秘密基地を作ったり……

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小さい頃は、科学館や未来技術館に行くのが大好きで、ノーベル賞を取る!と言っていたそうです。ノーベル賞が何なのか、分かってもいない年の頃の話ですが(笑)。

サッカー、バスケ、なんでもやってました。遊ぶのが大好きで、木登りしたり、秘密基地を作ったり。今はもうだいぶ住宅開発されてしまいましたが、僕が子どもの頃は、まだ畑がたくさんあって。5時まで木に登って遊んで、それから中学受験の塾に行って……勉強も好きでした。

中高時代は、アイドルオタクをやっていました。AKBから、名前を言っても分からないような地下アイドルまで(笑)。親からもらう小遣いだけではオタ活には足りないので、ペンライトを改造してオタ活資金を生んでいました(笑)。何十万と儲けましたね。受験期に入り、足を洗いました(笑)。

今の趣味は、料理です。大学から家が近いので、今日のお昼もネギ塩豚カルビ丼を作って食べてきました(笑)。今婚約中のパートナーがとても料理上手なので、いろいろ教えてもらっています。

パートナーとは、友人の鍋パーティーで知り合いました。これから家庭を築いていくのが楽しみです。でも育児って、自分の時間が無くなるし、「思い通りにならなくてもしょうがない」と諦めるだけの、心のゆとりが必要ですよね。……今の自分には、正直ハードル高いな、と思うところもあります(笑)。

でも、自分なりに考えている子育てメソッドがあって、それを試してみたい気持ちもあって。小さいころ、特に3歳までに、何かに熱中する、興味を持つ、「なぜ?」を考える素地を作る、というものなんですけど。小さいころにその素地ができれば、後はどうにかなるんじゃないかなと思っていて。だから、何でも買い与えるのではなく、「うちは貧乏だ」といって育てようと思ってるんですよ。何もなければ、作るしかないから、考えるようになるんじゃないかな。

甥っ子がちょうどそのくらいなので、彼を見ながら勉強しています(笑)。

企業を自分なりに見るのが楽しめるようになった

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 前田塾のことは、武者修行で知りました。前田塾というコミュニティと、得たい知識を扱っていたので、流れで迷いなく参加しました。選抜コースの22期生になります。

講義だけでなく、同じ期の友人と「企業分析勉強会」なるものを作って、毎週どこかの企業の財務諸表をケーススタディするということをやっていました。そこから企業を自分なりに見るのが楽しめるようになりました。

そのころ得た知識は、そのあとになって、いろいろな場面で登場してきました。自分の研究の過程や、アメリカ留学中の会計の授業、そして社会人と話をするときなどに、前田塾で学んだことが出てきます。ニューヨークでは、Fintechの勉強会で、金融機関にお勤めの方々に講義をしたこともあります。いろんな局面で物事の裏に走っているビジネスロジックに付いていける基礎が得られました。

前ちゃんは、推進力がめっちゃある人だなと思います。次々と新しいことをやる、そのスピードが速い。

あと、ちゃんとしているときと、してないときの差がすごい(笑)。バツイチ感、ありますよね(笑)。常人が付いていけるスピードじゃないですから。

「今は何の知識もないけれど社会人とちゃんと議論できる力を付けたい」と思っている人は、前田塾で学べば、期待通りのものが得られると思いますよ。学生感覚のまま、仲良く過ごせればいいという人には不要でしょうけど、社会人のネットワークからいろいろ吸収してやろうと思っているのなら、前田塾がオススメです。

 

※編集部注

「選抜コース」は現在、ビジネスの基礎素養を学ぶ「合宿」、ビジネスシーンの最先端を行く講師による「トップキャリアコース」として開催されています。

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 このインタビューで、さまざまな二十代の若者たちに会いました。

次々と世間から与えられる課題を、頭を悩ますこともなく難なくこなしてしまうほど「優秀」であるが故に、「何も考えて来なかった…」とある日ふと立ち止まることが、宿命的にあるようですね。

でも後藤さんは、そこから組み立て直し、「始めるのに遅いということはない」というシンプルで力強い結論にたどり着きました。励まされた読者も多いのではないでしょうか。

いつまでもくよくよせずに、今からできる次の手を考える。子どものような素直さの源泉は、あの頃の木登りや秘密基地から繋がっています。