In Our Time | 前田塾塾生白書 ~ 仲間に出会う。時代を創る。

前田塾参加者をつなぐ 新世代型コミュニティチャンネル

第3回 牧田怜奈さん(トップキャリアコースU30 1期生)

未来の経営人材の教養とつながりを培う場、前田塾。

今回も「トップキャリアコースU30」一期生から、牧田怜奈さんをご紹介いたします。

「そもそも私、全然違うキャラだったんですよ~」と笑う姿は、花が咲いたよう。

結婚観まで変えてしまったというトップキャリアコース。何があったのでしょうか?[Text: 西岡妙子] 

f:id:mizugame23:20190912130139j:plain

今の私を受け入れてくれて、私が私のままでいられる。

現在、大手IT会社で、化粧品系のアプリに携わっています。今年リリースしたばかりのアプリなので、担当領域は、データベース設計、開発、営業同行、業務設計、広告商品の企画、…と、なんでも屋状態です。

今の会社との出会いは、「運命の出会い」だったと思っています(笑)。私の物怖じしないところとか、思ったことをどんどん口に出しちゃうところを、「そのままでいい」って言ってくれて。

実際に2年半働いた印象としても、社員の成長を一番に考えてくれる、素敵な会社だと思っています。新規事業に携われて、自分の課題に合ったチャレンジをさせてくれて、意見も言いやすい環境で……私が私のままでいられるんです。とても充実しています。

今の私の課題は、「見立てる力」「仕立てる力」「動かす力」の中の「見立てる力」だと思っているので、しっかり向き合っていきたいと思っています。素敵な上司に恵まれて、いつも私の成長をサポートしていただいています!

数年で転職する人が多い会社ですし、私もこの会社で成長したら卒業して次のステップへ、という思いがあります。オールラウンダーとして、ビジョナリーな人を支えられる何でも屋になれればと思っています。

 f:id:mizugame23:20190803171149j:plain

子ども時代は、全然キャラが違ったんですよ。おとなしくて慎重で、「優等生」タイプ。

中高時代は、自由な校風に刺激されて少し明るくなって、でも完全に変化したのは20歳くらいの頃。大学に入っても「優等生」だったんです。授業にまじめに出て、テストでしっかり点を取って……っていう安定そのものの生活をしていて。

そんな私を、あるとき友達が

「やればできるのに、なんで飛び出さないんだ!何を怖がってるの?」

と叱ってくれたんです。とてもショックでしたし、はっとしました。友達はもう自分の夢に向かって走り出しているのに、私はいつまでレールに乗って「優等生」として生きていくんだろう?と焦って。

そこで、「決められたこと」ではなく、「自分自身がやりたいこと」に取り組もうと思い、「武者修行」に申し込みました。それは私にとって大冒険で、家族や友達にもすごく驚かれて。前ちゃん(編集部注:前田恵一・前田塾塾長)にはそこで出会いました。 

 

mushashugyo.jp

そこで出会った人たちにすごく刺激を受けて、「自分自身がやりたいこと」が見えてきたんです。それまでは、「理系だから院に進学してスペシャリストにならなきゃ」と思い込んでいたけど、「私はジェネラリストとしてバランスの良さを生かしたい」と思ったり、私が興味があるのは「なにかを実現するための手段を考えること」よりも、「なにを実現するかを考えること」の方なんだと気付いたり。

それで院進をやめて就活を始め、その傍らで武者修行のインターンをしながら、外国人旅行客に日本文化を伝える「漢字ハウス」という自分の事業も立ち上げて、…と、もうめちゃくちゃ忙しかったですが、そこから人生が一気に充実しました。

f:id:mizugame23:20190912130221j:plain

「仕事を続けたい」この気持ちはエゴ?
結婚・出産に抱いていた罪悪感。 

 -----その「変化」以来、ずっと忙しい毎日のようですが、プライベートはどのようにお過ごしですか?

お酒が好きです!日本酒!あと、人とおしゃべりして、笑わせるのが好き。

それから、Sexy Zone の中島 健人くんが好きです♡彼の人としてのスタンスが好きで。世間では「カッコつけ」などと言われてしまいがちですが、彼の仕事や他者に向き合う姿勢は、社会人としてもひとりの人間としても本当に尊敬に値します。彼の、人や環境のせいにせず自分で未来を切り開いていく姿や、相手に何を言われても愛情を返す姿を見ていると、今日の私はそれができてたかな?と、いつも考えさせられます。

心動かされた言葉ですか?それはもうたくさんあります!

視野を広く持ち大きな目標を定めると、目指す到達点から逆算して、今やるべきことが決まってくる。そのビジョンの大きさが人生を左右すると思います。目標が大きければ目先のことでぶれても、軌道修正ができますから。(1803 朝日新聞)

(仕事をする上での信念は?)人を好きになること。ひとりでは何も作り上げられないから、一人一人に恋しないといけないと思ってます。どうしても苦手な人ともある程度のちょうどいい距離感を見つけないと前進できない。そこで立ち止まっているのは本当にもったいない。(1811 シネマスクエア)

「くやしい」「苦しい」「ツライ」そんな感情を抱くことはあるけど、それを誰かに伝えるってことは滅多にしないの。ぶちまけて解消した気になるのは簡単だけど、それでは何も変わらない、成長することもできないから。伝えるのは、楽しませたり、幸せにする言葉だけでいい。(1707 Myojo)

プライベートでは、結婚はしたいと思ってます!でも実は、トップキャリアコース講師の松澤香(まつざわ・かおる)さんの話を聞くまでは、家庭と仕事の両立を望んでいることに対して、罪悪感みたいなものがあったんです。「私は自分の『働きたい』という気持ちのために、子どもを犠牲にするんだろうか。それはエゴなんじゃないか」って。…まだ結婚もしてないのに、悩んでいました(笑)

自分が本当にやりたいことに取り組もうとすると、どうしてもベンチャー企業の立ち上げのような忙しい働き方になってしまいそうだから、子供が小さいうちはやりたいことを諦めて、時間に融通の利く仕事を選ぶしかないかもしれない、と思っていました。

そんな時、日本人を幸せにするためいろんな事業に取り組みながら二児の母をされている香さんに出会ったんです。そして、香さんの

「朝、眠っている子供を置いて仕事に行く時、ごめんねと思いながらも、『ママはこんな世界を実現するためにお仕事してるんだよ、だからがんばってくるね!』と胸を張って思えるから、自分のやりたい仕事を諦めなくて良かった」

という言葉を聞き、感動しすぎて講義中に泣きました(笑)子供のためにやりたい仕事を諦めて中途半端に働くことには意味がない。子育てもやりたい仕事も全力でやって、子供に胸を張れるお母さんになりたい!と、心から思えたんです。

これは私にとってパラダイムシフトで、それからは結婚・出産を足かせと捉えることなく、純粋にやりたいことを考えられるようになりました。 

素敵な人との出会いがあるならそれだけでいい。

f:id:maedajuku:20190907163002j:plain

1期生女性陣が松澤香先生を取り囲む!噂の「かおるショック」

トップキャリアコースの前に、1Day のAI 講座に行ったんです。そこで、前ちゃんが「この2人は絶対に合う」と隣の席にしてくれた子と本当に仲良くなり、帰り道にトップキャリアコースに誘われて、その場で参加を決めました(笑)

でも、素敵な人との出会いがあるならそれだけでいい、と思っていたので、迷いはありませんでした。

この講座で大きく変わったのは、先述の香さんとの出会いですね。コースの女子全員同じ思いだと思います。講義後に女子で香さんを囲んで質問攻めにしたくらいですから(笑)私たちは香さんとの出会いによるパラダイムシフトのことを「かおるショック」って呼んでます(笑)

また、これといったスペシャリティのない私は転職市場で需要があるのだろうか、と悩んでいたのですが、講師のベンチャー社長さんの「頭の良いなんでも屋が欲しい」という言葉で、目指している方向は間違っていないと確信が持てました。転職サイトで検索するのとは違う、経営者との生きたつながりが持てる場だからこそ、この悩みを解決できたのだと思います。

なので私はこの講座を「悩めるバリキャリ女子」と「(長期的にでも)転職を考えている方」にオススメします!

前ちゃんの印象ですか?マブダチです!(笑)2期以降も遊びに行くので、よろしくお願いします~!(笑)


——————————

 表情がくるくる変わり、ポンポンとキラーフレーズが飛び出すスピード感がとってもチャーミングな牧田さん。

武者修行への参加、漢字ハウスの立ち上げ、トップキャリアコースへの参加……節目節目に背中を押してくれる友達がいました。

何度か変容を経ての、今。日々チャレンジの中で、キラキラと輝いています。

でも次に会う時には、また全く違う輝きを見せてくれる予感がします。

第2回 板倉美聡さん(トップキャリアコースU30 1期生)

未来の経営人材の教養とつながりを培う場、前田塾。

今回ご紹介するのも、「U30トップキャリアコース」一期生の板倉美聡さん。

仕事も多忙を極める中、隔週日曜のトップキャリアコースを楽しみにしていたとのこと。

海外を飛び回ってきた彼女が、キャリアのスタートの地として日本を選んだ理由など、いろいろとお話を聞かせていただきました。[Text: 西岡妙子]

 

f:id:mizugame23:20190916045409j:plain


パッションだけじゃ、ダメなんだ。

コンサルティングサービス会社に勤務し、様々なプロジェクトに関わってきました。優秀な人が多くて、ともに働けて毎日良い刺激をもらっています。

現在の会社に就職したのは、長く勤めるというよりは、夢をかなえるためのスキルを身に着けるのが目的でした。

もともと、大学では平和構築について研究し、イギリスの大学院にも留学しました。そのあと、ギャップイヤー、いわゆるニートを1年間送り、その間海外のNGOなどでボランティア活動に参加して、いろいろな問題のまさに現場にいて、目の当たりにして、でも全然役に立てない自分にふがいなさを感じて。

帰国してから、「パッションだけじゃダメなんだ、実際に解決するための力を付けなければ……」という思いで、就活してました。

現状分析力、実行の障害となるボトルネックを見出す力などをはじめ、問題解決能力全般を成長させたいというのが、今の課題です。

ギャップイヤー中には、パレスチナケニアの難民キャンプ、エジプトやヨルダンに行って、パレスチナにはNGOでインターンをさせてもらい、1か月ほど滞在しました。言語は英語も通じるのですが、当時はアラビア語も勉強していました。

ちょうど、米大使館のエルサレム移転をめぐり、大規模な抗議デモがあったころで、ガザ地区ではたくさん人が亡くなりました。私も催涙弾を浴び、人の家の中を通って逃げたり……
でも、私が住んでいたヨルダン川西岸地区は、何もなければ普段は安全で、スリもいないような治安のよいところだったんですよ。

問題を具体的に解決できる自分でありたい。

f:id:mizugame23:20200109144508p:plain

「平和構築」を専攻した理由は、中学時代、バスケ部の頃に遡ります。

小学校からバスケを始めて、高校卒業まで、バスケ部でした。バスケに、人生を賭けてましたね。今思えば「なんでそこまで……?」というくらいに(笑)

そのバスケ部で、いじめがあったんです。その時に、みんなの間に入ったけど、うまくいかなくて、「ミサトならやってくれると思ったのに……」と言われた言葉が胸に残っていて……。

それ以来、傷ついている人の気持ちに気づいて、そして問題を具体的に解決できる自分でありたいという思いがあり、今の会社でその力を付けていきたいと考えています。

プロジェクトの最中は本当に忙しくて時間がないのですが、終わるとまとまった休みが取れるので海外旅行に行くのが好きです。

あとは、友達や家族と話すこと。月イチのラクーアも(笑)

結婚については、前向きに考えていますが……将来はケニアで仕事をしたい、という思いもあって、調整が難しくて……(笑)

子どもは、今のところは、自分の子どもがほしいというのがあまりなくて。世界中に、たくさんいるし(笑)。でも、この考えは時がたてば変わるかもしれませんね。

幅広い世界を見せてくれた前田塾「トップキャリアコース」

f:id:maedajuku:20190907161240p:plain

トップキャリアコースU30

前田塾のことは、周りに行ってる人がいたので、何となく知っていました。

日本に帰国して、就活しようと思ったときに、ビジネスに疎いのをどうにかしたくて、選抜コース*1に通いました。

学生や若手社会人向けにビジネス素養を講義するような場が、他にあまりなかったのでここしかない、と思ったんです。お恥ずかしい話ですが、株とか、仕組みとか、経済の基本的なことがそこでやっと分かりました。

そのあと、トップキャリアコースには、入社とほぼ同時に通い始めました。

仕事が忙しすぎて、仕事以外のことが何もできなくなりそうだったので、自分のために、土日に勉強する時間を確保しておきたかったんです。

コンサルという職業柄、いろんな業界と一緒にお仕事しますが、トップキャリアコースはそれ以上に、短期間でぎゅっと、幅広い世界を見せてくれました。

また、一緒に学んだ仲間も、幅広いジャンルから来た人たちで、ずいぶん助けてもらいました。

入社して1年くらい仕事して、自分の強みが分かってきて少し余裕ができた頃に参加するといいかなと思います。今の私なら、もっと議論に貢献できたと思うから。

塾長の前ちゃんは、「少年」ですね。「永遠の少年」(笑)

言葉がキレキレで、人をモチベートする力がある。前ちゃんの一言があるだけで、独学よりも断然、内容の吸収率が上がります(笑)

前田塾の講義はほぼ網羅してしまったのですが、今は「ブロックチェーン」とか「暗号通貨」に関心があります。講義の開催を希望します!
——————————

つぶやくように言った「世界中に子どもはいるので……」という言葉が、強く印象に残りました。

 ひとつひとつの質問について、ひと呼吸置いてじっと考え、物腰柔らかくゆっくりした口調で端的に答えてくれた板倉さん。

その内容は、困っている人がいると知っていながらも、課題の大きさに圧倒され、目を背けてしまいがちな、世界の問題。催涙弾も、ケニアも、「今、日本に生きる私たちには、遠い遠いどこかの国の物語」と感じている人がほとんどでしょう。

「平和」という大きなテーマに挑みつつも、声高に叫ぶことはしない。地道なフィールドワークを体験を積み重ねてきた彼女の言葉だからこそ、ただの夢物語のようには聞こえません。

彼女なら着々と実現するだろうという説得力があり、言葉に芯の強さと光を感じました。

 

*1:現在は開催していません。

第1回 守屋祐一郎さん(U30トップキャリアコース 1期生)

未来の経営人材の教養とつながりを培う場、前田塾。2013年開塾以来、延べ253回開催してきたこの塾には、実に多種多彩な方が参加しています。

そんな人材の宝庫の魅力を、ぜひ多くの人に伝えたい。そんな思いで始めたこの企画、

In Our Time 前田塾塾生白書

今回ご紹介するのは、守屋祐一郎さん。社会人二年目の彼は、「再生医療」という高校時代からの夢を軸に、現在医療ベンチャー企業でご活躍されています。「U30トップキャリアコース」一期生でもある彼の魅力に迫ります。 [Text: 西岡妙子]

チャレンジの連続!そんな仕事に燃えてます

f:id:maedajuku:20190817163404j:plain

現在は、再生医療関連事業を扱うベンチャー企業で、マーケティングインサイドセールスをメインとして、フィールドセールス、カスタマーサクセスなど幅広く従事しています。
もともと、再生医療に関心がありました。高校生の頃、山中伸弥先生のiPS細胞が話題になったのがきっかけです。知的好奇心が満たされるのはもちろん、人を救える、みんながハッピーになる未来へとつながっていることに強く惹かれ、高校時代は受験科目以上に自然科学の勉強をしてました(笑)
医学の道も考えましたが、事業を通して医療に関わってくのもいいなと思い、経済学部に進学し、卒業しました。
再生医療業界は、2014年に法規制が変わり、民間の参入が緩やかになりました。日々刻々と状況が変化する場です。技術の進化はもちろん、法律面、そしてビジネス面でも、あらゆる要素が非常に動的に進化している。前例のないイベント多発で、常にアップデートとチャレンジが必要で、刺激的で、…「燃える」って感じです!(笑)

嘘がつけないんです。

f:id:maedajuku:20190817163524j:plain

そもそも、大学時代に、アルバイトやインターンなどをやって、結構熱心に打ち込んだんですが、コミットしていくうちに、小さな違和感が無視できなくなってしまって、続けられなくなる。
大手には行かないで、ベンチャー志向で就活してたけど、迷って、結局、外資系大手IT企業に勤めました。

でも、しっかり組織が出来上がっていて、なんでも整っている環境にいざ入ってみると徐々に違和感が強くなっていきました。結局合わなくて、何も価値を出せていないのに申し訳ないとも思いましたが、思い切って転職しました。
僕は、すぐに顔に出ちゃうタイプで、嘘がつけないんです。合わないのも顔に出る。

だから今は、自分が広めるプロダクトに心から信頼を寄せられて、本当に僕自身に合ってるし、恵まれていると思います。
キャリアにっていた自分に足りなかったものは、「覚悟」だけだったと、今は思っています。まず「やる」と決める、即「やる」、そして「やりきる」。その気持ちだけでよかったんです。

誰でもその人なりに無理なく楽しめるのがいい。

f:id:maedajuku:20190817163632j:plain

 中学入学時に、近所の子が入ったからという理由でテニスを始めて、大学卒業まで11年ハマって、スクールでコーチもやってました。
テニスは、心技体揃った総合格闘技なんですよ。でも、バチバチに闘った後、最後は握手、っていうマナーの良さが好きですね。

また、初心者から上級者までどのレベルでも、どの年齢でも楽しめる。教えてて、そこがいいなと思いました。プレイに個性も出るし、レベルや目的に応じて、無理なく楽しめるんですよ。
大学四年の夏までは、団体戦に燃えてました。今思えば、「勝ちたい」というシンプルな目的に向けて、団結していた良いチームでした
今、仕事では、全く異なるチーム像と向き合っています。それぞれのモチベーションや背景、得意な事などが全く異なる中でどうチームビルディングしていくか、自分自身が他者の多様性をどう許容していくかが課題です。できてない自分を、若いなー、未熟だなー、と思っちゃいます(笑)

前田塾には、もっと早く出会いたかった!

f:id:maedajuku:20190822192620j:plain

前田塾のことは、高校の同級生から聞いていて、一年の時から知ってたんですが、ずっと時間がなくて、先延ばしにしてて、でも卒業前にファイナンスくらいは……と思って、参加しました。
前田さんの話はおもしろくて、深い知識を楽しそうに話すので、こちらも楽しく聞ける。

トップキャリアコースには、社会人一年目の冬から、一期生として参加しました。参加者も講師も人柄が良く、楽しそうに仕事をしていらっしゃる方が多い事が印象的でした。距離感に加え年代も近いので、自分の5年後、10年後を重ね合わせ易く、毎回得る学びを自分ごとに落とし込みやすかった印象です。ここでなければ得られない広い視野・知識を吸収しつつ、自分の言葉で解釈して反芻する事で、本業へのさらなるモチベーション、中期的なキャリアの指針など多くを獲得できたと感じています。
講師の方々と前田さんとの信頼関係が、すごくいい感じです。講座も、ほどよくガチでほどよくカジュアル。
前田塾では、勉強したり遊んだり、高め合える仲間、戦友に出会えたのも、大きな収穫です。
与えられた問題を解くだけでは物足りない、課題は自分で見つけたい、そんな欲張りな方におすすめしたい。

もっと早く、高校時代とかに前田塾に出会いたかったですね。だから、前田さんには、若い子向けのアプローチを、是非お願いしたいです。

f:id:maedajuku:20190822192357p:plain

みんなのハッピーを最大化

今の社会課題については、医療費の増加に関心があります。

ある程度の適切な自費診療を認めていくなど、医療のあり方そのものの変容も求められてくると思います。

一方で、ヘルスケア、医療に関するリテラシー向上がとても大切だと考えています。

例えば、潜在患者が2530万人*1と言われている「ヒザの痛み」においても、太ももの筋肉強化が予防につながると言われている事、健康に良いと科学的に明らかにされている食事((1)魚、(2)野菜と果物(フルーツジュース、じゃがいもは含まない)、(3)茶色い炭水化物、(4)オリーブオイル、(5)ナッツ類の5つ)があること*2など、知るだけで今日から自身や家族の行動に繋げる事ができるであろう情報は少なくないです。

予防が医療費の縮小に直結するか」で言うと議論の余地が大いにあると思いますが、「納得感のある健康な生活・ライフスタイルを送るために、正しい知識に基づく正しい努力をする人が増えること」に大きな価値があると思います。

それから、事業開発・経営を通して「いけてる」事業を支えて、産業の発展に寄与していきたい、というのが今の中期的な指針です。まずは再生医療産業から頑張りますが、ヘルスリテラシー向上の事業を立ち上げた知人がいて、他にも好きな事業が、いくつかあって。

みんなのハッピーが最大化するような事業には、絶対に伸びてほしいし、少しでも多くの人にその恩恵を享受してほしい

応援していきたいし、自分自身、役に立てる人間になりたいです。


——————————

「みんながハッピーになれると思った」という高校時代の気持ちから始まり、「ハッピーを最大化したい」という今の展望で終わったこのインタビュー。

「好きな事業があるんですよ、例えばですね…」と、いくつかの企業についてスマホ片手に生き生きと語る彼の話につい引き込まれましたが、「これって、好きなアイドルとか野球チームの推しを語るときのノリでは…」とはたと気付いて、なんだか笑ってしまいました。仕事に「燃」えるではなく、本当は「萌」えるが近いのでは……という印象でした(笑)(ちなみに、守屋さんの"推し事業"はこちら→Sylby。)

「これだ!」という仕事に出会えた今に守屋さんを連れてきたのは、「嘘がつけない」という彼の個性。これからどこに彼を導いていくのでしょうか。

*1:吉村典子:ロコモティブシンドロームメタボリックシンドローム 大規模コホート研究ROADプロジェクトより Medical Asahi 2009 Marchより

*2:津川友介(2018)「世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事」東洋経済新報社

続きを読む